男子トイレで密着立ちバック…もう待ちきれない!タブーSEXに陶酔 #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-12-08 06:00
投稿日:2023-12-08 06:00

セックスしている時だけ幸せ

――ドキドキしてしまいます。続けてください。

「情事の後、涼介さんはトイレットペーパーで、私に飛び散ったザーメンを丁寧に拭きとってくれましたね。身なりを整えて、誰もいないことを確認した後、化粧室を後にしたんです。

 その後は…ユリさんはパートを辞めたそうです。私がパートに行くと、主任から『突然だけど、ユリさんが辞めたいと言い出して』と伝えられました。

 ユリさんと和也さんの夫婦がその後、どのようになったか分かりませんが…私は2人のLINEをブロックし、涼介さんと月2回ほど逢瀬を重ねています。

 幸せか…? と聞かれれば、幸せですが、それはセックスしている時だけでしょうか。

 イケオジの涼介さんは、いずれ私に飽きて再び既婚者合コンに顔を出すと思います。いえ、私の知らないところで、実は別な女性とも関係を持っているかもしれませんね。

 ひとりの男性に執着すると、ユリさんのように傷つく可能性もありますから、涼介さんが出張の時など、私もこっそり既婚者合コンで新たな出会いを求めているんです。

 もちろん失恋した時のキープとして(笑)。

全て自己責任で楽しむ

 時おり、もし自分の夫と既婚者合コンで鉢合わせしたらどうなるんだろうと、恐怖に慄(おのの)く気持ちもゼロではありませんが、当分は『夫は本命、涼介さんは婚外恋愛の彼』と決めて、いざという時のキープのために既婚者合コンに通っています。

 まさに沼ったわけですが、こんな人生もアリですよね(笑)。

 どんな高価な美容液よりも、恋は女を美しくさせますし、すべて自己責任で行動しています」

 悩みながらもあっけらかんとほほ笑む沙雪さん。

 人の数だけドラマがある。恋愛に対する価値観も様々だ。既婚者合コンにハマりながらも、最後は「自己責任」という言葉を残した彼女に、女としての潔さを感じた。

(了)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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