羽生結弦離婚で深まる謎…非ガチ恋なのに推しの結婚を追い込むファン心理

コクハク編集部
更新日:2023-12-02 06:00
投稿日:2023-12-02 06:00

羽生結弦“衝撃離婚”の余波

 フィギュアスケート五輪2連覇の羽生結弦(28)が11月17日、公式SNSで離婚を発表した。8月4日の結婚発表からわずか105日での出来事に世間はぎょぎょっとなったが、羽生は自身のSNSで離婚の経緯をこう説明している。

《誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています》

《私たちは、共に思い悩みながらも、このような事態から、互いをなんとか守っていけるように努めてきました。しかし、私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした》

 羽生のコメントからは、結婚を巡る過熱報道や相手の女性などに対する誹謗中傷などが原因だったことがうかがえる。

「羽生さんファンは年齢が高く主婦層が多い。熱心に国内外の会場まで足を運び、彼のプロ意識に魅せられて競技を応援しています。フィギュアスケートファンは基本的にマナーがいい方が多いので、ストーカー行為や誹謗中傷があるならよほどレアなケースではないでしょうか。若年層のアイドルに対するガチ恋ファンとは異質です」(スポーツ紙スケート担当記者)

「みんなの羽生結弦」がもたらしたもの

 もし、マナー違反のファンがいたのなら残念だが、自身は結婚をしていて推しを恋愛対象として応援していないのにストーカーや誹謗中傷をしてしまうとしたら、その心理は?

 明大講師の関修氏(心理学)が言う。

「最近はアイドルだけでなく、アスリートも握手会やイベント、SNSで触れ合える機会が増えて身近な存在になっています。距離が近くなるほどファン側は『所有欲』が強くなります。とくに母親感覚で応援していたファンが多いと見受けられますから、『私が育ててきた』という心理から、自分の息子の結婚相手を見るように相手の女性を判断してしまう可能性がある。予想と異なる人物像であれば、そこで反感を買ってしまうのです」

 羽生はスケート記者の間で、プロ意識が高くストイックで知られる選手。私生活は見せず、結婚まで恋愛の噂は皆無だったという。

私が育ててきたという所有欲

「ファンは突然すぎる結婚発表を裏切りと捉えたのでしょう。羽生さんとしては、元結婚相手の女性は8歳年上の元バイオリニストと報じられ、芸術家同士の申し分ないお相手で、結婚発表時にも女性の詳細に触れずに、ファン心理を優先にしたコメントを出しています。

 しかし、羽生さんは選手時代から、あまりにプライベートを見せずに“みんなの羽生結弦”というイメージを大事にしていた印象。その完璧さが逆にマスコミの取材攻勢や一部ファンからの反感に繋がったのではないでしょうか」(前出の関修氏)

 もともとファンを寄せ付けないクールなキャラや恋愛スキャンダルの多い選手だったら、違ったのかもしれない。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...