おならが超クサイ…ニオイの改善策と専門医“お墨付き”の漢方薬3つ

コクハク編集部
更新日:2023-06-01 06:00
投稿日:2023-06-01 06:00

4. おならの悩みには漢方もおすすめ

「おならのニオイや頻度を改善したい」

 そんな悩みには、漢方薬で体質改善を目指す方法もおすすめです。

 おならが増えたり臭くなったりする原因は、暴飲暴食、冷えやストレスによる腸の機能低下、ガスだまり、消化不良、便秘などと考えられます。

 おならの悩みを改善するには、

・おなかを温めて腸の動きを正常化する
・自律神経を整えてストレスにより低下した胃腸の機能を改善する
・消化や吸収機能を整えて便秘や消化不良、ガスだまりを改善する
・腸内細菌のプレバイオティクスを増やす

 といった働きをもつ生薬を含む漢方薬を選びます。

 漢方薬は心とからだ全体のバランスを整えるので、根本からの体質改善を目指すことができます。

 からだを整えるには、バランスのとれた食事や運動などを続けるのが一番ですが、毎日継続するのは難しいですよね。漢方なら、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので継続しやすいのもメリットです。

5. おなかの張りにおすすめの漢方薬

 ここからは、おならの悩みがある方におすすめの漢方薬をご紹介します。

5-1. 大建中湯(だいけんちゅうとう)

 おなかを温め、腸の動きを回復します。おなかが冷えて痛み、腹部膨満感が気になる方におすすめです。

5-2. 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

 からだを温めておなかの緊張をやわらげ、胃腸機能を整える働きがあります。腹部膨満感がある方のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘を改善します。

 漢方薬を選ぶときのポイントは、その人の状態や体質に合ったものかどうかです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起きることもあります。

 そんな際は、スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も視野に入れてみてはいかがでしょう。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能なサービスもあります。

6. 善玉菌を増やしておならの悩みを解消しよう

「おならの悩みには、善玉菌を増やすのがいいんですね!」

 解決策がわかり、早速今日から実践しようと話すあんなさん。

「食生活やストレスに気をつけて、もっと善玉菌を増やす努力をしてみます」

 希望を持った様子のあんなさんを、えりのボスは優しい目で見守ります。

「食事や生活習慣だけでは続かないこともあるし、漢方をうまく取り入れるのもひとつの手よ」

「はい。家に帰ったら漢方薬のプロにも相談してみようと思います」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくあんなさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 藤田 佑莉(ふじた・ゆうり)

 北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


小娘よりアラフォーが似合う!アニマル柄ファッションの正解
 上手に着こなすととてもおしゃれなアニマル柄ですが、アラフォーを超えてから着こなそうとするとどうしても「おばさん感」が出...
長湯で肌がガサガサに? お風呂あがりも潤いを保つ3つの方法
 長湯をした後に肌を触ったらガサガサと乾燥している......そんな経験をしたことはありませんか? 肌にいいイメージがあ...
汗ジミ回避!デオドラントスティック&ロールオンの効果的な使い方
 ワキガや汗の臭いが気になる時に重宝するデオドラントアイテム。いろいろな種類がある中でも特に、スティックタイプ&ロールオ...
アイプチで“天然の二重”!? 40代「まぶたのたるみ」を解消するテク
 40代になると「まぶたのたるみ」が気になる人も増えてくるでしょう。実は、40代のまぶたのたるみにこそ「アイプチ」を試し...
老け見えを至急回避! 40代が実践したい口角を上げる方法5つ
 どんなに美容に力を入れていても、年齢を重ねれば抗えない変化が出てきます。その一つが、下がってしまう口角! このせいで機...
“梨花シャンプー”の広告につられ購入したら 2023.3.2(木)
 40代半ば、白髪対策としてハイライトを入れています。ハイライトヘアは髪の毛をブリーチ剤で脱色させ、色素が抜けたところに...
お金よりアイデア? 自宅で「低コスト」スペシャルケア7選
 あなたは美容にいくらお金を使っていますか? 実は低コストでも簡単に自宅でできるスペシャルケアはたくさんあるのです。 ...
イラつくのなぜ? PMDD(月経前不快気分障害)を軽減するセルフケア
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ノーブラで外出しちまった! 周囲バレを防ぐ対処法とグッズ
 朝寝坊した日や、忙しい日々を送っている時など、ついうっかりノーブラで外出してしまったことはありませんか? 出勤中や外出...
寝癖ヤバッ!ごまかす方法&防止策をマスターして優雅な朝を
 朝起きてひどい寝癖がついていると焦りますよね。ギリギリまで寝ていたら、寝癖直しに時間がかかって大ピンチに! そんなとき...
2023-02-28 06:00 ビューティー
40代の体はまだ軽くなる! 脱プチ不調・お守りアイテム3選
 アラフォーをすぎると、仕事を休むほどの不調ではなくても、なんとなくやる気が出なかったり頭が働かなかったり……と、ちょっ...
天然パーマを直すのは無理?頑固な癖毛を扱いやすくする3TEP
 地毛がくるんとカールしてしまう天然パーマに悩んでいる人は多いのではないでしょうか? 実際に、天然パーマだと「髪の毛がま...
在宅ワークで眉毛迷子に…流行りのアイブロウアイテムに刷新
 在宅ワークで、人に合わない日々を過ごして3年弱。オシャレの手を抜いて、服や化粧品を購入する機会も減っていました。が、こ...
世にいうおしゃれ更年期!? 去年の服が似合わない原因&5つの対処法
 衣替えをするのは大変ですが、「そうだ、これ買ったんだ!」なんて忘れていた洋服と再会することもあり、ちょっぴり楽しい時間...
不安定な生理や閉経前こそ月経カップ!基本的な使い方【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
非モテ認定待ったなし! 男に誤解されやすい地雷系メイク3選
「地雷系女子」とは、見た目は可愛いのに、性格が自分勝手で自己中心的だったり、情緒が不安定で感情をコントロールできなかった...