「3食昼寝付き」の勝ち組主婦が一瞬で負け組に転落したお話

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-04-16 06:00
投稿日:2019-04-16 06:00
「3食昼寝付き」で、勝ち組結婚を果たしたように見える主婦でも、ひょんなことから負け組に転落するケースもあります。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな女性たちが、あっという間に負け組に転落したエピソードを2選ご紹介します。

1:昼寝どころか夕寝をしている妻に、夫からの三下り半が…

「私の知っている40代半ばの女性は、専業主婦をしていることに、どこか自慢げでした。
 今どき、夫の稼ぎだけで優雅に暮らしている人は少ないし、確かに勝ち組だったのかもしれないけれど。

 たまに会うと『私なんて、昼寝付きどころか夕寝付きよ。子供もいないし、夫には、食事を外で済ませてきてもらうようにして、夕方にも昼寝をするの〜』なんて得意げに話していましたね。

 でもある日、そんな妻にウンザリしたご主人が家出をし、離婚を申し出たそう。
ご主人の意思は固く、協議の際には『家に帰っても、家事もせずいつでも寝ているだけの君に、本気でウンザリだったしもう愛情も感じない』と、はっきり言われたそうです。

 40代半ばで、たいしたキャリアもない女性が、離婚後にまともな暮らしを送れるわけもなく。

 今では学生が暮らすような6畳ワンルームのボロいアパートで、パートをしながら細々と暮らしています。

 散々自慢されてきたので、なんだか私までスカッとしたんですが、私って性格悪いですかね?」(38歳女性/ルート営業)

  ◇  ◇  ◇

 妻としての務めを放棄し、昼寝(夕寝)ざんまいな暮らしを送っていれば、夫はいつしか、結婚生活に意義を見出せなくなることでしょう。

 昼寝生活を自慢し、永遠の勝ち組でいられると思っていたら、大誤算となるケースもあるようです。

2:自慢げなパート主婦に自業自得な天罰が…

「職場にいるパートの女性は、いつも夫の自慢と、自分がいかに楽をして生きているかの自慢話ばかりで、私は本気で鬱陶しく思っていました。
『夫の稼ぎで暮らしているから、本当は働く必要なんてないの』、『パート代は全部、私のお小遣い』、『パートがない日は、家でテレビを見てお昼寝しているだけ』などと、フルタイムで働いている私たちを見下すかのような発言が多くて、同僚からも不評でした。

 ところがあるとき、その女性が、正社員での勤務を希望してきたとのニュースが。さらには名字が変わっていて、離婚したのは明白でした。

 でも、正直仕事ができるタイプでもないし、社はその人を正社員として雇用せず、契約社員として雇うことに。

 今では、私たちと同じ仕事をしながらも、安い給料でボーナスもなく福利厚生も劣る環境で、大変そうだし、噂では夜のバイトもかけもちしているみたい。

 散々自慢されてきたので、同僚たちとは『バチが当たったんだろうね』と話しています」(39歳女性/印刷)

 周囲を敵にまわす発言をしていた既婚女性が、離婚によって苦境に立たされても、同情するどころか、スカッとするのも女性の本音でしょう。

 自業自得とはいえ、なんとも因果応報なエピソードです。

  ◇  ◇  ◇

 結婚の有無で女性を「勝ち組」「負け組」でくくるわけではありませんが、身近な独身女性を小馬鹿にするかのような既婚女性が身近にいれば、不快になる人も多いはず。

 一見「勝ち組」に見えても、長い人生においては、そうそう楽な話ばかりが続くとは限らないのも世の常です。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


飲み会後に声が聞きたくなったの? かわいい猫系男子の脈ありLINE3選
 人懐っこい犬系男子に比べて、気持ちが読みづらい猫系男子。そんな男子に悪戦苦闘している女性も多いのではないでしょうか? ...
恋バナ調査隊 2023-06-25 06:00 ラブ
長すぎた春、「レスより心の距離がしんどい」と婚約破棄を目論む44歳男
「冷酷と激情のあいだvol.148〜女性編〜」では、婚約中の恋人・ユウジさん(44歳・仮名)とのセックスレスに悩み、この...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
婚約中の彼と気づけばセックスレス、結婚前から離婚ちらつく37歳の女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
女友達の裏切り、彼を奪われたら手遅れよ…要注意!“恋愛猛女”特徴5つ
 恋愛に悩んだら、まずは女友達に相談するという人は多いはず。アドバイスがもらえたり、何となく安心するものですよね。しかし...
恋バナ調査隊 2023-06-23 06:00 ラブ
「ラブ トランジット」に夢中! 元彼とヨリ戻せる人・失敗する人の違い
 元彼とヨリを戻したい……! なかなか出会いがない毎日を送っていると、ふっとそんな願いを抱いてしまう時もあります。けれど...
内藤みか 2023-08-03 16:04 ラブ
「あなして」よりリアルかもしれません…“レス夫婦”間の切実LINE3選
 仕事や家事、育児に忙しい現代人にとって、夫婦のセックスレスは大きな問題になっているようです。特に妻的にはしたいけど、夫...
恋バナ調査隊 2023-06-22 06:00 ラブ
パートナーと喧嘩しない方法は?言葉の受け取り方が原因かも
 仲が良いカップルでも喧嘩が多いとストレスが溜まりますよね。 ちゃんと意見を言い合えている証拠だし、喧嘩するほど仲が良い...
若林杏樹 2023-06-21 06:00 ラブ
年イチ女子会、夫の「娘が発熱→なるはや帰宅」にイラっとした私の言い分
 私には年に一回、楽しみにしているイベントがあります。  子供を夫に預けて、女友達3人とホテルステイする日です。 ...
豆木メイ 2023-06-20 06:00 ラブ
【6月後半にベストな香りは?】オスとココロに効くフェロモンジャッジ!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-06-20 06:00 ラブ
実は伸びしろあり? マジでセンスが悪い彼氏を自分好みに変える方法
「それ、本気でセンスいいと思ってる?」と、言いたくなる気持ちはわかります。しかし、センスが悪い彼氏には自分のどこがセンス...
恋バナ調査隊 2023-06-20 06:00 ラブ
「離婚しなければ良かった」とならないために…“三行半計画”に必要なこと
 離婚大国といわれる日本では、3組に1組が離婚しているなんて説もあるくらい、多くの夫婦が別々の道を歩んでいます。でも離婚...
恋バナ調査隊 2023-06-19 06:00 ラブ
「え、あなた誰!?」顔にタテ線入った“彼のキャラ変”にドン引きした話
 好きな人と恋人同士になれたら、超ハッピー! 付き合えた安心感から徐々に素を出したり気を使わなくなったりして、交際前と異...
恋バナ調査隊 2023-06-19 06:00 ラブ
ドタキャンLINEくらった時こそ勝負!40代好感度爆上がりの神返信3選
 40代を超えると、なかなか男性とデートにこぎつけるのも難しくなってきますよね。さらにドタキャンでもされようものなら「ど...
恋バナ調査隊 2023-06-18 06:00 ラブ
年下男子への上手な接し方♡ 恋愛対象外にさせない年上のメリットとは?
 年下男子を好きになったときは、接し方に注意すべき。なぜなら、彼よりも年上であることが魅力にも難点にもなるからです。 ...
恋バナ調査隊 2023-06-18 06:00 ラブ
「義親とも家族になる自覚はあるのかな」50代男が抱く婚約者への疑心
「冷酷と激情のあいだvol.147〜女性編〜」では、交際1年で婚約をしたジュンイチさん(53歳・仮名)に対して、マザコン...
並木まき 2023-06-17 06:00 ラブ
「私は介護要員なの?」53歳バツ無し婚約者のマザコン疑惑、動揺する女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-17 06:00 ラブ