魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな女性たちが、あっという間に負け組に転落したエピソードを2選ご紹介します。
1:昼寝どころか夕寝をしている妻に、夫からの三下り半が…
「私の知っている40代半ばの女性は、専業主婦をしていることに、どこか自慢げでした。
今どき、夫の稼ぎだけで優雅に暮らしている人は少ないし、確かに勝ち組だったのかもしれないけれど。
たまに会うと『私なんて、昼寝付きどころか夕寝付きよ。子供もいないし、夫には、食事を外で済ませてきてもらうようにして、夕方にも昼寝をするの〜』なんて得意げに話していましたね。
でもある日、そんな妻にウンザリしたご主人が家出をし、離婚を申し出たそう。
ご主人の意思は固く、協議の際には『家に帰っても、家事もせずいつでも寝ているだけの君に、本気でウンザリだったしもう愛情も感じない』と、はっきり言われたそうです。
40代半ばで、たいしたキャリアもない女性が、離婚後にまともな暮らしを送れるわけもなく。
今では学生が暮らすような6畳ワンルームのボロいアパートで、パートをしながら細々と暮らしています。
散々自慢されてきたので、なんだか私までスカッとしたんですが、私って性格悪いですかね?」(38歳女性/ルート営業)
◇ ◇ ◇
妻としての務めを放棄し、昼寝(夕寝)ざんまいな暮らしを送っていれば、夫はいつしか、結婚生活に意義を見出せなくなることでしょう。
昼寝生活を自慢し、永遠の勝ち組でいられると思っていたら、大誤算となるケースもあるようです。
2:自慢げなパート主婦に自業自得な天罰が…
「職場にいるパートの女性は、いつも夫の自慢と、自分がいかに楽をして生きているかの自慢話ばかりで、私は本気で鬱陶しく思っていました。
『夫の稼ぎで暮らしているから、本当は働く必要なんてないの』、『パート代は全部、私のお小遣い』、『パートがない日は、家でテレビを見てお昼寝しているだけ』などと、フルタイムで働いている私たちを見下すかのような発言が多くて、同僚からも不評でした。
ところがあるとき、その女性が、正社員での勤務を希望してきたとのニュースが。さらには名字が変わっていて、離婚したのは明白でした。
でも、正直仕事ができるタイプでもないし、社はその人を正社員として雇用せず、契約社員として雇うことに。
今では、私たちと同じ仕事をしながらも、安い給料でボーナスもなく福利厚生も劣る環境で、大変そうだし、噂では夜のバイトもかけもちしているみたい。
散々自慢されてきたので、同僚たちとは『バチが当たったんだろうね』と話しています」(39歳女性/印刷)
周囲を敵にまわす発言をしていた既婚女性が、離婚によって苦境に立たされても、同情するどころか、スカッとするのも女性の本音でしょう。
自業自得とはいえ、なんとも因果応報なエピソードです。
◇ ◇ ◇
結婚の有無で女性を「勝ち組」「負け組」でくくるわけではありませんが、身近な独身女性を小馬鹿にするかのような既婚女性が身近にいれば、不快になる人も多いはず。
一見「勝ち組」に見えても、長い人生においては、そうそう楽な話ばかりが続くとは限らないのも世の常です。
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