「村上レシピ」から一品作ってみる
はい、前置きが長くなりました。
村上春樹氏の小説の特徴の一つに、「料理の描写がやたらウマそう」が挙げられるのでは?
そんな作中に登場する料理にフォーカスした岡本一南氏の「村上レシピ」から一品作ってみましょう。そうしましょう。それでもって「残念会」と称してビールを飲みましょう。そうしましょう。
「酢漬けの鯵」に挑戦
今回、作るのは「風の歌を聴け」に登場する「酢漬けの鯵」です。
主人公が友人の「鼠」と淡々とビールを飲む姿に憧れて、ビール党になりました(笑)。
【材料】(2人前)
・鯵…2尾
・塩…大さじ2
・水…適量
・酢…適量
・ベイリーフ…2枚
・黒コショウ粒…適量
【レシピ】
1. 鯵を3枚におろし、塩でしめる
2. 室温で20分くらい置く
3. 大きめのボウルに水と酢を4対1の割合で入れ、割酢を作る
4. 鯵を入れて塩を洗い落とす
5. ペーパータオルで鯵の水気をよくふく
6. トレーにひたひたになるまで3の酢を入れ、ベイリーフと黒コショウを加えて、常温で30分くらい浸す
「何故ビールなんて読む?」への最適解かもしれない風味
完成です!
見てください、このほんのりピンク色に染まった鯵の身よ。セクシー。エロいー。
お酢が鯵の青魚特有の生臭さを見事に消し去ってくれております。粒コショウのスパイシーさも◎。「風の歌を聴け」の舞台の8月にぴったりなさわやかな味わいです。
無限ビール待ったなしですわ。そりゃあ、「鼠」と主人公との
「何故本なんて読む?」
「何故ビールなんて飲む?」
の名シーンも生まれるわけだな。
おわりに
10歳で「ノルウェイの森」に触れてから、思えばなんとなくいつもそこに村上春樹氏の小説やエッセイがありました。
筆者の本棚にある文庫本の何冊かは、昔の彼氏からもらったものだったり、借りパクしたものだったり。
40歳の時に入院した際も、ベッドで「IQ84」を読んでいたら、「私もそれ読んだよ~」と声をかけてくれた看護師さんと盛り上がったこともありました。
ぶっちゃけ、ノーベル文学賞なんてどうでもいいんです。受賞したら受賞したでうれしいけれどね。
来年のこの時期もきっと、「村上レシピ」でつまみを作りビールを飲むんだろうな。やれやれ。
(編集K)
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