更新日:2023-05-29 19:05
投稿日:2023-05-19 06:00
その時知ったことですが、Jさんの伯父は誰もが知る有名なサックス奏者でした。もし、結婚話に発展したら、反対するに決まっています。
――今はこっそり付き合っていこう。必ず両親を説得するから、R美ちゃんもアイドル活動を頑張ってほしい。
そう頭をさげられました。そして、いつも通り彼に抱かれ、至福のひと時を過ごしたんです。今までもそうでしたが、セックスをしているときは何もかも忘れさせてくれる。現実逃避できるんです。
――私も認めてもらえるよう、もっと頑張るから……。
そう言って、ずっと抱き合っていました」
――まさか、ご両親から反対が来るとは……。Jさんがいい人だけに、何としても乗り越えたいですね。
「はい……。今は、アラフォーアイドルとして頑張るのみです。いつか認めてもらえるよう、息子や家族はもちろん、Jさんのことも大切にしなくちゃ。明日のライブもメンバーとともに盛り上げます」
◇ ◇ ◇
R美さんの瞳にうっすらと涙が滲んだ。17歳でアイドルデビューし、2度の結婚離婚、2度の出産を経て、再びアイドル活動に邁進する彼女。
過去のダメンズたちとの失敗を糧に、大きな幸せを掴んでほしいと願ってやまない筆者だった。
(了)
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