更新日:2023-11-03 13:32
投稿日:2023-10-20 06:00
一度抱かれてしまったら、もう戻れない
――続けてください。
「私は必死で体を逃がそうと体勢をずらしましたが、敬一はそれを追ってきます。私が感じているからこそ、体をよじるんだと勘違いをしたのかもしれません。
それでも、穿(うが)たれる肉棒の威力にはかないませんでした。英明さんと付き合うようになってからというもの、私の体は性的が研ぎ澄まされ、感度も抜群に良くなっていきましたから……。
ほんの些細な刺激さえも、快楽に繋がってしまう。元カレとはいえ、一度抱かれてしまったら、アクメを欲する自分がいました。
――敬一……もう、イキそう。
私はベッドの上に跳ね返ったピアスを気にしながら告げました。
――はあ、締まってくるよ……すごい、俺もイキそうだ。
――来て……一緒に……。
射精の瞬間は、婚約者に心で詫びて
その声に、敬一は私のひざ裏を抱えて、渾身の連打を穿ってきたんです。互いの粘膜が密着し、えぐらんばかりの勢いで抜き差しをくりかえします。
――ああ、すごい……イク、イクわ!
アクメと同時に全身が硬直しました。シーツに爪を立てながら、私の体が大きくのけ反ったその時、敬一がペニスを引き抜いたんです。
直後、ドクン、ドクン、ドクドク……ッ!
私のわき腹に、濃厚なザーメンが迸(ほとばし)ったんです。
(ああ、敬一と……ついに……)
心の中で英明さんに詫びました。
(私を宝物だと言ってくれた英明さん。来月にはバージンロードを歩く英明さん……ごめんなさい。でも、今日だけは許して……)
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