「戸籍汚れずラッキー」事実婚の夫は独身だと偽りリスク回避

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-10-15 06:00
投稿日:2022-10-15 06:00
冷酷と激情のあいだvol.112〜女性編〜」では、事実婚の手続きを終えている夫・タカノリさん(仮名)が、今でも外に対して「独身」と言い続けていることに憤りを感じる、妻・華絵さんの胸中をお届けしました。
 では華絵さんの夫であるタカノリさんは、現状についてどう捉えているのでしょうか。

妻との生活に冷めた

「ぶっちゃけ、華絵ちゃんとの生活には冷めました。

 もともとクールな性格の子で、基本的に自分にしか興味がないタイプなんだろうなって思っていましたけど、実際に一緒に生活をしてみて、僕のことは“夫”とか“パートナー”っていうよりも、単なる同居人としか見ていない様子だから、僕もそんな華絵ちゃんとずっと一緒に居たいとは思えなくなりましたね」

 軽い口調でこう話すタカノリさん。結婚を決めた当初は「事実婚は嫌だな、できれば法律婚をしたいな」と思っていたそうですが、今は「事実婚でよかった。別れても戸籍が汚れないで済む」と考えていると話します。

あえて“既婚”と言わなかったワケ

「多分、このまま状況が改善するということはなくて、僕らは少しずつ別離への道を歩んでいくだけだと思うんです。

 だからそうなれば、離婚って言うのかな? 事実婚を解消して、別々の人生を歩みましょうってことになりますよね。

 華絵ちゃんは、僕が事実婚に同意したくせに外に“独身”って言っていることに不満があるようなのですが、僕はひょっとして近い将来にふたりの仲がおかしくなって別れる可能性もあるよなって思ったので、リスクヘッジのために“既婚だ”とは言わないようにしてきたんですよ。

 今となっては、自分の判断が正しかったなって思いますね〜」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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