更新日:2023-11-14 16:20
投稿日:2023-09-30 06:00
身軽だったあの頃の自分に救われる夜も
タイ人の友達から聞いたところによると、私はほかの住人たちから「野良妊婦」と呼ばれていたようです。入居したときは目立たなかったお腹が出てきて「ありゃワケアリだ」と噂されていたとか……。
そういえば、夫とはLINEや電話でやり取りするだけではなく、絵葉書で“文通”もしていました。
向こうは転勤先の街や新しい職場について、私は駅前の老人たちや区民プールで泳いだことを書きました。とりとめないやり取りでしたが、当時の絵葉書は今も大切に持っています。
いまになって妊娠中のシェアハウス暮らしのことを思い出すのは、あれが「身軽だった最後の数カ月」で「時間と体を自分のためだけに使っていた時代の象徴」だからかもしれないな、なんて思ったりします。
身重なのに身軽っておかしいですけど(笑)。
出産して、やっぱり物事の優先順位がガラッと変わりました。「そうしよう」と思ってなったわけではなく、なかば強制的に。子どもってそれくらい生物として強い存在です。
人生ってやつは…
生まれたばかりは少し目を離せば死んでしまうかもしれないし、その後も自分の存在を迷いなく主張してきます。
もちろん、子どもを持つ人生を選んだのは自分ですが、ここまで大変とは思っていなかったのも正直なところ。きっと向き不向きもあるんだと思います。
だけど、いつかの自分に支えられる夜もあるし、もしかしたら「子育てまっただなか」の日々の記憶に救われる未来があるかもしれないと信じて、きょうもリモートワークのパソコンを閉じ、玄関ドアの前で深呼吸をしてから子どもたちを保育園に迎えに行きます。
(編集M)
ライフスタイル 新着一覧
人付き合いは、難しいもの。特に子供を通した関係、ママ友との付き合い方に苦労している女性は多いのではないでしょうか。子供...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場の人間関係に悩んでいる人は、意外と多いです。話を聞かない相手に、どう接したらよいか頭を抱えている人も少なくありませ...
みなさんは、自分は同性ウケがいい方だと思いますか? まあ比較的、悪くはないかなと思えればいいのですが、中には「めちゃく...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
前回に続いて、100均グッズでございます。
猫店長「さぶ」率いる我が花屋の周辺には、いくつもの100均ショップ...
自然派思考が高まる昨今、当たり前の小さな日々の繰り返しに手間と時間をかける「丁寧なくらし」を意識する人も増えていますよ...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
顔を見ないで気軽に連絡し合える便利ツールのLINE。でも、気軽だからこそあまり深く考えずに送った言葉に、人の本性が現れ...
夫婦間に問題があるわけではないのに、夫に対して実家に帰りすぎ……と感じたことはありませんか? もしかすると、あなたの夫...
愛すべき昭和の時代に生まれた女性は、平成、令和と3つの時代に順応しながら生きています。でも、やっぱり幼い頃に体に染み付...
みなさんは陰徳(いんとく)、「誰も見ていない時の善行」をどのくらいできていますか? 私は正直、あんまりできていません、...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場やお店などで、「この人、感じがいいな」と思える人に出会うと、とても気分が良いものですよね。同時に「自分もこんな印象...
神奈川のとある田舎にございます我が花屋。鼻の周りが黒くておまけに鼻の穴が大きいから「さぶ」なんて名前のついた猫が店長な...
40代になると、身体や環境の変化が起きてくるもの。そんな時、ふと寂しさを感じた経験はありませんか? 実は、その寂しさは...