40代でアイドル復帰!久しぶりペニスの衝撃、また秘密の恋だけど… #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-29 19:05
投稿日:2023-05-19 06:00

ショック! 夫がナンバーワンホステスと浮気

――夫のNさんの浮気現場を目の当たりにしてショックだったですね。

「信じられませんでした。彼は子供たちも可愛がってくれるし、チーフに昇格して黒服としても脂がのってきて、だからこそ私も必死で頑張っていたのに……。

 しかも、浮気相手がナンバーワンで24歳のH子……もう吐きそうになってしまったくらいです。

 セックス中の会話が忘れられません。バックから腰を送り込んだ彼は、抜き差ししながらこう言ったんです。

――R美のことはとっくに飽きてるよ。籍は抜いてないけど……今はH子だけだ。

――ああっ……私、Nさんのためにもっと頑張るから。

――嬉しいな。半年もトップをキープしてるんだから、この調子で行けよ。

 少なくとも半年前から関係が続いていた事実を知り、目の前が真っ暗になりました。いつの間にか頬に涙が伝って……。でも、私は更衣室に怒鳴り込むことも、その場を逃げることもできなかった。涙の滲んだ目で2人の行為を見入っていました」

見なかったことにすれば、無かったことになる

――つらかったですね。続けてください。

「やっと私が立ち去れたのは、彼が射精し、2人が床に崩れ落ちた時です。足音をひそめて、店を出ました。『なぜ……私がこんなつらい目に遭うの?』という疑問が幾度もよぎり、六本木の街をさまよいました。

 歩いているうちに、様々な感情がこみ上げてきます。彼の裏切りへの憤怒。もしかしたら『イロカン(色恋管理)』でナンバーワンのH子をつなぎとめているのかも、という相反する思い。浮気現場を目の当たりにしても、彼を信じたい気持ちが、まだ心の奥にあったんですね。

 だって、家族と一緒の時は、息子たちをあれほど可愛がってくれる優しい父親なんだから……と。

 子供たちのためにも、このことは黙っていようと思いました。見なかったことにすれば、無かったことになる……。バカな女と思うでしょうが、生活と家族を守るためにも私が耐えようと思ったんです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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