【性交痛に悩む女性におすすめの漢方薬】
・八味地黄丸(はちみじおうがん):疲れやすくて、手足が冷えやすいなどの症状がある方に用いられます。からだを温めて気血水の巡りをよくする働きがあります。
・六味丸(ろくみがん):疲れやすく、むくみや頻尿がある方で、口の渇きやほてりを感じる方に用いられます。渇きを潤し、気血水の巡りをよくする働きがあります。
・四物湯(しもつとう):月経不順や冷え性などがあり、皮膚の乾燥が強い方に用いられます。
漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。
体質に合わないものを選んでしまうと効果が出ないだけでなく、副作用が起きることもあるので要注意。購入前に、できる限り漢方に精通した医師や薬剤師にご相談ください。
お手頃価格で不調を改善したい、という方には医薬品の漢方がおすすめです。
4. 性交痛でもう悩まない!
「えりのさん、ありがとうございました」
ほがらかな表情で、アイさんはえりのボスにお礼を言いました。
「ふふ、ずいぶん明るい顔になったじゃない? 参考になったんなら、私も嬉しいわ」
「主人に性交痛のこと、きちんと相談してみようと思います。お互いのことを理解し合うのって、大切ですものね。黒い食材や冷え対策も、さっそく取り入れてみます!」
「ええ。また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」
えりのボスは力強く笑って、アイさんを送り出しました。
サロンを出て家へと向かうアイさんを見送りながら、えりのボスは呟きます。
「私にも、ああいう『ムスメ時代』があったわねぇ……」
自分より“後輩”の女性たちに、しあわせになって欲しいと願うえりのボスでした。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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