「東京に帰したくない」南国美青年のペニスの猛威に溺れ尽くして #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-09-15 06:00
投稿日:2023-09-15 06:00

夕景を見ながら生まれたままの姿に

――このタイミングでアツオ部長から連絡があったのは驚きですね。続けてください。

「2人でキスをしながら、服を脱がせ合いました。窓が開け放たれているので、ベッドからも夕景を見ることができ、とてもロマンティック。

 シャワーを浴びたはずなのに、彼に触れられると体が一気に火照り、汗ばんできて……。全裸にさせられると、彼がしみじみと私を見つめてきたんです。

――キレイだ……明るい場所で見ても、ミクさんはキレイだ。

 そう目を細めてきたんです。

――恥ずかしい……そんなに見つめないで。

 私は腕を交差させ、乳房を隠したんです。

――隠しちゃダメですよ。

 腕をつかまれ、キスをされました。差し入れられた舌が絡み、甘やかな唾液の味が口いっぱいに広がったんです。やがて、彼の唇は耳たぶや首筋、胸元へと降りてきて……乳首を吸われると、

――ああっ……ユウマ君。

 私は体を震わせて、彼の舌の動きに翻弄されるように身悶えました。

 脚に当たったペニスが、すでにギンギンに勃起していて……。

見つめ合いながらのセックス

――欲しい…すぐにでもひとつになりたい。

 彼をじっと見つめました。

 その後、彼は仰向けになった私の脚の間に陣取り、勃起をワレメにこすりつけてきたんです。ニチャニチャと愛蜜の音が響いた直後、

 ズブズブ……スブブッ!

 昨夜とは違う角度で、ペニスが叩き込まれました。

――ああ、ユウマ君……ッ!!

 膣肉を割り裂くペニスの猛威に酔いしれながら、私は彼の美しい顔を見つめました。わずかに眉根を寄せた無防備な表情が、とてもセクシーで魅力的だった。この顔を目に焼きつけたいと思いました。

今度は騎乗位で

――ミクさん……どうしたの?

――こうして見つめながら抱かれると、苦しいくらい幸せなの……。

――僕も幸せだ。ずっとミクさんを見ていたい。

 私たちは視線を絡めながらまぐわいました。時おり、彼はキスをしながら抱いてくれて……幸せでした。キスひとつでその人の優しさが分かりますね。

 その後、私は体勢を変えて騎乗位になり、ここでも視線を絡めながらセックスに耽溺(たんでき)したんです。

 窓の向こうには海に沈みゆく太陽。沖縄の美しい夕景に抱(いだ)かれるように私たちも存分に抱き合い、口づけをし、何度も性器をこすりつけたんです。

 ユウマ君にもっと抱かれたいと思う反面、明日、東京に戻ればアツオ部長に抱かれるのかと思いながら……心は複雑でした」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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