万年腰痛、諦めるな!苦痛から解き放たれるセルフケア3選【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-05-25 06:00
投稿日:2023-05-25 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 万年腰痛…長引く痛みで気持ちも不安定に?

 今回のご相談はまさみさん(45歳女性・仮名)から。

「もう、3カ月近く腰痛が続いていて……。痛いと仕事に集中できないし、からだを動かすともっと痛くなるんじゃないかと、怖くて仕方ないんです」

 暗い表情でそうつぶやいたまさみさん。今も痛みが気になっているようで、なんだか不安そうです。

「腰痛ってつらいわよね。私も実は、腰痛持ちなのよ。痛みが長引くと、不安になるわよね」

 まさみさんは、今にも泣き出しそうな表情です。

「病院で診てもらっても、腰に異常は見当たらないそうで。でも、時々すごく痛くなるんです。出かけるのも憂鬱で、痛みのことばかり考えてしまうし、本当につらくて」

「ひょっとすると、痛みの『負の連鎖』が起きているのかもしれないわ」

「負の連鎖ですか?」

「ええ。痛みが長引くと、悪循環でさらに痛みを強く感じる場合があるの。ストレスや痛みへの不安から痛みが増幅したように感じたり、痛みを感じる神経細胞が敏感になってしまったりするのが、原因といわれているわ

「この腰痛、治らないんでしょうか……」

「大丈夫よ、ちゃんと対処法はあるから。できることから、始めてみましょう」

 真剣に聞き入っているまさみさん。これは放っておけません!

2. 万年腰痛の原因はさまざま

「慢性的に腰痛が続いている場合、さまざまな原因が考えられるの。たとえば、悪い姿勢を続けていたり、疲労が蓄積していたり。運動不足による筋力低下や肥満などが腰痛に関与していることもあるわ」

 えりのボスの説明を、まさみさんはうなずきながら聞いています。

「病気が原因で腰に痛みが出てしまうケースもあるの。たとえば、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、骨粗しょう症。だから、腰痛で不安な場合は、まずは整形外科で診てもらうのがおすすめよ」

「わかりました。痛みの『負の連鎖』についても、詳しく教えてくれますか?」

「ええ。脳には痛みを和らげる働きが備わっているのだけれど、長引く痛みでストレスや不安感に長期間さらされ続けると、痛みを和らげる仕組みが働きにくくなってしまうの。これがいわゆる、痛みの 『負の連鎖』ね

 本来、痛みが脳に伝わると脳からドパミンという神経伝達物質が分泌されて、痛みの信号が脳に伝わりにくくなります。

 しかし、「いつまでも痛みが治らない」「治療しているのに全然よくならない」などの不安やストレスを抱えていると、ドパミンが放出されにくい状態になるといわれています。

「万年腰痛の悪循環を断ちたい人におすすめのセルフケアも、紹介するわね」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


適当接客にイラッ…美容院を変えたいけどメリットはある?
 長年、同じ美容院に通っている人は多いですよね。でも、中にはだんだん違和感や不満を感じて美容院を変えたいと考えるようにな...
夫が求めても無理!倦怠感をなくす更年期の心得~専門家監修
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「写真が苦手」を克服!デジタル時代を生き抜くちょい盛りメイク術
 デジタルが進化した今の時代、写真撮影はとても身近になっています。でも中には、「いつも写真写りが悪い」「顔に自信がないか...
“垂れ乳”は断固拒否! 簡単バストケアで40代でもふっくら美胸をキープ
 40代頃からだんだん、バストのハリが弱くなってきたと感じる人が増えてくるとか……。このまま50代になり、しょぼしょぼに...
加齢たるたるのあるある<2>お尻の下のそれはマイナーな悩み
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんのこじらせ...
輪郭すっきりで5歳若見え! 超簡単セルフ小顔マッサージ4選
 40代になると、だんだん顔がふっくらしてきたり、たるみが目立ってきたりと、フェイスラインの変化を実感しはじめますよね。...
美容オイルで保湿!アラフォーで凄さを実感、ガチ使い3品♡
 30代半ばまで肌のハリを気にしたことがなかったのですが、最近気になりだしました……。そこで乳液をオイルに変えたところ、...
疲れやすい、眠りにくい!“幸せホルモン”不足を解消するには
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
巨乳女子の攻防戦「今絶対見てたよね?」胸が大きいあるある
「胸が大きくて羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構ツラいんだよ」とため息をつく巨乳女子も多いはず。「大きな胸は男を...
プチプラ服ですが何か? 40代女性向け“高見え”のコツ6カ条
 40代を過ぎると「もう40代なんだから、プチプラ服は卒業しようかな」と思ってしまう人もいますよね。でも、できれば節約し...
40代女性は髪まで悩みだらけ ツヤサラ髪を取り戻すケア3選!
 女性にとって、髪は命とも言われるほど大切な部分です。でも、40代を超えてくると、さまざまな髪の悩みに直面するのが現実…...
プレ更年期?ホルモンバランスの乱れに働くエクオールって??
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「テレワークのブス化」注意報! “上半身だけ”で本当にOK?
 コロナ禍でテレワークを導入する会社が多くなりました。出勤せずに自宅で仕事ができるテレワークは便利な反面、女性が「ブス化...
タレ目メイクは2工程で理想形!失敗しないコツは目尻にアリ
 みなさん、今日もアイラインは引いていますか? アイラインは、角度が少し変わるだけで顔の印象を大きく左右しますよね。 ...
残暑と湿気でムシムシ「メイク崩れ&顔汗を止める」方法9つ
 残暑とはいえ、まだまだ湿度が高く、女性のメイクをドロドロに崩してしまう「顔汗」に悩まされますよね。止めようにも勝手に出...