松下洸平“低視聴率”でも高評価 ゴチで得た天然ポンコツの座

コクハク編集部
更新日:2022-05-06 15:23
投稿日:2022-05-06 06:00

「松下洸平の評価が爆上がり」の声

 5月1日に俳優業デビューから12年を迎えた松下洸平(35)がノリに乗っており、ツイッターでは「#松下洸平12周年」のお祝いメッセージが溢れている。

 松下は、4月スタートの女優・土屋太鳳(27)が主演の連続ドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系、木曜午後10時)に出演中。原作は、講談社の「Kiss」で連載中のこやまゆかり氏の同名漫画で、庶民の家庭出身の土屋演じる篠原佐都が、江戸時代から続く名家で資産家の深山一族に嫁ぐ、シンデレラストーリー。松下は、佐都の夫で、深山家の跡継ぎである深山健太を演じている。

 初回の平均視聴率は7.3%、第2話が6.1%、第3話が5.7%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、今春ドラマの中では低空飛行だが、SNSでの反響は好意的なものがほとんどだ。それも、松下を絶賛する声が多く、〈最愛の松下くんも良かったけどやんごとなき一族の松下くんも良き てか松下くんのスーツ姿めっちゃ好きなんよ…〉〈やんごとなき一族で松下洸平の評価が爆上がり〉〈今まで頑張ってきたご褒美ドラマ〉〈最愛に続き当たり役だなぁ〉といった具合だ。

「やんごとなき一族」に松下洸平あり

 コラムニストの桧山珠美氏がこう言う。

「名家の一族が庶民出身の佐都をいじめるドロドロのストーリーで好みが分かれる上、主演の土屋さんは女性ファンの多いタイプではなく、松下さんも“御曹司キャラ”ではありません。それでも、“松下効果”で視聴率に反してSNSでは好意的に見られています」

 NHK連続テレビ小説「スカーレット」では、主演の戸田恵梨香(33)の夫役を演じたが、モデルとなった人物は弟子と不倫し妻を裏切っている。ドロドロなシーンは描かれてないとはいえ、役柄によるイメージダウンはなかった。そして、連続ドラマ「最愛」(TBS系)では、主演の吉高由里子(33)の初恋相手で事件の真相を追う刑事役を演じた。

手に届きそうな感じのするイケメン

「人気女優の相手役に起用され続けて、役にも恵まれているのは、バラエティー番組などでの“天然”“ポンコツ”と呼ばれるキャラクターが大きいと思いますね。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の『ゴチになります!』でもクビになった時に号泣したり、人の良さが出ている。また見た目も、会社に1人いるくらいのイケメン。手に届きそうな感じが女性心をくすぐるのでしょう。俳優業以外の“素顔”の好感度が高いので、どんな役を演じても印象が左右されず、視聴者は次の作品を新たな気持ちで楽しめる。こういう俳優は意外と少ないと思います」(桧山珠美氏)

 もともと「ペインティング・シンガー・ソングライター」に端を発しCDデビューした松下。“イケボ”を武器にミュージシャンとしての活動もふたたび本格化させており、しばらくは見聞きしない日が続きそうだ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


“ラスボス”小雪の大迫力!NHKは「わろてんか」の再放送どうですか?
 山下(近藤芳正)は大阪へ向かいトミ(小雪)と話をする。山下は、スズ子(趣里)や愛助(水上恒司)の覚悟を必死に語り、なん...
桧山珠美 2024-01-26 16:05 エンタメ
スズ子ご懐妊! 山下&坂口“おじさん応援隊”のワナワナ顔が必見すぎる
 病状が落ち着いた愛助(水上恒司)とスズ子(趣里)は、2人きりで湖畔に旅行に出かける。  そこで将来の家族のこと、...
桧山珠美 2024-01-25 15:50 エンタメ
口をプーっ! 草彅剛演じる羽鳥の駄々っ子な表情に注目して
 トミ(小雪)から伝言があると、社長秘書室長の矢崎(三浦誠己)が、スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)のもとにやってくる。 ...
桧山珠美 2024-01-22 15:35 エンタメ
宮沢氷魚の文面にデキ婚とは言わせない圧…イケメン続々“獲られる”幕開け
「まさかやー」と思わず声をあげてしまいました。そうです。宮沢氷魚(29)と黒島結菜(26)の事実婚発表です。 「か...
元モー娘。加護亜依様の“セクシー女優匂わせ”が冗談に聞こえないワケ
 モーニング娘。黄金期の人気メンバーだったものの、現在はお騒がせタレント化してしまっている加護亜依。昨年も週刊誌やネット...
堺屋大地 2024-01-20 11:16 エンタメ
シン・スズ子誕生!タナケンに「面白いね」と言わしめたヒロインの魅力
 喜劇「舞台よ! 踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は...
桧山珠美 2024-01-19 14:45 エンタメ
タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ