花麦は春の富と希望の縁起物!踏まれて育つ逆境こそ強さの源

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-02-23 06:00
投稿日:2022-02-23 06:00

猫店長さぶが大興奮する季節がやって来た!

今回は「花麦」のお話です(写真:iStock)
今回は「花麦」のお話です (写真:iStock)

 なぜか猫が店長の我がお花屋さん。猫とはいえ、なんだかんだで植物好きの猫店長「さぶ」ではございますが、お花屋さんで扱う商材は農薬も含め、猫にとっては「毒」も案外多いのは、否めない現実でございます。

 そんな“植物好き猫店長”の御身を守るため、ワタクシも含め平社員である人間どもは、常に細心の注意をはらって目を光らせているのでございますが、そんな人間どもの所業を鼻で笑うかのように、猫店長「さぶ」のご乱心行為が頻繁に行われる季節がやってまいりました。

 猫店長「さぶ」は春になくてはならない「ある植物」の入荷を見つけた途端、スイッチが入って突進。“猫パンチ&噛みつき”行為で「ある植物」をバケツごとなぎ倒してしまうので、そうならないための闘いに結構な知恵と技が必要なのでございます。

 猫店長「さぶ」が好き過ぎる春には欠かせない「ある植物」といかに……。今回は「踏まれても踏まれても、強くなれ! 花麦」の解説でございます。

花麦ってなんですか

噛みつきたいのをガマンするのも必死や! byさぶ店長
噛みつきたいのをガマンするのも必死や! byさぶ店長

花麦(はなむぎ)」とは、食用ではなく観賞用に栽培されている大麦のことで、清々しいグリーンの穂でピカピカな生命力を感じる春の人気花材でございます。

「大麦を飾るの?」とビックリしちゃうアナタのお気持ちもわかりますが、春を彩るフラワーアレンジメントや生け花などに使用される方が多く、なかなかの人気者なのでございますのよ。

 実は「花麦」という特定品種の名前は存在いたしません。もとを辿れば聞きなれた品種の「六条大麦」や「二条大麦」などの中から美しい穂や葉の系統を選抜した、穂が出たばかりの大麦のこと。食用大麦の収穫シーズンは5~6月ですが、早ければ12月~4月上旬が花麦のシーズンです。

 花麦と呼ぶにふさわしい、ピーンと勢いよく伸びた「禾(芒)のぎ」と呼ばれる穂先は華やかさだけでなく、ムクムクと新しい命や芽吹きも連想させ、見ているだけでワクワクしてまいります。

 どんな花材とも相性が良く、なおかつ、さりげない自己主張で仲間を引き立て、名脇役と呼ぶにふさわしい花麦を見ていると「あー春だわ!」と思わず叫んでしまうワタクシでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「フェロモン診断」調香師が選ぶ GW旅行の疲れを癒すおすすめの香り
 もうすぐゴールデンウィーク、今年は旅行や帰省の予定を立てている人も多いのでは?  飛行機や電車での移動、長時間の...
新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...