虫歯1本に治療費100000円!? ベラボーな額を請求される米国の高額治療費

更新日:2024-02-26 19:02
投稿日:2024-01-16 06:00

アメリカの医療費はとんでもない!

「アメリカに住んでます!」 と聞くと、日本にはないキラキラした素敵な生活を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

 実際、筆者もアメリカに住んでいたときは、「素敵ですね!」「憧れちゃいます!」と多くの方から賞賛の声をもらっちゃったりして。

「へへへ、それほどでも…」と調子に乗ったことも、もちろんありました。ですが正直な心の声を言わせていただくと…。

 いやいや理想とはほど遠い、それはもう地味な生活でした。

 特に大変だったのは金銭面! アメリカでは、何をするにも日本よりお金がかかります。その中でも、一番と言っていいほど驚愕したのは「医療費がべらぼうに高い!」。

 今回は筆者が実際に体験した、「弱ってるときにそれはないでしょ!!」と盛大にツッコミを入れたくなる、アメリカの高額な医療費についてお話しします。

請求書をみて震える筆者。その請求額とは?

 アメリカに12年ほど住んでいたとき、文化の違いという表現だけでは言い表せないような出来事がたくさんありました。その1つが、アメリカの「医療費」に関わることです。

 あるとき仕事でアメリカの田舎へ来ていたのにもかかわらず、『溶連菌』に感染してしまいました。

 悪寒で身体が震え、熱が急上昇! 扁桃腺はパンパンに腫れて白い膿が浮かび、舌には赤いブツブツができて、唾を飲み込むだけで激痛が走る…今までなったことない体調の悪さを経験するハメに。

 溶連菌は子どもの罹患で有名な感染症ですが、大人も感染するのだとか。幸い抗生物質を投与すれば他人への感染力はなくなり、熱も数日でおさまるとのこと。

 約1時間ほど点滴などの処置を受け、痛む身体で受付へ向かった筆者を待ち受けていたのは、まさかの$500(約71000円)超えの請求書。まさに「肝が冷える」って、こういうことを言うんだな…と体験した瞬間でした。

現金が足りない!

 ここからが問題です。留学生用の海外保険へ入っていたため使用することにしたのですが、かかったのはアメリカの片田舎の病院。海外の保険を使用する人など滅多にいないような場所です。

 そのため保険手帳を出しても、「ナニコレ、ミタコトナイ?」と言われてしまい保険会社へ連絡を入れたのですが…。
 
 電話越しに、熱で震えながら出ない声で必死に状況を伝えると、「あー、そういうときはお金を立て替えておいてもらえます? 請求書を送ってくれればお金を返金しますので!」。

「いやいやいや、聞いてた? 請求書の金額、お財布に入ってる金額じゃないよね?」と声にならない声で訴えても、どうすることもできない状況です。

 オマケにクレジット社会であるアメリカにもかかわらず、この病院はニコニコ現金主義。治療費は現金でしか受け付けませんとか言うではありませんか。

 はぁ?

 隣にあるというコンビニのATMまで高熱で震える身体でヨロヨロと歩き、お金をおろして再び引き返す荒技を強要された筆者。

 脳内では「もしこのまま強盗にあって$500盗まれたら、病院と保険会社を訴えて、大金むしり取ってやるからな! 覚えてろよっ!!」という恨み節以外の何者でもない妄想を繰り広げていていました。
 
 あの時ほど国民健康保険という制度が適応される日本へ帰りたいと思ったことはありません。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


大人こそ見直したい「自愛メソッド」甘やかしているだけになってない?
 2023年もあっという間に下半期ですが、みなさんちゃんと自分自身を大切にできていますか?「ご自愛ください」と人には言う...
皇居外苑を散策&SDGsなスタバがスゴイ! 2023.7.6(木)
 皇居周りは都心でありながら緑が豊かですよね。集う人々はランニングやサイクリングなど思い思いに楽しんでいます。普段運動し...
超貴重!ブリティッシュショートヘアの“たまたま”に完全降伏
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「子供産まない」人生を正解とする夫婦の価値観、つらいと感じる瞬間は?
 生活スタイルや働き方、恋愛に関しても自由になってきた今、結婚しても子供を産まないことが「正解」と考える人が増えてきまし...
LINEの返しにも滲み出るのねぇ…「頭がいいな」と思う人のレス3選
 頭がいいかどうかは、会話をするとよくわかるものです。頭が悪い人との会話はテンポが悪く、話していて疲れてしまう時がありま...
マイクロバッグなんて夢のまた夢…鈍器級の「重すぎ荷物」を減らしたい
「ちょっと友だちとランチするだけなのに、鈍器ほど重たい私のバッグはなんなん……」と、ゲンナリしたことありませんか? マイ...
多様性がなにか 小さな子どもはわかってる 2023.7.5(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
変態案件!? サボテン界の不思議ちゃん「リプサリス」は人気もうなぎ上り
「ワタシ、変態なんで」が、口癖の花屋の男友達K。このコラムでもたびたび登場する彼の性格はよく知っているつもりですが、それ...
休暇や帰省時にも使える!「お土産何がいい?」への最適解LINE3選
 旅行に行っている友達から「お土産何がいい?」と聞かれたら、なんと答えていますか? 「◯◯がほしい!」と要求するの...
今「韓国女子旅」でしたい5つのこと~美・食・楽、そして初体験…30代・40代女性の「好き」がたくさん!
 2023年、女子旅で最も人気の旅行先と言えばやっぱり韓国! 日本中どこからでも飛行機で3時間程度で行ける気軽さに加え、...
[PR] 2023-08-21 18:27 ライフスタイル
かわいいけど今日はもう限界かも…子育てに行き詰ったママに捧ぐ対処法
 必死に子育てに取り組んでいると周りが見えなくなってしまい、限界を感じることがあります。仕事や家事に加えて育児となると、...
ナンプラーもバルサミコ酢も余るよね…“クセ強”調味料を使い切る対処法
 いろいろな調味料がある中でも、あまり使う回数が少ない調味料は余ることがありますよね。結局使いきれずに、賞味期限が切れて...
オニギリ柄のにゃんたま君の“たまたま”は汚れのない純真純白
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
山郷で梅雨を感じる 2023.7.3(月)
 遠くの山や空の色に溶けそうな青。  アジサイのもともとの色はピンクで、土が酸性かアルカリ性かによって変化するんだ...
結婚式にジーパン着用!? 「育ちが悪い」と“秒”認定されちゃうLINE3選
 育ちが悪いと、大人になった時にどうしても会話や行動に出てしまうものです。育った中で染み付いたものなので、なかなか悪い言...
毎日しなければならないことに生かされている 2023.7.2(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...