今回は矯正を始めて直面した、歯以外のカラダの変化について。こんな弊害があるとは……!
「痩せた?」と聞かれる
【これまでのお話し】
45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#2)/歯の矯正治療は自費診療で定価ナシ!で、おいくらに?(#3)/歯の矯正器具を2時間かけて装着、違和感しかねぇ(#4)/歯科矯正で“ハムカツNG”となり、人生の楽しみが半減(#5)/ワイヤー矯正装着2週間、バゲット食らうコツを取得(#6)/ワイヤー矯正4カ月、目に見えて効果が表れてきた!(#7)
◇ ◇ ◇
「Oさん、痩せたんじゃない?」
「いえいえ、まったく。重力に逆らえず、全身のぜい肉たちが下に向かっているんですよー」
こんなやり取りが最近、増えました。自宅の体重計が壊れていない限り、痩せたと示すデータはありません。ワインを飲み過ぎて目方が増えることはあっても、減る要素はない。夏バテの食欲不振も皆無です。
それでも、「痩せた?」と声をたびたびかけられます。そして、毎日嫌でも見ている我が顔ですが「頬がこけたかも……」と自覚できるぐらい、頬がやせ細ってきたように見えます。
え、でも体調も悪くないし。腰と肩が“だる重”なのはいつものこと。
頬がこけたとしたら原因はナニ?
思い当たることといえば、ただひとつ。歯科矯正です。
頬こけの原因は表情筋の衰え…?
矯正器具を装着して6カ月。とんかつやバゲット、ホイコーロー(大きくカットされたキャベツがくせもの・苦笑)といったハード系の食事の際、多少は気を遣うものの、食欲は落ちることなく、毎日おいしく食事をとっています。
ただ、咀嚼の回数は明らかに減っています。食材や料理によっては、前歯で噛むと軽い痛みが走り、奥歯はポッチ(正式名称は「ブラケット」)が取れないよう、優しく噛むようになっている……。
通院するクリニックの主治医はこう言います。
「矯正中は、頬がこけるのはよくあること。原因や理由はいくつかあるのだけれど、Oさんの場合は、表情筋の衰え。咀嚼が十分にできずに、頬の筋力が弱くなって頬がこけたんだね」
歯科矯正すると、頬ってこけるんですね……。
老け込んだ感じがする
顔がシュッとするのは嬉しいですが、私の場合は、「頬こけ」と表現するほうがしっくりときます。
40代ともなると肌の弾力やハリが失われ、頬がくぼむとヘンな陰影がつき、一気に老け込んだ感じに見えなくもない……。
前出の主治医いわく、矯正終了後「しばらくすると元通りになりますよ」。保湿ケアを十二分に行い、その日に備えなければ!
便秘がちの日々がやってきた
咀嚼が思うようにできない。それは、消化不良にもつながり、日々のお通じにも異変が生じています。
おなかが張るなどの不快感はありませんが、明らかに便通の頻度は落ちています。ネットで検索すると、“軟便や下痢の症状がみられる場合もある”という歯科医の解説があちこちに……。
「歯は健康のバロメーター」とはよく言ったもの。
噛めない→柔らかいものを食べる→噛む機能の低下→もっと噛めなくなるといった“負の循環”により、口腔機能の低下、さらには心身の機能低下を及ぼしかねない。それを歯科矯正を通じて、切実に感じています。
冷え対策として、朝起きたらコップ一杯の白湯を飲んでいますが、整腸作用を促す効果にも期待。白湯のおかげか、いまのところ、ひつこい便秘にはならずに済んでいます。
歯の型取りで治療効果を実感
経過観察として、歯の型取りを行いました。当初は出っ歯だった前歯が引っ込み、“定位置”に納まるように動いているのがわかります。
「始めてしまえば、あっという間だった」と振り返るには、まだまだ時間がかかりそうですが、どうしたって、やめるわけにはいかねえ……。
(編集O)
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