更年期からはじめる「VIO脱毛」サロン・病院の違い、回数、費用など解説

コクハク編集部
更新日:2023-07-13 06:00
投稿日:2023-07-13 06:00

3. VIO脱毛の気になること

 VIO脱毛の費用や施術内容など、皆さんのよくある疑問にお答えします。

3-1. クリニックとサロンの違い

 ひとことで言うと、クリニックのVIO脱毛は「医療行為」。一方で、エステティックサロンで行なういわゆる「エステ脱毛」は、一時的に毛を減らすケアのことです。

 正確には、「脱毛」は医師がクリニックや病院で行なう医療行為であり、サロンではできません。

 クリニックの脱毛では、サロンのケアよりもエネルギー出力の高い医療レーザーを使って、毛根の細胞を破壊します。

 そのため、クリニックの医療脱毛はサロンのものより施術回数が少なく、効果が持続しやすくなります。

3-2. 施術回数・費用相場

 クリニックでVIO脱毛をする際の標準的な施術回数は5回程度。費用相場は10万円前後です。

 一般的には、5回の施術を受けることでアンダーヘアをうっすら残る程度にまで薄くすることができます。

 さらに脱毛してツルツルの素肌にする場合には、追加の施術を受ける必要があります。その場合は全8回程度の施術が必要となり、費用は13万円以上になるケースが多いです。

3-3. 痛みはある?

 VIO脱毛を行うとき、「輪ゴムでぱちんと弾かれたような痛み」を感じる人もいます。VIOゾーンは皮膚が薄くて粘膜に近い部位なので、レーザーを照射したときに比較的痛みを感じやすいのです。

 とくに、初回の脱毛では毛量が多く精神的な緊張もあるため、痛いと感じる人が比較的多いといわれています。

 しかし、クリニックで行なう医療脱毛は、処置前に麻酔をするので痛みを軽減することが可能です。

 また、施術後にもしも火傷や肌トラブルなどが起きても、常駐している医師がお薬を処方してくれます。

4. 更年期のVIO脱毛の注意点

 VIO脱毛を受ける場合、セルフケアで毛抜きをしてはいけません。毛根に影響を与え、医療脱毛の効果を弱めてしまうおそれがあるためです。

 また、VIOゾーンの白髪には、脱毛処理は効きません。レーザー脱毛は毛の黒い色素(メラニン)に働きかける仕組みであるため、白髪には効果がないのです。

 施術を受ける際にはクリニックからの注意事項をしっかり守り、気になることがあれば質問しましょう。

5. VIO脱毛でデリケートゾーンを快適に!

「えりのさん、VIO脱毛のことを詳しく教えてくれて、本当にありがとうございました」

 安心した表情で、麻子さんはえりのボスにお礼を言いました。

「人にはなかなか相談できなくて、ずっと悩んでいたんですけれど……今日はえりのさんに質問できてよかったです」

「お役に立てたみたいで、嬉しいわ」

 えりのボスは、麻子さんににっこりと微笑みかけます。

「さっそく、VIO脱毛を受けられるクリニックを探してみたいと思います」

「ええ。クリニックの雰囲気や料金プランはさまざまだから、自分に合うところをじっくり選んでみてね」

「はい!」

 優しい表情でサロンを去っていく麻子さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり・すみこ)

 薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師/薬学修士/博士(理学) 。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【夏の脇汗】毎シーズン悩む…洋服の黄ばみ&ニオイどう防ぐ
 夏になると多くの人を悩ませるのが「脇汗」ですよね。洋服の種類によっては、くっきりと脇汗部分だけ色が変わって、黄ばみやニ...
2022-06-15 06:00 ビューティー
実感!偉大なる“おばあちゃんの3大教え” 2022.6.14(火)
 おばあちゃんっ子です。母が病弱だったこともあり、小さな頃からしょっちゅう祖母の家に預けられていました。大学も祖母の家か...
梅雨・台風の不快を減らしたい!1日1分の耳穴ストレッチ<前>
「梅雨の時期や台風が多い時期は、なぜかカラダの具合が悪い……」という人は、意外と多いのではないでしょうか。それは自律神経...
疲れ目対策&美鼻狙いで「耳穴ストレッチ」1日2分でOK<後>
 前編では、骨格矯正士の清水ろっかん氏の著書「『聞こえ』がよくなる! 耳穴スイッチ」(世界文化社)から、「気象病」を治せ...
髪色より眉色チェンジ!垢抜け狙いの時短メイクは目元がカギ
 メイクのテイストを変えるなら、“眉色”に変化をつけるのも人気ではあるけれど、せっかく眉を変えても「なんだか垢抜けないか...
やせたいのに食べてしまう!脱・過食は歯磨き粉を味方にする
 ダイエット中、やせたい気持ちとは裏腹に食べてしまった経験はありませんか? そのたびに自己嫌悪に陥り、さらにストレスで過...
低用量ピル愛用歴10年でドクターストップが!2022.6.9(木)
 ここ数年ですっかり身近になった低用量ピル。周囲にも「飲み始めたんだ~」と気軽に話してくれる友人が増えてきました。しかし...
梅雨の湿気で髪ボンバー!「ボサこ&ぺたんこ」お悩み別対策
 湿気の多い梅雨の季節は、髪に関する悩みが尽きませんよね。ボサボサになって広がってしまう人、うねってしまう人、ぺたんこに...
「黒目を大きく見せるメイク」習得すべし!やりがちNGも紹介
 ポイントメイクの中でも、多くの女性が重要視しているアイメイク。アイメイクのトレンドは変わっていくものの、黒目の部分が大...
万年ダイエッター卒業? 夏までに無理せず緊急ダイエット5選
 ダイエットは、女性にとって永遠のテーマです。「年中、ダイエットをしている」なんて人もいれば、なんらかの理由で「すぐに痩...
2022-06-04 06:00 ビューティー
【ドラコス3選】ギョッ!シミ・シワのケアは毎日の習慣に
 久しぶりにデパートのコスメカウンターに座って鏡を見た時に、自分の目元のくすみにギョッとしてしまいました。デパコスを買う...
「本気デートに合うバッグ」男性は金銭感覚も見てるんだと!
 大好きな彼とデートに行く時、メイクや洋服のコーディネートはばっちり決めていくのに、バッグに関してはいつもの使い慣れたも...
痩せられる人と痩せられない人には明確な“境界線”があります
 女性の多くは、ダイエットを経験しているでしょう。でも、「結果を出せた!」という人は、意外と少ないもの。どうして同じよう...
「刈り上げ女子」への疑問 伸びてきたらメンテどうしてる?
 最近増えている「刈り上げ女子」。下ろしていればいつも通りのスタイル、アップにすればクールな印象になり、2WAYのスタイ...
叶姉妹は無理でも40女のセクシーメイクは“カモメ”を意識して
 家事や仕事、子育てに奮闘する30代を過ぎ、少し落ち着いてくるのが40代。あらためて、女性としての色気や魅力を大切にして...
どうしてる? 30代40代にも多い「外出先での尿もれ」対策6つ
「尿もれなんて、年を取ってからの悩みでしょ?」と、思っている人は多いかもしれません。でも実は、出産や病気などが原因で30...