更新日:2022-06-17 06:00
投稿日:2022-06-17 06:00

獣のポーズで…羞恥心が興奮のスパイスに

――まさかのアヌスへの愛撫に驚いています。続きをお聞かせください。

「はい……今思い出してもドキドキします。シャワーを浴びていないアソコを丹念にクンニされ、そのうえアヌスまで……。

 同窓会に出席する前は、憧れていたK君と会えるだけで嬉しいと心ときめかせていたのに……まさか、その日のうちにキスからエッチをし、アヌスまで愛されるとは夢にも思いませんでした。

 夫とはセックスレスだったぶん、一気に欲望の炎が燃えあがったという感じです。

 もうとろけるような気持ちよさで、背筋がぞくぞくして……恥ずかしいけれど、『このまま欲しい』とバックからの挿入をねだってしまったんです。

 彼の手が私のヒップを引き寄せ、あてがわれた勃起がズブ、ズブ……ッとヴァギナに挿入されて……四つん這いだった私は、『ああっ……アアンッ』と、さらに甲高い叫びをあげてしまって……。

 正常位とは違うペニスの角度が膣粘膜を刺激して、いえ、それ以上に獣のポーズで交わっているという羞恥心が私をより興奮へと導いたんです」

いくつになっても「女」に見られたい

――続けてください。

「普段は『医師の妻』や『セレブなシロガネーゼ』として、何よりも『もう若くない自分』を意識して、性的なことは封印しているふしがありました。

 でも、高校時代に3年も憧れ続けたK君が、こんなにも素敵な男性に成長して、私を『女として扱い、抱いてくれる』――これほど幸せなことはありません。

 つくづく思いました。

 女性って、いくつになっても『女』に見られたい生き物なんだって。

 そして、きっかけさえあれば、いとも簡単に『良妻賢母』という言葉は崩れ去り、一匹のメスになるのだと。

 K君が私の尻を掴み、膣肉を穿(うが)つたび、私は大きく背中を波打たせ、歓喜に身悶えました。

 ペニスが行き来するたび、結合部からニチャ、ネチャ……といやらしい音が聞こえてきて……そのうえ、室内には2人の汗の匂いはもちろん、甘酸っぱい性臭も充満して、さらに彼のモノが奥深くまで打ちこまれて……。

『ああ、私、生きている! 女として生きてるんだ!』って、涙が出そうになりましたね。

 身も心も、ここまで愛されたことはなかったかもしれません」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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