更新日:2022-07-12 06:00
投稿日:2022-07-12 06:00
電話でのファーストコンタクト
季節は現在とは真逆で、身も凍るような真冬でした。寒さのせいではなく、怒りと恐怖で携帯を持つ手が震えていたのを覚えています。
「もしもし」
電話口から聞こえてきた声はやや高めの、おおよそ20代~30代と思われる男性の声でした。私はなるべく平静を保ちながら、静かな声で告げました。
「もしもし、〇△(当時の妻の名前)の旦那ですが」
「……」
人間は自分の理解の範疇を超える出来事に直面すると、思考がフリーズし、ただただ立ち尽くすのみとなることがあります。まさにそのような状況だったのでしょう。
予想外に男性の声が聞こえてきたこと、またその声の持ち主が一番関わりたくない相手だったことなどから状況を理解できず、2~3秒程度の沈黙の後、言葉にならない言葉を発し、あからさまに動揺している様子でした。
「詳しい話は明日の夜に」
「何で電話したかわかってますよね?」
この時はやや怒気が漏れてしまっていたかもしれません。相手は未だパニック状態だったのか、しどろもどろになりながら、「はい」と返事をするだけでした。
この場で長電話をするつもりもなかったため、「詳しい話は明日の夜に自宅近くの公園で聞きたい」という旨だけを伝え、そのまま電話を切りました。
通話が終了し私から携帯を受け取った妻は、死んだ魚のような目でしばらく手に取った携帯を眺めていました。
ラブ 新着一覧
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。昨今は男性から離婚を言い渡されるケースも珍しくなくなりました。生涯を共にする...
結婚や出産といった環境の変化をきっかけに夫がモラハラに豹変した――そんな話をよく耳にします。長い結婚生活を送るとなると...
大人になると、人間関係が複雑になってきます。恋愛においても、微妙な関係、グレーな関係になることもあるでしょう。「これっ...
新型コロナウイルス拡大防止のためにソーシャルディスタンスが取られるようになってから、もう3ヶ月以上が経ちます。緊急事態...
コロナによる経済不安や自粛による寂しさから、恋愛や結婚に関心の高まっている人も増えているのではないでしょうか。しかし、...
せっかく告白をするなら、誰だって「OK」をもらいたいものでしょう。告白に成功するためには、どんな伝え方をするかも重要。...
「彼氏を大事にしているはずなのに、なぜか浮気されやすい……」そんなお悩みはありませんか? 今回は、そんな女性に共通する特...
日本の生涯未婚率が上昇傾向にある一方で、「3組に1組が離婚している」と言われる昨今。新型コロナウィルスによる自粛期間に...
職場でもパーティーでも気になるカレに対しても、男性から魅力的に見られたいですよね。「この人、なんか素敵かも」と思わせる...
「尽くす女性」は、一昔前までは「いい女」の象徴のような言葉だったと思います。しかし、現在では「重そう」「恋愛が下手そう」...
ど本命の彼とのお付き合いを3年間続けています。ですが、つい先日、不安からくるど本命クラッシャー(※)をしてしまいました...
長く付き合っていると、遅かれ早かれ二人の関係はマンネリをする傾向にあります。しかし、時に男性は女性に惚れ直す瞬間がある...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。私の元に来られる相談者さんの7割近く占めるのが、「浮気問題」です。出会った男...
義母の性格に「難」があると、息子の妻は頭を抱えがちに…。嫁姑の人間関係は自分では選べないために、結婚後に想定外の悩みの...