宮城大弥の妹は侍Jの応援で芸能界デビュー…原宿でスカウト“異変”のなぜ

コクハク編集部
更新日:2023-05-08 06:00
投稿日:2023-05-08 06:00

侍Jの宮城大弥の妹が芸能界デビュー

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表で、プロ野球・オリックスの宮城大弥(21)の妹・宮城弥生(17)が5日、スポーツバラエティ番組「たまッチ!」(フジテレビ系)に両親とともに出演した。

 番組は「~侍ジャパン 祝!世界一 人生激変SP~」と題し、WBC代表の家族が登場。まさに人生が激変した弥生は、兄を応援する姿が「かわいすぎる妹」とSNS上で話題になったことがきっかけで芸能界入り。大手芸能プロダクションの「ホリプロ」に所属し、タレントとして活動を始めたばかりだが、すでにInstagramのフォロワー数は1.9万人だ。

 そもそも弥生はスカウト自体が「WBCの東京の試合の時」にあったと話し、計4社からお声がかかったと明かしている。憧れはホリプロの先輩・鈴木亮平(40)で、今後は「俳優業をしたい」という。

 兄の応援から芸能界にスカウトされるシンデレラストーリーには、SNSで応援の声があがる一方で、

《親ならぬ兄の七光そういう目で見られるし大変だろうな》

《ご両親は担ぎ出されたんでしょうけど、出ない方がいいかな?》

 などと厳しい声もあるが、近年はネットで注目された美少女がタレントや女優に転身するケースは珍しくない。

伊原六花は「バブリーダンス」で脚光を浴びて芸能界入り

 女優の伊原六花(23)は、大阪府立登美丘高校ダンス部時代、2017年に出場した「日本高校ダンス部選手権大会」が転機になった。荻野目洋子(54)のダンシング・ヒーローに合わせた「バブリーダンス」でセンターを務め、様々なメディアに取り上げられ、在学中に芸能事務所「フォスター」にスカウトされたのだ。

 また、「〇〇のきょうだい」として一時ブレークしたといえば、モデルのNANAMI(28)。元女優の堀北真希さんの妹だと明かしたのを機に知名度がアップし、テレビやラジオ出演、写真集発売などと活躍の幅を広げた。昨年、俳優・モデル業を始めた菅生新樹(23)は、俳優・菅田将暉(30)の弟としてデビューしたのは記憶に新しい。

 いずれのケースも話題先行型で、まだ目立った活躍があるわけではない。しかし、一昔前なら「原宿でスカウト」や「美少女コンテスト」などが芸能界への入り口として知られていた。それがいまや家族やSNSの評判がスカウトのトレンドになっているのは一体なぜか?

売り込みやすい宣伝文句、アピールポイントになる

 芸能リポーターの川内天子氏が言う。

「綾瀬はるか(38)、長澤まさみ(33)、上戸彩(37)、石原さとみ(36)など現在、30代で活躍する女優の世代まではオーディションによるグランプリや特別賞によるデビューが王道でした。彼女たちは実力がありましたが、所属タレントや女優が皆コンテストで受賞できるとは限らないし、大成できるとも限らない。事務所としては、受賞歴がなくても方々に売り込みやすい宣伝文句がほしいわけです。

 急に主役は難しくても、ドラマのチョイ役やバラエティー番組、Webも含めたCM出演を目指すには、演技やトーク力よりも、世間の認知度が大きくかかわってきます。有利になるのが、『〇〇の妹』やSNSでバズった『美人すぎる〇〇』という肩書きです。むしろ、『原宿でスカウトされました』だけではプロデューサーやスポンサーへの自己アピールとしては弱くなりました」

舞台に上がるための肩書きが必要

 さらに活躍の場がテレビだけではなく、ユーチューブやネット配信、海外進出など多岐にわたる時代である。SNSを使った自己PRに長けた若者も芸能界が求める人材なのだという。

「桐谷美玲(33)のように高校時代に『千葉のNO.1美少女』としてスカウトされるケースもありました。彼女の前所属のスウィートパワーや、伊原六花が所属するフォスターも女優の広瀬アリス(28)、すず(24)姉妹をブレークさせました。いずれも地方で噂になる美少女を引き抜いて育てることにも秀でていますが、事務所の規模やマネジャーの数にも限りがあるので、ローラー作戦は厳しい。

 なので、必然的にSNSでバズらせることができるかわいい子や、評判になる子、〇〇さんの兄弟などのお墨付きがある子は引く手あまたになるのです。宮城選手の妹さんはすでにプロ野球ファンやWBCを見ていた人たちには知名度があるので、そのぶんはトク。

 今後、ブレークできるかは本人次第ですが、まずは大舞台に出なければチャンスが掴めない。舞台に上がるための肩書きが大事なのです」

 その走りとなったのは、博多のローカルアイドルだった橋本環奈(24)で、人気女優になった今でも「1000年に1人の逸材」と評されるのは知られた通りだ。

 タレントを目指すなら、地道に履歴書を送ったり、街中のスカウトを待つよりもSNSでバズるのが近道なのかも。

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