「愛情不足では?」元旦那と離婚、呪縛から逃れた先の“偏見”

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:48
投稿日:2022-05-03 06:00

「愛情が足りていないんじゃないですか?」

 そんなやり取りが何度か続いたある日のお迎え時に、いつもならスルーされるはずの先生に珍しく呼び止められました。そして、開口一番、

「長男くんに対して愛情が足りていないんじゃないですか?」

 私はこの一言に大きな衝撃を受けました。先生いわく、長男は同級生に比べて落ち着きがないそうです。たしかに、人懐っこくて活発なタイプだと思います。ですが、だからといって暴力を振るったり、大声を出して癇癪を起こしたりといったことはありません。

 子どもとの時間が少ないと言われればそれまでですが、寝る前に絵本を読み聞かせ、くっついて一緒に寝ています。何より「愛情が足りてないんじゃないか?」なんて、他人に言われる筋合いはないのです。

長男のために…怒りを堪えるも車内で涙

「それはどういう意味ですか?」

「言葉そのままの意味です。子どものためを思えば、普通は仕事の時間を早めに切り上げたりするもんですけどね?」

 その後は、嫌味っぽく子育てについて自論を語る先生の話を聞きながら、適当に相づちを打っていました。本当は「ふざけんな!!!」と言い返してやりたかったのですが、先生は長男のクラス担任です。ここで先生との関係が悪化することにより、長男への態度が冷たくなることは避けたい状況でした。

「すみませんでしたー」と話を切り上げて車に向かう途中、目に涙が溢れてきます。車に戻ると、我慢していた様々な感情が一気に溢れ出しました。

(なんでそんなこと言われなくちゃいけないの!? 一生懸命頑張っているのに!!)

 そんな様子に子どもたちも驚きながら「ママどうしたの? いたいの?」と心配をしてくれたのでした。

先生の言葉の裏に潜む本当の気持ちとは?

 先生の言葉に傷ついた私は、複雑なこの気持ちを上手く飲み込めないまま次の日を迎えます。ですが、落ち込んでいても日常は待ってくれません。いつも通り身支度をして保育園へと出発です。その日は幸い、例の先生とは会わずに子どもを預けることができました。

 それからというもの、頭では「愛情不足」のワードが何度も浮かんでは消えていきました。

「このままじゃいかん!」と思った私はお迎えの時に、長女のクラス担任の先生に昨日のやりとりについて聞いてみることにしたのです。

 そこで分かった先生の言葉の裏に潜む本当の気持ちとは、“シングルマザーへの偏見”でした。

 次回へ続きます。

 ◇  ◇  ◇

本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


貴女の度数は? フェロモンジャッジに挑戦! 相性抜群のメンズ香水も♪
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-09-19 06:00 ラブ
結婚指輪の支払い、どっち!? 左薬指を見るたびにモヤっとするのは嫌…
 結婚指輪は、夫婦の証としてお互いが指にはめる大切なジュエリー。でも、疑問に感じるのが「結婚指輪の支払いをどっちがするの...
恋バナ調査隊 2023-09-19 06:00 ラブ
イチャイチャ希望! あくまでも自然に「彼氏をムラムラさせる」大作戦
 いくら付き合っているとはいえ、女性から彼氏に「セックスしよ!」とは言いづらいですよね。そんな会話ができるのは、カンチと...
恋バナ調査隊 2023-09-18 06:00 ラブ
「人の彼氏を好きになっていた…」後悔しないための行動と失うもの
 人を好きになる気持ちは、自分ではコントロールできないですよね。でも、もしも好きになった相手が人の彼氏だった場合、コント...
恋バナ調査隊 2023-09-18 06:00 ラブ
「妊娠も嘘なんでしょう」虚言癖の恋人を蔑みながら付き合う男の計画
「冷酷と激情のあいだvol.160〜女性編〜」では、恋人・トシさん(仮名)に対して、年齢のみならず、さまざまな嘘をついて...
並木まき 2023-09-16 06:00 ラブ
「38と偽って」妊娠捏造、処置代カンパ…息を吐くように嘘をつく40女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-16 06:00 ラブ
察してちゃん、ずるくない!? 既婚者の彼が「別れたいサイン」で濁すワケ
 現在、既婚者の彼と不倫中の女性もいるでしょう。ただ既婚者の中は、関係を終わりにしたくてもハッキリ「別れよう」と言えない...
恋バナ調査隊 2023-09-16 06:00 ラブ
金持ちと結婚=幸せとは限らない? 意外と高い離婚率のワケ
 女性なら、多くの人が憧れる「玉の輿婚」。一見、経済的にゆとりがある結婚生活は、幸せでいっぱいのように思いますよね。でも...
恋バナ調査隊 2023-09-15 06:00 ラブ
チェリーな童貞男子ついに4割に…! あえて付き合うメリットとデメリット
 童貞男性は、私たちの想像以上に大勢います。出会った男性が童貞だったケースも実は結構あるものなのです。  童貞男性と付...
内藤みか 2023-09-14 06:00 ラブ
他人様に相談しにくい性事情、彼氏の“性欲”がつらい場合はどうする?
 いくら仲が良くても、彼氏との性事情は友達に相談しづらいですよね。 「つらい」と感じていても、1人で抱え込んでいる女性...
恋バナ調査隊 2023-09-14 06:00 ラブ
「どんな人がタイプなの?」紹介で“好みの男性”に巡り合うベスト返答
 年齢が上がってくると出会いの数も減ってきてしまいますよね。 「いいな」と思った人にはすでにパートナーがいたり、そ...
若林杏樹 2023-09-13 06:00 ラブ
元々彼も元彼も今彼も気がつけば…「モラハラされやすい女性」特徴5つ
 モラハラ男とは恋愛も結婚もしたくありませんよね。でも、元彼からも今彼からもモラハラを受けるのであれば、あなた自身になに...
恋バナ調査隊 2023-09-13 06:00 ラブ
恋愛めんどくさい!? モテるがゆえに逃げたくなる5つの瞬間があるらしい
 きっと誰もが1度は「モテモテの人生を味わいたい!」と思った経験があるでしょう。でも、モテたらモテたで悩みが尽きないみた...
恋バナ調査隊 2023-09-12 06:00 ラブ
夫に「他の男性としていい?」と聞いたら…レス9年目夫婦の現状は玉虫色
 以前からこのコラムでお伝えしていますように、筆者の夫婦はセックスレス状態がかれこれ8年間ほど続いています。  女...
豆木メイ 2023-09-12 06:00 ラブ
たとえ“出会いの主流”でも「マッチングアプリを使わない」納得の理由6選
 異性との出会いにマッチングアプリが欠かせなくなった時代ですが、世の中にはまだまだ「マッチングアプリは使わない」と言う女...
恋バナ調査隊 2023-09-11 06:00 ラブ
墓場まで持っていく覚悟で…不倫カップル「密会デート」スポット5選
 既婚者の男性の70%、女性の30%が経験済みといわれているのが、不倫。読者の女性の中にも、もしかして不倫をしている方が...
恋バナ調査隊 2023-09-11 06:00 ラブ