シングルマザーへの助成金に根強い偏見…でも優しい人もいる

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 19:12
投稿日:2022-05-10 06:00

優しさに触れることで「ありのままでいい」と思えた

 これまで“シングルマザーへの偏見”についてお話をしてきましたが、あくまでも一部の話です。国民全員がシングルマザーに対して敵意を持っているわけじゃありません。

 保険外交員という仕事柄、さまざまなお客様と接する機会があります。外回りの営業として、取引先企業の昼休みにお邪魔をして保険の勧誘をしていました。最初は口数が少なかった女性社員のかたと、世間話をしていくうちに段々と仲良くなっていきます。

 プライベートでもお茶をしに行く仲になり、ありがたいことに保険加入もしてくれました。保育園での一件以来、非難されることが怖くて周囲にシングルマザーだということを隠していましたが、彼女と付き合っていくうちに不思議と私の中で心境が変化していき、思い切って打ち明けることに。

「実は私、シングルマザーなんだよね……」

「え! そうだったの? 全然そんなふうに見えなかった。じゃあ次は子どもたちとも一緒に遊ぼうよ!」

 私がシングルマザーだということを打ち明けても彼女の態度は変わりませんでした。子どもを連れて行くと一緒に遊んでくれる、会うたびに子どもたちに対してお菓子をくれるなど、私だけでなく子どもたちに対しても優しく接してくれます。

 その様子はまるでシングルマザーであろうとなかろうと、当たり前のように「ありのままでいいよ」と言われた気がしたのです。

シングルマザーは冷たくて温かい社会に活かされながら生きている

 彼女への告白以来、私が自分自身がシングルマザーであることを隠すのはなくなりました。むしろ、それが私のアイデンティティとさえ感じたのです。

 嫌悪して離れていく人、同情して施してくれる人、何も変わらずに接してくれる人、人それぞれ反応はさまざまでしたが、それもまた人間の性なのです。

 シングルマザーは十人十色の冷たくて温かい社会に活かされながら生きています。その荒波を上手に乗りこなすためには、時には傷ついたり、優しさに触れたりしながら自分なりの落としどころを見つけていくのでしょう。

 シングルマザーになるということは、「ありのまま生きていく覚悟」が大切。あなたにその覚悟ができた時、シングルマザーの生活を心から受け入れることができるかもしれませんね。

 次回へ続きます。

  ◇  ◇  ◇


本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

ラブ 新着一覧


男性へのボディタッチはどこがいい?意識させる部位&注意点
 気になる男性からボディタッチをされて、一気に恋愛ボルテージが上がってしまったことってありませんか? これは男性も一緒で...
リタ・トーコ 2021-03-26 06:00 ラブ
自分の親より年上でもOK! ある意味本当の“ママ活”が増加中
 特に女性が年上で男性が年下のケースでは10歳以上年齢差があるカップルももう珍しくはありません。なかには20歳そこそこの...
内藤みか 2021-03-25 06:00 ラブ
私は本命女性?女友達? 男性の本音が透けるLINEの特徴8選
 気になる男性とLINEを交換したはいいものの、やっぱりこちらからアプローチするには、脈ありかどうかを事前にある程度判断...
恋バナ調査隊 2021-03-25 06:00 ラブ
結婚するなら好きな人より落ち着く人の方が幸せになれる理由
 あなたは「顔がタイプで一緒にいるとドキドキし、自分のことを特別扱いしてくれるA君」と、「顔はあまり好みではなくドキドキ...
若林杏樹 2021-03-24 06:00 ラブ
あなたはどう?無駄モテ女子の特徴&本命男性に愛される方法
 モテないわけではない。でも、本命の人にはまったく見向きもされない……と悩んでいませんか? そんなあなたは、もしかしたら...
恋バナ調査隊 2021-03-24 06:00 ラブ
彼の気持ちを見極めたい! 男性が本命女性にとる態度&心理
 好意を抱いている男性、付き合っている男性がいる人の中には、「彼の気持ちが分からない」「このまま付き合っていて大丈夫だろ...
恋バナ調査隊 2021-03-23 06:18 ラブ
陽気な草食系!?沖縄出身の男性の性格や特徴&恋愛傾向
 シリーズでお送りしている、地方別男女の性格や特徴&恋愛傾向! 今回は、沖縄出身の男性についてご紹介します! 沖縄男性と...
怒りで我を忘れてしまう…この激情を鎮める方法ってあるの?
 怒りで我を忘れた経験はありますか? 悲しみ、失望、後悔……離婚にはさまざまな感情がつきものです。その中でも怒りは特にコ...
七味さや 2021-03-22 07:02 ラブ
結婚に向いていない女性の特徴&幸せな結婚をしたいなら…?
 白いドレスの花嫁や結婚式、可愛い子供と囲む一家団らんの食卓など、小さな頃から「結婚」に対して憧れをもっている女性は多い...
恋バナ調査隊 2021-03-22 06:03 ラブ
男性が思う“色気がある”ってどんな女性?6つの共通点&NG行動
 男性にとって、色気がある女性というのは魅力的に映るものです。しかし、「色気ある人って、どんな人?」と思っている人も多い...
恋バナ調査隊 2021-03-21 06:00 ラブ
甘え下手の女子必読!男性に「なんか可愛い」と思わせるコツ
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。甘えられない女性は意外と多く「どうやったら甘えることができるのでしょうか?」...
山崎世美子 2021-03-20 06:00 ラブ
彼がそっけない…男性の恋愛感情が薄れる5つの理由&対処法
 ある日突然、「彼の恋愛感情が薄れてしまったのでは……」と、不安に感じる女性は少なくありません。あんなに「好きだ」と言っ...
恋バナ調査隊 2021-03-20 06:00 ラブ
運命の出会いに気付ける? 共通点や予知夢&引き寄せる方法
「私に運命の人はいるの?」「運命の人に出会った時、気付けるかな?」と、運命の出会いに憧れを抱いている女性は多いはず。実際...
恋バナ調査隊 2021-03-19 06:21 ラブ
若い女の影…? OVER35歳男性が口にしがちなフレーズ3選
 アラサー・アラフォー女性における恋のお相手世代の男性には、同世代または少し年上の男性も多いですよね。オーバー35歳以上...
並木まき 2021-03-19 06:13 ラブ
男性の「甘えさせて」はどういう意味?隠された本音と対処法
「甘えさせて」と男性が言ってくることがあります。こうした場合、どんなことをすると喜んでもらえるのでしょうか。男性が「甘え...
内藤みか 2021-03-18 06:00 ラブ
“軽い女”だと思われる人の共通点&そう思われないポイント
 誰だって異性からどう見られているのかは気になるものですが、女性の場合、“軽い女”なんて思われるのは避けたいものですよね...
恋バナ調査隊 2021-03-18 06:00 ラブ