自分ファーストは難しい…他人軸で生きる人のメンタル安定術

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-07-01 06:00
投稿日:2022-07-01 06:00
 みなさんは、“自分のため”だけにできる行動って何かありますか?
「スキルアップに繋がる」「誰かのためになるかも」とか一切考えず、100%自分だけのため……。そう言われると、私はなかなか難しいと思います。でもこれ、定期的に確認したほうが良さそうです。

無意識にやってることを意識する

 人間の価値は、本来「生きているだけ」で十二分にあります。だけど、実生活でそのマインドを貫くのはほぼ不可能ですよね。

 だって、仕事・恋愛・子育て……どれをとっても他人への行動が評価されて、その人の価値になる。そして、いつの間にか他人の評価自体が存在理由になってしまいます。

 先日、K-1のトップファイター武尊選手が、パニック障害とうつ病を公表、無期限休養を宣言しましたが、その際にとても印象に残った言葉がありました。

「自分はこの10年、ずっと勝ち続けてきた。そして周りの人やファンは”勝ち続ける自分”を応援していると感じていたので、大きな試合で”負けた自分”には価値がないと思った」

 ところが、負けた試合の帰り道で聞こえたのは、割れんばかりの拍手と、ファンからの「ありがとう」という声援。このとき初めて、「この人たちは、自分が掴んできた“勝利”に価値を見出していたのではなかった」と、気がついたそうです。

人生に迷ったときは、思い出して

 これは私たちにも当てはまる例だと思います。良くも悪くも、仕事の結果や評価を自分に重ねるのは危険です。人のために勝ち続けた彼には、自分のためだけに過ごす時間が必要だと思います。

 自分軸で生きるのが難しい人は、ふと考えるクセをつけてみてください。今やってることは、100%自分のためかどうか。もしも「これだ!」と思えるものがあったら、ずっと大事にしてほしいです。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。お客さんがつかまらない日はついつい凹む。そしてまだまだ先輩に遠く及ばない自分にさらに凹んでいる様子。でもママの言葉に愛も感じている。

ママ:どろんぱのママ。ホステスとしても経営者としても非常に優秀。また、指南役として仕事においては女の子たちに厳しいことも言うが、娘のように愛してもいる。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


寿司か、シミ取りレーザーか。
 ストリッパーの仕事は10日単位である。会社員時代は7日単位で、そのうちの2日は休む習慣だった。だから10日なら3日くら...
見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...