美容師が教えます ヘアサロンで失敗しないオーダーの伝え方

藤田裕美 美容師・ヘアメイク
更新日:2019-04-28 18:42
投稿日:2019-04-28 06:00
 女性の皆さんの誰もがヘアサロン美容室には行ったことがあると思います。通い慣れているところなら美容師さんとも話しやすいと思いますが、初めて行くところだったり、緊張してうまく自分のオーダーを伝えきれないことってありませんか?
 終わった後に“こんなはずじゃなかった……”と思うことがないように、ヘアサロンでの髪のオーダーについてお話ししましょう。

ヘアサロンでのオーダーで大事なポイント

 完全予約制のサロンは予約時間を守ることも絶対です。万が一遅れそうな場合は、一報を入れることを忘れずに。

 初めてご来店のお客様にはカウンセリングの時間をしっかり設けています。ですので、焦らずしっかりと伝えましょう。

1. 今日する施術の確認

 予約時にお願いしたカットとカラーに間違いがないかの確認をします。

 トリートメントの追加などがあれば、ここで聞いても構いません。

2. 長さとデザイン、カラーリングやパーマの相談

 おそらく、ここが一番大事なポイントになってきます。

 私の場合、お客さまに髪型をガラッと変えるのか、そろえる程度(現状維持)なのかをまずは探ります。

 前髪はどうしたいのか、どのくらい切りたいのかなど、ヘアスタイルのイメージを細かく教えてください。

「5cmくらい切ってください」と言われ、親指と人差し指で「このくらいですね」と返すと、「えっ!5cmってそんなにあるんですね、じゃあ3cmで」ということがよくあります。

 口に出して、指でも確認するといいですね。仕上がりが軽めがいいか重めがいいかも、ここで伝えます。

 少しだけ切って現状維持の場合は、「あとはお任せします」でも良いでしょう。

大胆にスタイルチェンジの場合の注意点

 大胆にイメージを変える場合や、口で説明しづらい場合は、必ずヘアカタログを持参しましょう。携帯の画像でも構いません。希望するヘアスタイルの画像をいくつか見せるとわかりやすいです。

 サイドとバックの写真もあると良いでしょう。その時にカラーリングの色やパーマのイメージも一緒に見せることを忘れずに!

 カラーリングの場合、カラーチャートという色の見本がありますので、そちらも見せてもらいながら確認しましょう。

 明度(明るさと暗さ。今の髪色より明るくしたいか暗くしたいか)、彩度(色の種類。何色にしたいのか)をしっかりと相談しましょう。

 よくあることですが、口頭で「明るめのアッシュにしてください」と言われても、詳しく相談を聞いていると、全く異なった色味と明るさの場合があります。

 パーマの場合も「強めでお願いします」と言われ、写真を見るととそうではないことも。

 お客さまと美容師の感覚はかなり違う場合がありますので、ヘアカタログの写真やチャートで一つずつ確認していくのが良いですね。

ヘアサロンでは遠慮なく美容師に相談を

3. 料金の確認

 いつも通っているサロンなら変わりはないと思いますが、新しく行くサロンやいつもと違う施術をする場合、料金も気になると思います。最後までドキドキして過ごすくらいなら、最初に聞いてお財布と相談もしておきましょう。

4. 施術に入ります

 もし途中で心配や不安なことがあったらなんでも聞いて大丈夫です。アシスタントが施術する場合でも、一人一人カルテがありますので共有されています。気になることやプラスしたいことがあればいつでも聞いてみてください。

5. 仕上げ

 最後に、気になることがあれば遠慮なく伝えてください。美容師が仕上がりについて声をかけると思いますので、前髪をもう少し短くしたいなど、気になることがあればぜひ。

まとめ

 ヘアサロンは、お客さまに満足して帰っていただくことを一番に考えています。

 もちろん、オーダー通りのヘアスタイルにすることが使命ですが、そのほかにも空間作りや会話、接客を含めての料金だと思っています。

 心地良い空間で気持ちよく帰っていただけたら、これ以上嬉しいことはありません。

 ヘアスタイリングは女性にとって日々欠かせないもの。数カ月間、気分よく過ごしていただきたいので、ヘアサロンでは遠慮なく思ったことを相談しましょう。

藤田裕美
記事一覧
美容師・ヘアメイク
都内のサロンに勤務後フリーのヘアースタイリストに転向。メディア等のヘアーメイク、講師などの活動。2014年恵比寿にプライベートトータルビューティーサロンを設立。美容師免許保持。
http://starlier.jp/

ビューティー 新着一覧


UV対策してる? 美容家が選ぶ春のおすすめ5選。大人の垢ぬけ顔にはこのチークが優勝!
 コクハク編集部では時短美容家の並木まきさん厳選アイテムを多く紹介してきました。  今回は、その中から選りすぐりのアイ...
毛穴にいい?「あの洗顔法」の真相を医師が解説。向いてる肌質もあるけれど…【美容のウソ・ホント】
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
救急箱の中身、チェックしてる? 「いざ」の時に役立つ“常備薬”の選び方【薬剤師が解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
乳液なしは「老け顔」を加速する!? 40代は“プチこってり”がキーワード。美容家の厳選アイテム3つ
 40代も半ばを過ぎると、気になるのが顔の“老いた雰囲気”。過去の自分と比べてギャップにがっかりなんてことも。  今の...
「寝ながら運動」で美ボディになれるってマジか! 激しいダイエットなしで痩せるコツ【インストラクター監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代のツヤメイクは暑苦しさNG!2000円以下で買える「夏までヘビロテできる」優秀アイテム3選
 今年は春から日差しの強い日も多く、初夏のような陽気も増えています。というわけで、そろそろメイクも衣替え!  春から夏...
モテる以前にマナーだよ!「みっともない」認定されてしまう男性の特徴6つ
 ルッキズムに厳しい昨今、男性のルックスにだって難癖付けることはできません。でも…悲しいかな、どうしても「生理的に受け付...
「五月病」になるのは5月だけじゃない!イライラ、不眠、意欲減退…なりやすい人の特徴や放置のリスク
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
プチプラと侮るなかれ! 40代後半美容家がガチで使って惚れた神アイテム3点【2025春・スキンケア編】
 優秀アイテムがたくさんあるプチプラコスメ。ですが、40代以上の世代には「ちょっと物足りない…」アイテムもチラホラ。 ...
一晩に何度起きたら頻尿ですか?【医療従事者解説】頻尿のセルフチェック&トイレによる寝不足改善法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
990円の“プチプラ化粧水”1本だけで10日間過ごしてみた。乳液&クリーム不使用で意外な結果が…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
「妊活を始めたものの、なかなか授からない…」《男性不妊》って知ってる? 意外と多い“精索静脈瘤”の話
「妊活を始めたけど、なかなか授からない…」そんなとき、多くの女性が婦人科に行く。でもちょっと待って。実は不妊の約半数は「...
今夜もぐっしょり…寝室温度をめぐって夫と大喧嘩!【医療専門者監修】寝汗は更年期だけじゃない?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代が「垢抜け顔」になれないワケは?【美容家が使って実感】激推し最新コスメ3品
“垢抜け顔”になりたいけど、思いどおりの仕上がりにならない…。そんなお悩みは、選ぶコスメで解決!  40代の時短美容家...
生理前に限らず些細なことでイライラ!【医療従事者監修】アラフォーが注意したいPMSではない意外な理由
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
春先の紫外線も乾燥も怖くない!【美容家厳選】アラフォーに激推ししたい“二刀流”UV対策
 春の陽気を感じる日も増えてきましたね。日差しが強くなってくると気になるのは、UV対策です。春夏は特に紫外線量が増えるた...