40代でアイドル復帰!久しぶりペニスの衝撃、また秘密の恋だけど… #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-29 19:05
投稿日:2023-05-19 06:00

これまでのあらすじ

 17歳でアイドルデビューし、現在も地下アイドルとして活躍中のR美さん(43歳/バツ2・子供アリ)。キュートな顔立ちにスリムな体型は、とても40代で2人の息子を持つ母には見えない。

 ただ、彼女の半生には「男運の悪さ」が付きまとっていた。DV男、アル中男、浮気男――元カレはそろってダメンズばかり。

 しかし40代になった今、R美さんは年下の男性と恋に落ちている。相手は、地下アイドルのライブを開催しているライブハウスの店長Jさん(35歳/独身)だ。

離婚後にホステスに転身、新たな恋人は担当の黒服

 最初の夫は、9歳上のバンドマンだった。アイドルとしてデビューしたR美さんと彼が内密に付き合っていたところ、妊娠が発覚。事務所側は激怒したが、彼女は出産を決意。

「体調不良で活動休止」としてアイドルグループを抜け、22歳で男の子を産んだ。のちに夫は「アイドルを妊娠させた悪人」というレッテルを貼られ、ミュージシャンとしての将来を失った。

 酒に逃げる夫と離婚したのは息子が10カ月の時だ。R美さんは品川にある実家に戻り、生活のため、24歳から六本木の高級クラブのホステスとして働くようになる。元アイドルの肩書は、夜の世界でも大いに役立ったという。

 次の恋人は、R美さんが働くクラブの黒服Nさん(当時26歳/独身)だ。売り上げアップのアドバイスや悩み事を相談するうちに互いに惹かれ、男女の関係に。

隠し持っていたDV気質

 しかし、Nさんは次第に隠し持っていた本性を現すようになる。彼はDV男だった。売り上げアップのため、R美さんが客とスキンシップをすると、あからさまに不機嫌になる。

 彼の自宅マンションを訪ねた際、R美さんは頬を平手打ちされ、タバコの火をうなじや背中に押し当てられる悲惨な目に遭った。

 ドレスを脱がされて暴虐的なセックスを強いる彼が叫んだ言葉は、

――二度と他の男に抱けないようにしてやる!

 しかし、我に返ったNさんは暴力を謝罪し、しばらくは平穏な付き合いが続いた。

 常にトップ5に入る人気ホステスとなったR美さんに転機が訪れたのは4年後、予想外の妊娠だった。店に事情を話すと、渋々理解してもらえたが、祝福ムードではない。店内恋愛は固く禁じられていたからだ。

 やがて、2人は入籍し、R美さんは次男を出産。生活のために産後2カ月で店に復帰し、再びホステスとして働き始めた。同伴、営業、接客、アフターとせわしない生活が始まったが、全ては家族のため。必死で働いた甲斐があり、成績は常にトップ10に入るように。

35歳で起きた事件! 夫の浮気現場を目撃

 客として来てくれたアイドル時代の仲間から「ホステスと掛け持ちで、一緒にアイドルをやらない?」と誘われたのは32歳の時だ。

 長男が10歳になり、次男が小学校に上がる年。ますますお金がかかるタイミングだっただけに、「やりたい気持ちはあるけど……子育てを考えると無理」と断ってしまう。

 ひたすらホステスとして働き、3年後にはトップ5に入るベテランになっていた。知人のアイドル仲間は「アラフォーアイドル」として、定期ライブを開催。R美さんは彼女たちのステージを観に行った際、羨ましさでいっぱいだった。

 事件が起こったのはR美さんが35歳になった時だ。

 閉店後、忘れ物を取りにきた彼女は、更衣室から聞こえる声に異変を感じた。ドアの隙間から見ると、夫のNさんが、ナンバーワンホステス・H子とセックスしているではないか。

 R美さんの運命は――? 待望のラスト!

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話第4話第5話

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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