シンママの「ママ友」問題!“本当の友達”になるのは難しい?

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2022-03-02 11:16
投稿日:2022-03-01 06:00
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。
 家庭の事情はそれぞれあって、離婚に至った経緯なんて誰とも分かり合えません。でも、「シングルマザー」になった女性に共通する思いは、きっとあると思います。
 まだまだシンママ歴が浅い私ですが、日々の中で感じていること、自分の中で消化できたこと、解決していないこと、そんなことをこの連載「シングルマザーもいいじゃない」で、綴りたいと思います。

「ママ友」は意外とすんなりできるもの

 “ママ友”と聞くと、なんとなく「面倒そう」と、ネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。

 私も以前は、交わることのない別の世界のように思っていました。でも、いざママになり、我が子を連れて外に出れば、どんな場所でもママ友はすんなりできるものです。名前も歳も知らなくても「イヤイヤ期、ほんとに大変ですよね〜」なんて言葉ひとつで一気に“同士”になれる感じは、ママ友特有かもしれません。

「ママ友」って、すごく広い意味合いを持つ言葉だと思います。一般的に「友」というと、少なくともお互いが「友達」と思わないと使わない言葉ですが、「ママ友」は我が子を通じて知り合っただけの関係でも、そう呼びますよね。

 顔見知り程度だった関係から徐々に間合いが縮まっていき、ついに連絡先を交換するまでのママ友ができた日のこと。「私にもママ友ができたなんて!」と、なんだか嬉しく思ったものです(笑)。

専業ママが多い幼稚園生活で思うこと

 息子の幼稚園のママ友たちの多くは専業ママです。この3年間の幼稚園生活は、そんなたくさんのママ友たちに助けられてきました。「あの提出物、いつまでだっけ?」「明日ってお弁当?」「工作に使うお菓子の箱のサイズってどれくらい?」など、分からないことって意外とたくさんあるものです。

 そんな時、気軽に教えてくれる心強いママ友たち。でも、こんなうっかり者の私でも、時には役立つこともあったんですよ……(笑)と、言い訳もしておきますが、まぁそんなふうに持ちつ持たれつ過ごしてきました。

 ちなみに、私は母子家庭を公にしていますが、そんなママ友たちと壁を感じたことはありません。それはいつでも「子育て」という、共通の話題があるからでしょう。井戸端会議で育児あるある話で盛り上がったり、プライベートで子供連れで遊んだりと、良い関係を築けてきたのではないかと思います。

 とはいえ、こんな環境を作ることができたのは、どこかで私も「ママ友」を選んできたからかもしれません。

自分の感情だけでは選べないのが「ママ友関係」の難しさ

 いつだったか、突然「◯◯くんママはシングルだから、お仕事大変でしょう?」と、顔見知り程度の“ママ友”に聞かれたことがありました。

 その時、アンテナがピンと張りました。「仕事が大変なのは、シングルマザーとは関係がない」と思ってしまったのです。

 離婚当時は「シングルマザー」であることに特にナーバスになっていたからかもしれませんが、彼女から少しの同情のような心を感じたのも事実。それ以降、そのママとはなんだか壁を持ったお付き合いになってしまいました。“ママ友”じゃなかったら、もしかしたらそれきりの仲になっていたかもしれません。

 でも、息子がその“ママ友”のお子さんと仲良くなったら? と思うと、良い関係性でいておいたほうがいいだろうと考えてしまうのです。

 自分の感情だけではどうにもできないのが、まさに「ママ友関係」の難しさかもしれません。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


現金より危険な面も…「電子マネートラブル」よくある事例と3つの対策法
 近年、現金を持ち歩かず、電子マネーを利用する人が増えていますが、それに伴って急増しているのが、電子マネートラブルです。...
親子でしっぽシマシマ隊! チビ“たまたま”がすくすく育ちますように
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策
 雑草が気になる季節になりました。「雑草」という植物なんて無いねえ~と言われちゃえばそれまでですが、道端はまぁいいとして...
トレンド入り「猫ミーム」インフルエンサーの投稿じゃないのになぜバズる
 2024年春、突如日本のSNSシーンで流行し始めた「猫ミーム」というカルチャー。日本だけでなく、今世界で流行し、そして...
え、ハブられてる? ママ友に嫌われる言動ランキング&上手に付き合う術
 子育て中の女性が必ず直面する「ママ友との付き合い」。気の合う人に出会えれば、情報交換や悩みごとを共有できる仲間として心...
カスハラとクレームの違い 料理が30分経っても出ないから文句言ったら?
 パワハラ、セクハラ、モラハラ…。最近何かと「ハラスメント」という言葉を耳にしますよね。その中でもここ数年でよく見聞きす...
「風呂キャンセル界隈」失敗談 足の臭いでバレ!自分を奮い立たせる方法
 ネットスラングで「風呂キャンセル界隈」というワードが話題になっています。読者の皆さんの中にも、その日の入浴をキャンセル...
丸見え族、参上! うさぎシッポの“たまたま”君にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
何をそんなに怒っているのだ?
 何をそんなに怒っているのだ?  東京都庁近くにて。
ほっこり癒し漫画/第75回「ヘルプみーこ」(後編)
【連載第75回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】「小女子」ってなんて読む? ヒントはご飯が進むもの。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
最新「グダグダなLINEやり取りの終わらせ方」知らないのは無防備すぎる
 仕事からプライベートまで、コミュニケーションツールとして使えるLINE。便利かつ気軽ではありますが、それゆえにダラダラ...
スマホを持たないサブカル老人の願い「本屋に行く楽しみを奪わないで~」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
クレクレママの実態 買い換えるなら「車くれない?」っておねだりする!?
 人のものをすぐに欲しがるクレクレママ、あなたの周りにはいませんか? おさがりなどをもらってくれて助かることもあるけれど...
44歳独身、今からでも遅くない?ズル休み→大学進学を決めた“無敵の女”
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、信じていた学生バイトに蔑まれ、客の若者にも罵られる日々。見かねた学生バイトの...
私の時給はパフェより低い…置き去り氷河期世代の苦悩「感覚死んでる」
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、特段面白みのない毎日を過ごしている。元気な学生バイトたちに囲まれ慌ただしい日...