既婚上司のドタキャンでひとり沖縄へ…期間限定恋人候補との出会い #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-09-06 12:03
投稿日:2023-08-25 06:00

これまでのあらすじ

 飲料メーカーに勤めるミクさん(仮名・28歳/独身)は不倫中である。相手は上司・アツオ部長(仮名・43歳飲料メーカー/妻子アリ)だ。

 ミクさんは男性に愛される幸せと同時に、不倫ゆえの寂しさも味わっていた。そんな中、2人は沖縄旅行を計画。しかし、直前になって彼に仕事が入った。

――悪い。急な出張が入ったんだ。フライトチケットとホテル、レンタカーの予約は
しているから友達を誘って楽しんでおいで。

 手渡された封筒には30万円もの現金が入っていた。淡々と言い放つ部長に言葉を失うミクさんだったが、ひとりで沖縄へと向かい――。

 気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。

ひとりで沖縄へ

――楽しみにしていた彼との旅行が急遽ひとり旅になった。その後をお聞かせください。

「ショックでした……。不倫旅行とはいえ、私にとっては部長と一緒に過ごせる貴重な2泊3日の旅のはずだったんです。仕事だから仕方ありませんが、あんなふうに淡々と『出張が入ったから、友達を誘って楽しんでおいで』と言われるなんて……。

 それまでの優しかった彼はどこに行ったの? と虚しくなりましたね。付き合って半年が過ぎたので、彼の心変わりも疑いました。

 もちろん、彼の代わりに友人を誘おうなんて思えません。航空チケットとレンタカー、ホテルは予約をしてくれたので、那覇空港に着くと、レンタカーでホテルに向かいました。

 エメラルドグリーンに輝く海が見ながらハンドルを握ると、徐々に心が潤っていきましたね。南国リゾートならではの光景が、すさんだ心を癒してくれたんです」

ホテルにチェックイン

――続けてください。

「宿泊するホテルは、那覇空港から車で一時間ほどの場所にある高級リゾートホテルです。昼前に到着し、午後からはシュノーケリングの予約もいれていました。

 沖縄からは部長にLINEしようか迷ったんですが、結局やめました。『追う女』認定されたくないプライドもありましたが、もしかしたら、出張が早く終わったら彼が来てくれるかも……そんな願いもゼロではなかったんです。

 ホテルのフロントには、『連れがあとから来るかも』とあいまいに答えて、案内された部屋に向かったんです。

 ドアを開けるなり、真夏の陽を受けた青い海が窓から見えて、思わず『キレイ~!』と叫んでいましたね。空と海が溶け合うような美しい光景を見たのは初めて。

 この光景を見られただけでも儲けもの! 明るい気持ちに切り替え、オレンジ色のビキニに着替えてビーチドレスを羽織ると、予約していたシュノーケリングの案内エリアに行ったんです」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


おすすめ人気膣トレグッズ5選!感度UPでもっとキレイに♡
「膣トレ」って、聞いたことがある人は多いでしょう。締まりが良くなる、イキやすくなるなど、セックス時にメリットがあるだけで...
ローターとしても挿入しても♡遠隔操作もできちゃう優れモノ
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ラブグッズをコレクションし始めたころの私は、まさにそれでした。というよりも、...
桃子 2020-10-05 06:00 エロコク
SEX観を変えた映画と彼…“無理しない”に気づいた人形プレイ
 その人の生き方は、セックスのシーンでも滲み出るのではないでしょうか。受け身だったり恥ずかしがるよりも、アクティブで主体...
大泉りか 2020-10-03 06:00 エロコク
編集部&プロが選ぶ 女性に優しいおすすめラブグッズ11選♡
 あなたは、ラブグッズを使ったことがありますか? 「興味はあるけれど機会がない」「周りにバレたら困る……」と、尻込みして...
デリケートゾーン全体をカバー…マッサージされるような快感
 女性はクリトリスの刺激が大好きです♡  ラブグッズ業界はそのへんをしっかり心得ているので、あの手この手でクリに...
桃子 2020-09-26 06:00 エロコク
ヤリモク男は悪いの?あなたも“ヤリモク女”になっちゃえば?
 カラダ目当ての男って、私は嫌いじゃありません。「ヤリ逃げされた」とか「遊ばれた」とか言ってる女子もいるけど、性欲を満た...
スルッと簡単に挿入できる“リモバイ”でアブノーマルな快感を
 リモートワーク、リモート飲み会……。リモートという言葉がこんなに使われる日が来るなんて、誰が予想したでしょう。ラブグッ...
桃子 2020-09-20 06:00 エロコク
これが正解!浮気がバレた時のパーフェクト対処法7カ条<前>
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
スマホをリモコンに遠隔操作!遠距離恋愛カップルにおススメ
 手にした瞬間、ずっしりと重い。「ウィーバイブ ワンド」は私が試してきた数々のラブグッズの中でも最重量級です。  ...
桃子 2020-09-18 12:03 エロコク
自在に曲げて好きな角度に当てれば…念願の“中イキ”が実現
 気持ち良さとは理屈によるものではない、と思われがちです。たしかに、セックスではフィーリングが大事。でも実は、体の仕組み...
桃子 2020-09-07 11:06 エロコク
され女が浮気相手と直接対決!やり取り全貌と招かれざる客
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
世界が広がった…夫一筋の専業主婦が“裏垢”にハマった理由
 ツイッター上で、性的な画像や発言などの投稿をくりかえす“裏垢女性”のアカウント。目にする度に「いったい何の目的があって...
大泉りか 2020-09-02 18:00 エロコク
膣と子宮から広がる波紋…重く細やかな振動で深いオーガズム
「骨まで愛して」という懐メロを聴いたことがあります。人には見えない、自分の芯のところまで愛されたいという、情念や執着があ...
桃子 2020-08-29 06:00 エロコク
敏感な部分にジャストミートで“リモバイ”を十分に楽しめる
 “リモバイ”という言葉が分かるなら、あなたはラブグッズ上級者。この連載でも何度か取り上げてきましたが、リモートバイブ、...
桃子 2020-08-24 15:29 エロコク
女流官能作家なのに「膣イキ」できない…お悩み解消法3選!
 日々、男女のセックスを書いている官能作家の筆者ですが、実はセックス時、膣内(なか)でイクことができません。  こ...
蒼井凜花 2020-08-18 23:35 エロコク
進化した“吸引系” 口が大きく男性の胸にもピッタリ吸い付く
 クリトリスを覆って振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系”グッズ。大流行となって、一時期は新商品が乱発していました。現...
桃子 2020-08-15 06:00 エロコク