OL時代はお弁当タイムがつらかった…自分を守るためのルールを

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2022-09-20 06:00
投稿日:2022-09-20 06:00
 仕事でたまたま、数時間一緒に過ごした人。年に数回しか会わない、他社の人。友達の友達。絶妙な距離感の人と会話をする時、どうにも息が詰まってうまく話せなくなる時がある。
 気が合う友達に囲まれたいた大学生活が終わり、急に「気を使うのも仕事のうち」ということを思い知らされた新卒時代。女子社員で集まって食べる「お昼のお弁当タイム」が、一日で一番つらい時間だった。

「他愛のない話」ができなくて、1人階段で食べたお弁当

 社会人になると学生の頃とは打って変わって、気が合うからという理由以外で、人と一緒にいる空間に放り込まれる機会が増える。飲み会や休日のお誘いは、雰囲気を見ながら数度に1回だけ参加すればいい。

 でも一番どうしようもなかったのが、毎日のお弁当タイムだった。お昼休憩になると、みんなが休憩スペースにやってくる。するとなんとなく、女性は女性で固まってお弁当を食べなくてはいけなかった。

 お昼は毎日のことなので、数度に一回は1人でご飯を食べるとしても、あまりにも機会が多すぎる。それに、職場が一緒だからという理由だけで仲良くするには、会社という場所はあまりにも多様な人種が多すぎると思った。

 年齢も性格も様々で、共通点を探す方が難しい。すると、仕事の話をするしかなくなるのだけど、果たして貴重な昼休憩の時間まで仕事の話がしたいかと聞かれれば、答えはNO。

「社会不適合者なんだ」階段メシで泣いたあの日

 結局話題がないから、仲がいいわけではない人のお弁当の具を「だし巻きたまご、上手ですね!」と褒めたり、誰かの昨日食べた夕飯の話を聞いたりしていた。

 興味がない人とするくだらない会話を楽しむのは難しくて、たまに外で食べたり、仕方なく人が通らなそうなビルの中間階で、階段メシすることもあった。

 1人階段でお弁当を食べていると、興味がない話に笑って相槌を打たなくていいことに、心から安心すると同時に「自分はなんて社会不適合な人間なのだろう」と、涙が出ることもあった。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見返り美男子…「ニャハ市」裏市長のクールな“にゃんたま”
 カッコイイにゃんたま! 惚れ惚れしちゃいます。  クールでハンサムな見返り、抜群のポーズで見得を切ってくれました...
産んだから偉いわけじゃない…でも産んでおきたいと思うなら
 女性が子どもを産む――。当たり前のようでいて、でも実際は「産むか産まないか」で悩む女性がたくさんいます。そこで、私が思...
花咲く野原で運命の出会い…恋する“にゃんたま”に胸キュン
 今の時期、東京より少し暖かい猫の島では、猫達の恋の季節。  オス猫達はお目当てのメス猫に必死に魅力をアピールしま...
ウィスキー楽しみませんか? 女性にこそ伝えたいその魅力
 香りが良くてトロッとした琥珀色。考えるだけでうっとりしてしまうほど、ウィスキー好きの私です。「おじさんが飲むやつでしょ...
占いとの上手な付き合い方は…ハマるカラクリを知ると安心
 朝のニュース番組の占いコーナーで目にする、その日の星座占い。どうでも良いと思いながらも、なんとなく意識しちゃったりして...
復興が進む港で発見 白黒猫の“にゃんたま”に哲学を感じる
 きょうのにゃんたまは、港の復興工事が進む宮城県の猫の島より。    にゃんと!これはとてもレアなツートンにゃんたま...
引退したホストたちはどこで何をしていると思いますか?
 ホストクラブのホストは、いつまでもホストを続けているわけではありません。最近は30代のホストも増えてきましたが、多くは...
落ち込む時こそ口角を上げて 幸せホルモン作る“笑顔”効果
 いつもニコニコ、口角がキュッと上がっている女性って、同性から見ても魅力的ですよね。でも、実際はというと、そんなに人生楽...
ショートスリーパー女子直伝 人生を少し長くする5つの方法
 私は、いわゆる「ショートスリーパー」です。10代の頃に「1日8時間睡眠だと、人生で30年は寝てしまう!」という事実に驚...
プラネタリウムはいつからカップルスポットになったのか?
 ふっと星空を見上げてぼうっとしたい。仕事に疲れた時、人は、星を求めることがあります。以前は、たったひとりでプラネタリウ...
焦りは禁物…猫が心を開いた時に“にゃんたま”もコンニチハ
 ニャンタマニアのみなさんはご存知と思いますが、にゃんたまを見ることができるのは猫がこちらに気を許している時。焦って見せ...
保育者たちが夢を熱く語る「保育ドリプラ」に感動しました
 こんにちは、小阪有花です。  前回のコラムで、保育業界にかかわる方々が夢や実現したいことを熱く語るイベント「保育...
若い男の子のプリプリ“にゃんたま”は歴代5本指に入る魅力
 近年、希少価値ナンバー1部位となった天然「にゃんたま」。  きょうのにゃんたまは、爽やかな海風の吹く猫の溜まり場...
天然モノは貴重…思わずモフモフしたくなる“にゃんたま”
 私が天然の「にゃんたま」と呼ぶのは…地域猫、保護猫活動が広まる今、去勢手術をしていない、自然の、ありのままの「にゃんた...
お酒好き女子にオススメ とっておきの「二日酔い対策」4選
 二日酔いって本当にツラいですよね。吐き気、頭痛、胸焼けの症状に苦しみながら出勤とか、考えただけでもぐったりです。でも、...
1滴で1週間のストレス解消? 強い女性こそ“涙活”のススメ
 大人になればなるほど、泣けなくなるのが世の常。たとえ失恋したってグッと堪え、仕事や次の恋愛に向かえるパワーを身に付けて...