イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-03-03 06:00
投稿日:2023-03-03 06:00
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れをしております。
 そしてもちろんイジられ慣れもしているのですが、最近「これはちょっと高度な文化なのかもな」と思いはじめました。というのも、イジリは一歩間違うと“大事故”になるからです。
 どろんぱでは、コミが接客中ですが……。

 

 

 

(漫画:おくげちゃん)
(漫画:おくげちゃん)

 

”イジリ”は、相手の良さを引きだす高等テクニック

 イジリと似た言葉に、イジメがあります。というか、「そもそも同じでしょ?」と思う方もいるかもしれません。でも全然違うんです。

 じゃあどこが違うのかというと、相手に得があるかないか。この一言に尽きます。イジリ文化が成立するためには、イジられた人間がその場で最も得をする必要があるんです。

 その人の可愛らしさや面白さ、優しい一面や人間味あふれる部分などを笑いを交えて引きだせる、それがイジリなんですね。

 以前、私はそこがまったく理解できてない、もういい大人のお姉さまにイジられた時があったのですが、おいしくもなければ笑えもせず、単純に失礼な言葉で殴られただけの状態になっていました。

 しかも私だけならまだしも、周りの人にも飛び火して大惨事……。目上の方にむかって大変失礼なのですが、「わからへんなら使うなよ!!」と盛大にツッコミを入れてしまいました(もちろん心の中で)。

ド下手なイジリは、もはや失言

 いろんなことをズケズケと言ってしまう無神経な人って、自分の中ではイジリだと思って言っているのかもしれません。だから積極的なんですよ、良かれと思っているから。

 だけど本来イジリって、めちゃくちゃ難しいもの。相手との信頼関係や、自信がない限りはやらない方がいいと思います。もしみなさんの周りにこういう人がいたら、「あー、この人は違いのわからない人間なんだな」と思ってみてください。

 普通に聞けばムカついて、傷つくような言葉でも、ぬる~っと受け流せるようになるはずです。

登場人物紹介

コミ、トラ見沢さん(漫画:おくげちゃん)
コミ、トラ見沢さん (漫画:おくげちゃん)

コミ:どろんぱの人気ホステス。明るくて気が利くので、お客さんからの信頼も厚い。コワモテのお客さんに対しても、物怖じしない強さも持っている。酒乱なのが玉にきず。

トラ見沢さん:どろんぱの常連。関西出身でちょっぴり短気。いつも眼光が鋭いので怖そうな雰囲気があるが、めちゃくちゃ涙もろく尻に敷かれやすいタイプ。主にコミが担当する。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
仕事帰り、ぶつかりおじさんのちかん被害に遭遇!?  私はどう対処すれば…
 先日、電車の中で「ぶつかりおじさん」に遭遇し、周囲に分からないような形で身体を触られました。あの時、自分はどんな対応を...
選ばなかった人生を歩む「もう1人の自分」と話してみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
魅惑の“たまたま”の横から…モデル!? に立候補した茶トラ君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“刺身のツマ”じゃございません! 存在感爆上がりの「かすみ草」最新事情
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、神奈川の片田舎にあります。  大企業の研究所が多数点在しているせいか、他民...
同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...