無理して笑うの、やめない?「ポジティブシンキング推し」に物申したい

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-10-06 06:00
投稿日:2023-10-06 06:00
 ここ数年でメンタルに関する情報は、SNSにも本にもたくさん出ています。それは良い傾向なのですが、やたらとポジティブに考えるのを推奨しているものもないですか?
 でも心を無視して笑顔をつくってると、あちこちに歪みがでてきちゃうかも……。

 

 

 

体も心も“歪み”の影響はあちこちに出る

 私はいつも腹が立つ出来事があると、何日かかけてその感情を分析しています(原稿のネタにもなるし!)。

 でもどうしても一人じゃ解決できなそうな時は、周りの信頼できる大人に相談しているのですが、それでもモヤっとする時もあるんです。

 なかでも疑問に思うのは、ポジティブシンキングを推されること。ポジティブであるのは大事だと思うんですよ、きっとここでも何度も書いてきたはずだし。

 だけど自分が本当にしんどい時、腹が立った時、悲しくて仕方ない時、その気持ちを無視するのは良い行いなのでしょうか。

 例えばすっごく怒ってる時に「ムカつく人がいたら、まずは感謝してみましょう(キラキラ)」って言われたらどうでしょう。

 素直に聞ける人、きっと心がキレイなんでしょうね。私は単純に「うるせえよ」としか思えません。

つらい気持ちは発散しないとNG

 そういう人のアドバイスを聞いて、泣きたいのに無理に笑ってる人、私は何人も見てきました。

 あの笑顔ほどつらいものってないですよ……。きっとみなさんの中にも、今まさにそういう状態の人もいるのでは?

 感情と表情が一致しない時間が長ければ長いほど、そこには歪みが生まれます。体だって歪んでたらいろんな影響がでますよね。心だって同じです。

 だからどうか、自分の気持ちを無視しないでください。そして歪んだポジティブは今日からやめましょう。

 私もムカついたり、悲しい思いをしたら、素直に原稿に叩きつけようと思います!

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。「ポジティブでなくてはいけない」と考えるあまり、自分を責めるクセが直らない負のループ中。

ママ:どろんぱのママ。自他共に認めるストレートなポジティブ思考の持ち主。モジョ子にはいつもちょっと甘い。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


発達障害? もしかして…と感じる子と向き合うことについて
 最近よく耳にするようになったADHDや自閉症スペクトラム。私は発達障害の専門家ではないので、それらの症状を持った子とそ...
彼氏の部屋の片付けポイント “お節介”にならないためには?
「彼の家で掃除をしたら喧嘩になった」そんな経験がある方は多いはず。散らかった部屋を、つい片付けたくなる気持ちは分かります...
ハワイ旅行<準備編> スーツケースには何を入れたらいい?
 せっかくのバケーション、今年はちょっとリッチにハワイ旅行!という方もいるのではないでしょうか?でも、ハワイの情報ってネ...
3万分の1の奇跡…激レアの縞三毛“にゃんたま”に幸福祈願
 きょうはリラックスにゃんたま。  くつろぎタイムに至近距離からにゃんたまロックオン! 毛色をよく見ると…にゃんと...
親友と呼べる女友達へのプレゼントは何がいい? 4つの選び方
 女性はプレゼントを送り合うのが好き。でも、気の知れた親友へのプレゼントって、好みを知ってる分、本当に悩んでしまいますよ...
見返り美男子…「ニャハ市」裏市長のクールな“にゃんたま”
 カッコイイにゃんたま! 惚れ惚れしちゃいます。  クールでハンサムな見返り、抜群のポーズで見得を切ってくれました...
産んだから偉いわけじゃない…でも産んでおきたいと思うなら
 女性が子どもを産む――。当たり前のようでいて、でも実際は「産むか産まないか」で悩む女性がたくさんいます。そこで、私が思...
花咲く野原で運命の出会い…恋する“にゃんたま”に胸キュン
 今の時期、東京より少し暖かい猫の島では、猫達の恋の季節。  オス猫達はお目当てのメス猫に必死に魅力をアピールしま...
ウィスキー楽しみませんか? 女性にこそ伝えたいその魅力
 香りが良くてトロッとした琥珀色。考えるだけでうっとりしてしまうほど、ウィスキー好きの私です。「おじさんが飲むやつでしょ...
復興が進む港で発見 白黒猫の“にゃんたま”に哲学を感じる
 きょうのにゃんたまは、港の復興工事が進む宮城県の猫の島より。    にゃんと!これはとてもレアなツートンにゃんたま...
占いとの上手な付き合い方は…ハマるカラクリを知ると安心
 朝のニュース番組の占いコーナーで目にする、その日の星座占い。どうでも良いと思いながらも、なんとなく意識しちゃったりして...
引退したホストたちはどこで何をしていると思いますか?
 ホストクラブのホストは、いつまでもホストを続けているわけではありません。最近は30代のホストも増えてきましたが、多くは...
落ち込む時こそ口角を上げて 幸せホルモン作る“笑顔”効果
 いつもニコニコ、口角がキュッと上がっている女性って、同性から見ても魅力的ですよね。でも、実際はというと、そんなに人生楽...
ショートスリーパー女子直伝 人生を少し長くする5つの方法
 私は、いわゆる「ショートスリーパー」です。10代の頃に「1日8時間睡眠だと、人生で30年は寝てしまう!」という事実に驚...
プラネタリウムはいつからカップルスポットになったのか?
 ふっと星空を見上げてぼうっとしたい。仕事に疲れた時、人は、星を求めることがあります。以前は、たったひとりでプラネタリウ...
焦りは禁物…猫が心を開いた時に“にゃんたま”もコンニチハ
 ニャンタマニアのみなさんはご存知と思いますが、にゃんたまを見ることができるのは猫がこちらに気を許している時。焦って見せ...