日本合コン協会の会長をしている私のところにも、実に様々な「ザンネンな恋の話」が日々寄せられます。
今回は、ファッションもインテリアも完璧主義のオシャレな彼と出会い、一時は盛り上がったものの、結果的に“ザンネンな恋”になってしまった、26歳ネイリストの麻美ちゃん(仮名)の #ザン恋 エピソードをご紹介します。
男友達からも「オシャレ番長」と言われる彼
昨年末のクリスマスから年末年始にかけて、彼氏がいないとこんなにも寂しいんだ……と痛感した麻美ちゃんが、出会いを広げるべく、積極的に色んなところへ出掛けていた中で参加した、とある友達の誕生日パーティーにて。4人組の男性たちと知り合いました。
彼らは「飲み友達」なんだそうで、出身も仕事もバラバラだけど、気の合う仲間のよう。
その中で、顔はそんなにイケメンというわけではないけど、センスのよい服装とオシャレなメガネをかけて、髪もお肌もつやっつやのヒカル君(仮名)がいました。男友達からもこぞって「こいつはオシャレ番長なんだよ〜」って言われているその彼のことを、麻美ちゃんはもはや一目惚れの勢いで気に入ってしまったのです。
すぐさま麻美ちゃんからLINEでデートに誘い、2人で夜ゴハンを食べにいくことになりました。
初めてのお泊まりで見た彼のハンドソープに衝撃
麻美ちゃんから誘ったにも関わらず、お店は彼がスマートに予約してくれていました。白い壁にウッド調のテーブルで、オーガニック野菜が取り入れられたイタリアンのお店です。店員さんもみんなオシャレでイケメン風なのに、気さくに話しかけてくる感じも、またイイ!
《このお店に来ただけで、なんだか女子力が上がりそうだわ》
なんて思いながら、その雰囲気に溶け込むヒカルくんがまた格好良くて、惚れ惚れする麻美ちゃん。そんな彼女の気持ちを察したのか、彼のほうから二軒目も誘ってくれて、気づいたら終電を逃してしまったのです!
「うちに来る?」とヒカルくん。
「何もしなければ……」と、麻美ちゃんはお泊まりすることに!
いざ家に行ってみると、警戒心なんてふっ飛ぶような、オシャレな部屋のインテリア! 部屋の端からビヨーンと伸びて垂れ下がる照明、名称のわからない青々とした観葉植物、奇抜なタッチの絵画などなど。
一通りお部屋を見せてもらってから、麻美ちゃんは「洗面台借りるね!」と手を洗いに行きました。
すると、蛇口の横に置いてあったソープが……Aesop(イソップ)だったのです!
《一人暮らしの男性の家に、まさか高品質コスメのAesopが置いてあるなんて感動! やっぱりヒカルくんって素敵だわ♡》
と、ますます麻美ちゃんは、スタイリッシュでセンスの良いヒカルくんに好意を抱いていきました。
そして、その夜。
一線は越えないものの、2人は添い寝をして朝を迎えます。
ソフレな2人は、また度々デートを重ねて、友達以上恋人未満な関係に。いつ正式なお付き合いがスタートしてもおかしくない状態になりました。
彼女にも高レベルの美意識を求める彼。
2人でお買い物デートへ出掛けた、ある日のこと。お互いの洋服や靴を中心に、表参道あたりをブラブラとショッピングして回っていました。
女性向けアパレルショップに入ったときに、ヒカルくんが「このブレスレット可愛くない? 麻美ちゃんつけてみてよ」と言うので、腕を差し出すと……
「え? ちょっと、このネイルはなくない?」と、ヒカルくんが怪訝な表情で言ってきたのです。
突然のことに驚いた麻美ちゃんは、一瞬なんのことか分からなかったのですが、よくよく見ると、確かにネイルが剥げていたので「あっ! ホントだ、恥ずかしい〜」と笑ってみせたけど、ヒカルくんは全然笑ってない。
「女の子ならさ、美容のメンテナンスちゃんとした方がいいよ!」と、ヒカルくんから厳しい一言が飛んできたのです。
この一件があった直後は、「ヒカルくんのお陰で、私も美意識高くいられるから感謝」とポジティブに思っていた麻美ちゃん。
しかし、その後もヒールの先がすり減っているとか、ニットに毛玉かついているとか、前髪か決まってないとか……外見にチクチク言ってくることが多くて、麻美ちゃんは次第にヒカルくんとのデートに疲れていってしまったそうです。
そして、LINEの返事もだんだんと億劫になり、2人の関係はフェードアウト! ソフレ以上の関係になることはなく、終了となりました。
オシャレな彼氏は欲しいけど、自分にも同じレベルで美意識を要求されると疲れてしまいますよね。そんな彼と結婚したら、結構大変かも!?
【今日の一言メモ】インスタ映えするカップルには、並々ならぬ努力アリ!
価値観の近い人とお付き合いすることが、長続きする秘訣かもしれませんね。
また次回の #ザン恋 もお楽しみに!
ラブ 新着一覧