ルーティンがあると安心!いつでも“抱っこ”で乗り越えてきた

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2022-02-21 11:59
投稿日:2022-02-15 06:00
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。
 家庭の事情はそれぞれあって、離婚に至った経緯なんて誰とも分かり合えません。でも、「シングルマザー」になった女性に共通する思いは、きっとあると思います。
 まだまだシンママ歴が浅い私ですが、日々の中で感じていること、自分の中で消化できたこと、解決していないこと、そんなことをこの連載「シングルマザーもいいじゃない」で、綴りたいと思います。

離婚前後に不安定になるのはきっと子供だけじゃない

 離婚前後に多くのママが心配するのが、きっと「我が子の気持ち」ではないでしょうか。

 子供は敏感です。「我が子の前で離婚の話はしない」と心がけても、なんとなくぎくしゃくしている両親の様子を察して気遣う子供も多くいると聞きます。そして、離婚後にはパパが生活の中からいなくなったり、引っ越しをして学校が変わったりと、周りの環境が大きく変わる場合もあります。

 近くにいるのに、見えない我が子の気持ち。そんな私も、息子に負担をかけたくなくて今まで以上に「明るく元気で優しいママでいよう!」と、心がけるようにしていました。

 でも、自分自身も「離婚」という人生のターニングポイントを迎え、なんだか不安定になることもありました。シングルマザーという重責も、その理由のひとつだったかもしれません。

息子と一緒に楽しめるルーティンがいくつもあった

 ほぼ、ワンオペだった離婚前。仕事と家事と育児の両立は大変でしたが、息子と過ごす時間はなんだかんだでいつも楽しい時間でした。

 オムツが取れたり、歩けたり、お昼寝がなくなったりと、成長すればするほど行動範囲が広がっていくのが嬉しく、仕事を前倒しで終わらせて保育園をお休みさせ、2人でよく出かけたものでした。

 思い返してみると、「お昼寝が終わったら公園に行く」「習い事の後におもちゃ屋さんに行ってトミカを1個買う」「◯曜日は水族館に行く」「週末は寝かしつけがてらドライブをする」「マクドナルドのハッピーセットを揃える」など、ルーティン化していたことがたくさんありました。

 そのほか、家の中でも「ベビーマッサージをしながら楽しく起こす」「“抱っこ”と言われたら断らない」「お菓子を一緒に作る」「お風呂の時には歌を歌う」「愛を言葉にして伝えながら寝かしつけをする」など、毎日行っていたルーティンもありました。

離婚後は「いつもの時間」で乗り越えてきた

 離婚後、実家へと引っ越しをした私と息子。環境は大きく変わったものの、習慣化されていたルーティンは自然と続けていました。

 なんとなくセンチメンタルになる時、「ドライブ行こう!」「ハッピーセット買おう!」と、あえてアクティブに動いていた気がします。精神的に落ち着いていられたのは、この「いつもの時間」があったからかもしれません。

 特に「抱っこ」のルーティンは、効果てきめんでした。

 話が飛びますが。私はママになった時「抱っこをいつでも最優先にしよう」と、決めました。これは、妊娠中に見かけた西原理恵子さんの「毎日かあさん」という漫画で、「家事なんかしなきゃよかった(中略)あんなに抱っこしてほしがったのに。もったいないことしちゃったな」という一節を読んだ影響。「私もきっといつか、そう思うだろうな」という気持ちから、自分ルールを作ったのです。

 抱っこをおねだりされることは、想像したよりも多くありました。「ちょっと待って!」と言いたい気持ちを押さえて手を止め、息子が自ら離れるまで、いつでも抱っこをしてきました。

 離婚する前も後も、息子は「抱っこ!」と言えば、私がそうすることを知っています。これもひとつのルーティン。私を試すかのように、忙しい時をわざと狙って「抱っこ!」と言うことも多々ありましたが、息子にとっては構ってほしかったり、愛情を確かめたい気持ちがあったのかもしれません。

 でも、抱っこに助けられているのは、私も同じなんですけどね! 一瞬にして温かい気持ちになれて「ママになってよかった」と、そのたびに思うのです。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...