罪悪感なく元妻を抱く男性「ソッチは嫌いじゃないですから」

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-06-01 12:30
投稿日:2022-04-23 06:00
冷酷と激情のあいだvol.87〜女性編〜」では、元夫であるマサカズさん(仮名)と将来的な話が何もないままセフレ関係が続いていることに悩む女性・英美さん(仮名・42歳)の苦悩をお届けしました。
 では毎週末を一緒に過ごし、夫婦だった頃よりも良好な関係を築けていると思われる現在の関係を、マサカズさんはどう捉えているのでしょうか。

“別れた妻”ただそれだけ

「どうもこうもないですよ。英美は僕にとっては“別れた妻”、それだけの存在です。

 でも、夫婦だったときには存在そのものがウザく感じることも多かったので、そのときに比べれば、いい関係になっているとは思いますね。喧嘩をすることも無くなりました。

 元妻に対して、恋愛感情があるかって? うーん、正直それはないですね。長く一緒に居ましたし子どもをもうけた仲でもありますから、その辺の女性には絶対に抱かない“情”は持っていますけど」

 カラダの関係があることは認めつつも、恋愛感情についてはキッパリと否定をしたマサカズさん。再婚の可能性についても尋ねてみると……。

再婚はマジでない! 肉体関係は向こうが望んでいるから

「ないです。マジでない。再婚してもまた離婚しますよ、きっと。

 なんで英美とそういう関係になっているかと言えば、英美がそういうのを望んでいるからっていうだけです。

 離婚後、最初にカラダの関係を持った夜はふたりとも酔っ払っていたんですが、英美がやけに甘えてきて、僕も“まぁ、いいか”みたいな感じで関係を持ってしまったんですよ。

 そうしたら、それ以来毎週、“やって当たり前”みたいな空気になっているので、まぁ僕もソッチは嫌いじゃないですから、英美の希望に応じているってとこですね」

 元妻と肉体的な関係を続けていることについて「罪悪感はない」と言い切るマサカズさん。

「時期が来れば自然とそういうことをしなくなるだろうし、あまり深刻には捉えていません。

 今の感覚としては、そもそも夫婦だった仲なので、なんとなく勝手がわかっているというか、まぁ関係を持ちやすい相手なのは確かです」と言います。

グレーだからこそ穏やかな関係

 マサカズさんには現在、特定の恋人はおらず英美さん以外の女性に対しても再婚願望もないとのこと。そして今後、自分に好きな人ができれば元妻とは自然と疎遠になるかもしれないと考えているそうです。

「まぁ、なるようにしかならないんじゃないですかね? 離婚した仲なのにカラダの関係を持つなんておかしいって言う人もいるかもしれませんが、もう一度英美と付き合ったり再婚したりすることは僕的には絶対にないですね。

 今みたいなグレーな関係だからこそ、穏やかな関係でいられるっていうのもあるんじゃないかな。

 英美はもともと独占欲も強いし、恋人とか夫婦とかって定義が入るとまた口うるさく僕をコントロールしようとしてくると思うんです。僕はもうそんな生活を繰り返したいとは思っていません」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「不倫ずるずる」やめたいのにやめられない恋に悩む貴女へ
 相手が既婚者なのにも関わらず、関係を持ってしまう「不倫」。本当はやめたいと思っているのに、どうしてもやめられずにずるず...
恋バナ調査隊 2022-05-14 06:00 ラブ
37歳レス妻の孤独感「結婚3年目、夫と心が通じ合わない」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-05-14 06:00 ラブ
「他人が家にいる」恋愛結婚した妻に興味が湧かない夫の胸中
「冷酷と激情のあいだvol.90〜女性編〜」では、夫であるヒロムさんと心が通い合っていない虚しさに苦しむ妻・夏夜さん(仮...
並木まき 2022-05-14 06:00 ラブ
母性本能くすぐる男性にキュン♡ 演技か天然か見極めて落とす
 男性の中には、自然体なのになぜか母性本能をくすぐる言動をする人がいます。そんな男性に出会うと、心を掴まれてしまう女性も...
恋バナ調査隊 2022-05-13 06:00 ラブ
“性欲&食欲”忠実あれ!アラフォーの恋愛こそ食の好みも大事
 大人の恋愛の相性を考える時に大事だとされるのが「体の相性」と「食の好み」です。ただ、多くの女性は「体の相性が合わないの...
恋バナ調査隊 2022-05-12 06:00 ラブ
「積極的な女性が怖い」意中の彼が“そうそう苦”に陥る前に!
 好きな人ができた時、相手からのアプローチを待つ女性が多い反面、自分から積極的にアプローチする女性もいます。中には、なん...
恋バナ調査隊 2022-05-12 06:00 ラブ
「ネットの出会い」罠だらけ!? 信頼できる“SNS垢”の見極め方
 コロナ禍の際にマッチングアプリ以外に登録し、その後も継続して使っている人は少なくないようです。けれど会ったこともない相...
内藤みか 2022-05-12 06:00 ラブ
「お金を出さない彼氏」のトリセツ!“ヒモ男”を卒業させる法
 楽しみにしていた彼氏とのデートで、「お金がないから」とケチなデート内容にされたり、割り勘になったりすると、なんとなくも...
恋バナ調査隊 2022-05-11 06:00 ラブ
「結婚のメリットがわからない」と彼 意識改革“必勝”術あり〼
 パートナーとの関係は良好で自分は結婚したいけれど、相手に将来のことを聞いてみると「結婚のメリットがわからないから……」...
若林杏樹 2022-05-11 06:00 ラブ
「恋愛と結婚は別」ラブラブが続くとは思ってないけども…!
 若い頃はラブラブな結婚生活が続くと思っていた人が多いでしょう。でも、実際に結婚してみると厳しい現実を知ることになります...
恋バナ調査隊 2022-05-11 06:00 ラブ
男にモテる「大人女性」を考察 愛されたいなら流行追うな!
 精神的に大人な女性には、男性の心をわしづかみにする魅力がありますよね。でも、ただ年齢を重ねただけでは、「男性に好かれる...
恋バナ調査隊 2022-05-10 06:00 ラブ
シングルマザーへの助成金に根強い偏見…でも優しい人もいる
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
彼氏が耳触った、何なん!? スキンシップの場所で分かる心理
 彼氏が何気なくしてくるスキンシップ。触れられるだけで、とても幸せな気持ちになってしまいますよね。実は、そんなスキンシッ...
恋バナ調査隊 2022-05-09 06:00 ラブ
夫に冷めた! 離婚の2文字がちらつく…最優先ですべきこと
 どんなに理想の男性と結婚しても、何年も一緒に生活するうちに嫌になってしまうことがあります。中には、夫に対して「冷めた」...
恋バナ調査隊 2022-05-09 06:00 ラブ
モテる天然女子とモテない天然女子 決定的な違いと見極め方
「天然の女性は男子にモテる」と思っていませんか? でも実は、“天然”には2種類あるようなのです。そして、その種類によって...
恋バナ調査隊 2022-05-08 06:00 ラブ
【女性の浮気】結婚後に遊び始めた“元・非モテ女子”の勘違い
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。「浮気」といえば一昔前まで男性がすることがほとんどというイメージでしたが、今...
山崎世美子 2022-05-07 06:00 ラブ