更新日:2022-09-30 11:44
投稿日:2022-09-23 06:00
早く抱かれたい、彼とひとつになりたい
――続けてください。
「私は彼を見つめながら言いました。
――ホテルに……私のホテルに来て。
――いいのかい?
――先輩たちに見つからないようにしたら、大丈夫。
――分かった。E子さんに迷惑はかけないと誓うよ。
不倫の罪悪感も、遠距離の彼氏の存在も忘れて
もう不倫への罪悪感など微塵も残っていませんでした。そして、北海道にいる彼の存在も。
私たちは、再度熱いキスを交わし、店を出ました。ホテルに向かうタクシーの中、会話こそありませんでしたが、ギュッと握り合った2人の手が、互いを求めあう気持ちを伝えている感じがして……。
もう後へは引けない。早く抱かれたい。彼とひとつになりたい。
私は湿った吐息を吐きながら、彼の手を握る手に力をこめたんです」
続きは次回。
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