ワイヤー矯正装着2週間、バゲット食らうコツを取得 2023.6.13(火)

コクハク編集部
更新日:2023-06-13 06:00
投稿日:2023-06-13 06:00
「冷やし中華はじめました」の張り紙に心踊る今日この頃。「歯科矯正はじめました」の46歳女が、矯正中の食事について綴ります。

矯正中に食べやすいor食べにくいものとは?

 ワイヤー矯正(表側)装着から2週間。主治医から「順調ですよ」と声をかけられ、ゴムかけのステップに進みました。

 器具装着の5日後に余裕ぶっこいて衣カリッカリの二度揚げハムカツを食べ、計3カ所のブラケットが一度にはずれて病院に駆け込んだのに、なんとかリカバリーできた模様。

 そりゃあね、総額150万円超の治療費を投入するのでそう簡単に脱落するわけにはいきませんけれども。

 健康的に暮らすには一にも二にも食事。楽しみであり、また生きる上で大事な行為ですが、矯正中における食べやすいor食べにくいメニューの傾向がだいぶつかめてきました。

お豆腐ラブ

 歯に負担がかかりにくく、つるんといけちゃう豆腐料理は以前にも増して好んで食べるようになりました。味噌汁の具、冷ややっこはテッパン。とりわけ冷ややっこは薬味や調味料に一工夫すれば、なんでも受け止めてくれます。

 プレ更年期や更年期によるエストロゲンの減少を緩和してくれる、大豆イソフラボンも摂取できて一石二鳥!

バゲットはコツさえつかめば平気

 矯正中は食べるのを諦めていたバゲット(フランスパン)ですが、有名なブーランジェリーのそれを目にした途端、我慢できず、パクリ。

 ハムカツで懲りているので、いつものように歯で食いちぎるのはやめ、指先で小鳥の餌サイズにちぎり、奥歯のほうへひと口。ゆっくり、そして、優しく噛んでみると……イケる。

 さすがにサンドイッチは痛すぎてゴメンナサイですが、噛む面積を小さくすれば食べられるんだなあ。

 噛む力を要するイカ。寿司の握りは噛み切れずにのどに詰まらせたものの、イカソーメンは問題なくおいしくいただいています。ただし、スルメイカはビビッて未だにトライならず。

のどに詰まったホルモン

 疲れた時など無性に食べたくなる焼き肉! 厚切りタン塩とミノは、やっぱりのどに一瞬詰まらせ、誰にも悟られないようこっそりと飲み込んだのは一度や二度ではありません(涙)。

 ミートソースのスパゲッティもなるべく避けるようになりました。ひき肉が歯の間に挟まりやすく、ロングパスタも噛む力を結構使うのです。ロングよりショートパスタのほうがまだ食べやすいでしょうか。

 いずれにしても、アルデンテに仕上げる必要はなし。むしろ、ノーサンキュー。

カレーはケースバイケース

 NGメニューの代表格としてあげられるカレーはケースバイケース。クリニックに行く前日などに解禁しています。NGの理由は、カレーのような色の濃い料理を食べるとゴム製のモジュール(※)が黄色っぽく変色し、口中が汚く見えてしまうから。

 ただ、私が通うクリニックでは歯のクリーニングを兼ねた定期検診ごとにモジュールも新調するため、「気にせず食べて大丈夫」と言われています。治療方針によって違うといえるかもしれません。


(※)モジュールとは…歯の表面に接着剤で装着したブラケット、そのブラケット中央の溝にワイヤーを通し、両者を固定するゴムのこと。

フォーク&ナイフはあると便利

 食事の際、料理のジャンル問わずにあると便利なのが、フォーク&ナイフ。料理を小さくカットして食べると、ハードルがぐんと下がります。

 ただし。

 某大衆居酒屋で「フォークとナイフをお借りしたいのですが……」と店員さんにおねだりしたところ、どんだけ気取ってんの? 的な空気が一瞬流れました。「違うちがう、歯の矯正中なんです」と言ったところで面倒な客に変わりはないでしょう(苦笑)。

当事者になって初めてわかる

 いちいち説明するのも言い訳がましく、また、矯正未経験者には理解しがたいリクエストなはず。私自身、経験者となって初めて歯科矯正ならではの不便さを実感しています。

 それでいて矯正器具は他人には見えにくく、口元を気にしているのは自分だけってシチュエーションも少なくない気が……。

 自意識過剰すぎるのも考えものだな――これまた実感しています。

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ミルクに難色、昭和育児の「母乳信仰」って何なん? 押しつけがましい上から目線LINEにイラッ
 初めての育児や、何人もの育児をしているお母さんは、とりわけ、毎日大変! そんなお母さんを追い詰める身内、どうにかならな...
セレブ妻が赤羽のサイゼリヤに落ちるまで 上流階級との「品格の差」に絶望
 悠々自適なセレブ生活を送っている医師の妻・大宮由香。ある日、お嬢様学校に通う娘のクラスメイト・愛舞(らぶ)とその母親・...
勝ち組ママ友が放った屈辱的な一言。私を「一般人」と一緒にしないで!
 四ツ谷・番町エリアに暮らす医師の妻である大宮由香は、娘・葵を名門お嬢様学校に通わせている。小学校に入った葵から友人がで...
嘘でしょ…娘の友達が「キラキラネーム」? 玉の輿セレブの大きな誤算
 都会の中心でありながらも、ハイグレードな住宅街として知られる四ツ谷・番町エリア。  大宮由香は、小学校に入ったば...
スメハラ? 90年代の出版社は“異臭”がプ~ン…男と香水と時代の変化
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
移住の思わぬ落とし穴。収入激減で大後悔!こんなはずじゃなかった…
 コロナ禍でリモートワークに対応する会社が多くなり、地方への移住を一つの選択肢として捉える人は増えました。でも、あまり調...
直木賞作家・荻原浩氏インタビュー 世にはびこる誹謗中傷「耳の痛い意見が人を成長させるとは言い切れない」
 パリ五輪でも選手や審判などに対する誹謗中傷は深刻な問題となっている。誹謗中傷は、他人への悪口(誹謗)と根拠のない出鱈目...
まるで最高級の餡子玉! 黒猫のプリプリ“たまたま”がキュートすぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(後編)父を亡くした喪失感を「ゆみ子」に重ね合わせた
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(前編)伴走してくれた能登の人たちに「感謝と恩返し」を
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル
「夏の庭の花・植物の水やり問題」災害級の暑さで1週間留守に…対策は?
「災害級の暑さ」なるフレーズ、耳にする日が続いていますが、気付けば夏休みシーズン到来!  我が花屋は神奈川の片田舎の温...
深夜3時にメッセ連続投下!グループ脱退したい…常識知らず&KYなママ友のお騒がせLINE10連発
 保育園や幼稚園の保護者同士でやりとりするママ友LINE。同じクラスのママに誘われて断るわけにもいかず、半ば強制的にグル...
ふるさと納税について夫婦で考えたら、意見が食い違って爆笑の大喧嘩に…「特別vs日常」何が正解?
 選んだ自治体に寄付をしてお礼をもらうことができるだけでなく、一部の税金が還付または控除される、“ふるさと納税”。  ...
2024-08-07 06:00 ライフスタイル
「子どもの夏休み暇対策」どうしてる? 頑張るママのお助けアイデア7選
 子どもが小学生になると、夏休みの過ごし方で悩む大人がたくさんいます。近年では外遊びも猛暑による熱中症の心配があるので、...
【調香師解説】夏バテ解消アロマでフェロモンも復活!睡眠、胃腸、イライラを鎮める香りは?
 毎日暑いですね。フェロモンは最低限の生命力が維持されたうえで、余力から生まれてくるものです。うだるような暑さが続くと心...