「肉体関係は神聖なもの」頑なに恋人を抱かない36歳男の事情

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-04-30 06:00
投稿日:2022-04-30 06:00

信頼関係もないし自信もない

 華絵さんのことは好きだけれど、結婚をしたいほどの愛情があるかと問われれば「まだそこまでではない」と言い切るヨウヘイさん。このまま交際が順調に続けば、その先にいつしか結婚が具体的にイメージできるかもしれないとは考えているようです。

「僕は自分の考えが間違っているとは思わないです。むしろ安易に肉体関係を結ぶべきじゃないですよ。無用な“情”が湧くってこともあると思いますし。

 年齢的にそろそろ結婚も視野に入れないと、とは考えているので華絵ちゃんとは真剣交際。でも、エッチをするほどの信頼関係もなければ、エッチをした先の責任を取れる自信もないってだけなんだよね。

 確かに、この話を誰かにするとみんな不思議がるし、僕に対して真面目すぎる! っていう人も結構いるけど……、こればっかりは僕の価値観だから変えようと思って変えられるものではないんだよね」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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