3. こんなおりものには要注意!
通常のおりものは、無色透明や乳白色で、ほぼ無臭か少し酸っぱいにおいです。しかし、これからご紹介するような色やにおいがあるときは、病気の可能性があるので注意しましょう。
また、どのような状態のおりものでも、異変を感じたときやほかの症状がある場合、早めに婦人科を受診することが大切です。
なかでも、がんが原因のおりものは、初期には変化に気づかないことが多くあります。自覚症状がなくても、がん検診を定期的に受けるようにしましょう。
3-1. おりものの量が多い・生臭い
おりものの量が急に増えたり、生臭いにおいがしたりする場合は「細菌性膣症」の可能性があります。細菌性膣症は、おりものの減少や膣内細菌のバランスが崩れることで、膣が細菌に感染しやすくなることが原因です。
細菌性膣症になると、おりものの変化以外に、下腹部痛や不正規出血、外陰部の赤みや腫れ、性交痛などの症状がでます。
3-2. おりものが黄色い・におい
おりものが黄色く、においが強い場合は「萎縮性膣炎」かもしれません。萎縮性膣炎とは、エストロゲンの分泌量が減ることにより起こる、膣の萎縮性の変化です。
萎縮性膣炎では、おりものの変化以外に、乾燥感や灼熱感、圧迫感、不正出血などの症状があります。
3-3. 茶褐色・下腹部痛
血や膿が混じって、おりものが茶褐色になるのは「子宮体がん」の症状のひとつです。
茶褐色のおりもの以外に下腹部痛、性交時の出血があるときは子宮体がんの可能性があります。
3-4. 濃い茶色・下腹部痛
おりものが濃い茶色で、下腹部痛があるときは「子宮頸がん」の疑いがあります。
早期には自覚症状がほとんどありませんが、進行するとおりものが濃い茶色になったり、不正出血や下腹部痛などの症状が出てきたりするので注意しましょう。
3-5. 水っぽい
水っぽいおりものは「卵巣がん」や「子宮筋腫」のときに出やすくなります。
卵巣がんは、閉経後の女性に発生することが多いですが、プレ更年期や若い人がなる可能性はゼロではありません。水っぽいおりもの以外に、腹部の不快感や痛み、しこりなどがある場合は卵巣がんの可能性があります。
子宮筋腫は、女性ホルモンの影響を受けて大きくなる良性腫瘍なので、初経~閉経まで、どの年代でもできる可能性があります。水っぽいおりもののほかに、強い月経痛や過多月経、過長月経などの症状がある場合は早めに婦人科を受診することが大切です。
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