ヒゲが濃くなってる!女性の「鼻下産毛の剛毛化」正しいセルフ方法は?

コクハク編集部
更新日:2023-06-29 06:00
投稿日:2023-06-29 06:00

3. プレ更年期の産毛ケアの基本

 ここからは、産毛のセルフケアについて解説します。

3-1. 肌に負担をかけずにシェービングをする

 鼻の下のヒゲを剃るときは、肌に負担をかけないように行いましょう。カミソリよりも電気シェーバーのほうが、肌を傷つけにくいのでおすすめです。

 肌荒れを起こすと、肌の赤みや色素沈着などのトラブルにつながります。顔の肌は薄くてデリケートなので、軽い力で剃るのがポイントです。

 毛抜きでヒゲを抜くのは、おすすめできません。無理に抜くと肌へのダメージとなり、埋没毛(まいぼつもう)ができて青ヒゲが目立つおそれもあるからです。

 ヒゲを抜いたことが原因で色素沈着を起こし、ヒゲが濃くなったように見えてしまう場合もあります。『抜かずに優しくシェービングをする』を、基本にしましょう。

3-2. 頻回の処理は避ける

 女性のヒゲ剃りは、週に1回程度にとどめましょう。頻回な処理は肌トラブルの原因になるため、やりすぎないよう注意が必要です。

 ちなみに、「ヒゲを剃っていると、かえってヒゲが濃くなってしまう?」と心配する人もいますが、科学的な根拠はありません。

 実際には、剃ると毛の切断面が大きく見えるため、ヒゲが濃くなったように見えるのだと考えられています。

3-3. 剃ったあとのスキンケアを忘れずに

 ヒゲを剃ったあとは、保湿ケアを忘れずに行いましょう。最初に化粧水を使い、次に乳液や保湿クリームを使うのがおすすめです。

 ヒゲを処理したあとの肌は乾燥しやすく、バリア機能も一時的に低下しているので要注意。保湿ケアで肌を整えることに加えて、紫外線などのダメージを避けるためにマスクや帽子で日焼け対策をするのも大切です。

3-4. 食事や睡眠などの生活習慣を見直す

 ヒゲの剛毛化には、女性ホルモンの分泌低下や男性ホルモンとのバランスの乱れが関係していると考えられています。

 そのため、ホルモン分泌を整えるために生活習慣を見直すことも、女性のヒゲ対策のひとつです。

 栄養バランスの偏りや睡眠不足などは、自律神経のバランスを崩すだけでなく、ホルモンの分泌を乱すので要注意。自分の生活を振り返り、改善すべき点をチェックしてみましょう。

 ストレスも自律神経を乱す要因になるため、できるだけゆったりした気持ちで過ごすことも大切です。

4. ヒゲの悩み解消の鍵は、正しい産毛ケア!

「えりのさん! アドバイス、本当にありがとうございました」

 ゆきさんは、弾んだ声でえりのボスにお礼を言いました。

「今まで『なんでヒゲが濃くなったのかなぁ』と不安で仕方なかったんですけど、えりのさんに教えてもらえて、すっきりしました」

「お役に立ててうれしいわ。肌トラブルを避けることが、美肌づくりのポイントよ。ヒゲが気になる気持ちもよくわかるけれど、気にしすぎないようにしてみてね。

 食生活や睡眠の見直し、ストレス対策もとり入れてみて!」

「はい!」

 笑顔を浮かべて、サロンを去るゆきさん。えりのボスは、ゆきさんを元気いっぱいに送り出しました。

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 みなさんもヒゲの正しいケアを続けて、輝く笑顔をキープしましょう!

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり・すみこ)

 薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師/薬学修士/博士(理学) 。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


40代赤ちゃん肌は無謀?いいえ、ベイビーフェイステクとアイテムで叶う
 赤ちゃんのようにみんなから愛されるベイビーフェイスになりたい人は多いですよね!  実は少しのメイクテクニックで、...
痩せ希望!「L-カルニチン」って何?【専門家監修】脂肪燃焼効果を解説
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
アラフォーは美脚の前に「美足」を目指す!<後>靴選びのテッパン3カ条
 春めいてきた今日この頃。厚手の靴下や80デニール以上のタイツを履き、足元の防寒対策に気が抜けない季節とは、ようやくおさ...
アラフォーは美脚の前に「美足」を目指す!<前>美足とは? 歩き方3カ条
 春めいてきた今日この頃。厚手の靴下や80デニール以上のタイツを履き、足元の防寒対策に気が抜けない季節とは、ようやくおさ...
値段それなりでは不満!辛口アラフォー“美人見え”最旬プチプラコスメ3選
 プチプラコスメの実力がぐんぐんと上がっている昨今は、そこまで期待せずに買ってみたコスメが、想像以上に良かった…! とい...
排尿痛さようなら!【専門家監修】トイレでつらい原因&病院いつ行く?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
春こそ変えたい! 40代女性こそ似合う服の系統5つ&落とし穴
 時に「服の系統を変えたい!」と思うことってありますよね。今回は「服の系統を変えたい」と感じている人に向けて、40代女性...
あーモヤモヤする! 職場で服装いじりする人の心理と対処法
 職場の同僚や上司に、服装をいじられたら時、まあ嫌な気持ちになりますよね。自分が着たい服を着ているだけでいじられると何も...
実年齢+10歳も老け見え!? アラフォー女性のNGメイク3選【パーツ別】
 メイクは色や位置、塗り方、範囲が少し違うだけでもイメージが変わります。  若い頃と同じメイクを、アラフォーになってし...
40代こそ“衣服の下”に自信とこだわりを! 下着選びのコツと似合う色
 下着へのこだわりは、年代によって変わってきます。若い頃なら、刺激的なデザインや可愛らしさ、胸が盛れるものなどが人気です...
寒くても履く!冬でもTバックがおすすめのワケ、嬉しい美容効果は3つ
 女性がTバックを履く時といえば、下着のラインが透けやすい夏場や、彼氏とのデートの時が多いですよね。冬にまでTバックを履...
食べたいけど痩せたい【専門家監修】甘いもの好きに捧ぐギムネマの効果
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【雑誌付録40代ルポ】肌に透明感が欲しい!ルナソルの新作を試したら…
 肌に透明感が欲しい人は「VOCE 2024年4月号 通常版」をチェックしてみて♪ 「KANEBO」「ルナソル」「...
セクシー下着のやらかし失敗談 スケスケショーツが破けちゃった!
 恋をした女性なら、一度はセクシー下着に興味を持った経験があるはず。もちろん、彼氏や夫に喜ばれて大成功した人もいる一方、...
目指すはハセキョー級の美魔女! いつまでも若さを保つ秘訣5カ条
 女性たるもの、「いつまでも若々しく在りたい」と思いますよね。実際にいくつになっても20代・30代のような若々しさを保っ...
パーマをかけたらドライヤーしない!? 自然乾燥だとスタイリングが決まる?
 ふわふわ柔らかい雰囲気になれるパーマは女性に人気ですよね! でも実際にパーマをかけた後、「ドライヤーしないほうがいいの...