横暴SEXで“分散”決意!乳房、卵巣を失った40代主婦は新たな男を探す#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-02-23 11:21
投稿日:2024-02-23 06:00

夢心地のセックス

――婚外恋愛や不倫において、奥さまの話題になると苦しいですね。続けてください。

「その日のセックスでも、胸はパッド入りのチューブトップで隠しました。シックスナインの後、潤滑ゼリーを塗ってヴァギナを潤し、コンドームを装着後、正常位で貫かれたんです。

――ああ…やっとひとつになれた。気持ちいい…。

 私は彼の顔を見つめながら、うっとり夢心地です。端整な和風イケオジ顔が、快楽に歪むさまは、女の欲情を掻き立ててきて、

――純也さんの顔を見ながら抱かれるのは幸せ。

 膣奥深くまで届く彼のモノが抜き差しされ、前回とは全く違うセックスに溺れたんです。

――僕も気持ちいいよ…はあ、締まってくる。

 彼は懸命に腰を振りたててきます。潤滑ゼリーがニチャニチャと卑猥な音を立て、加えて、彼の必死の表情がセクシーで、私の欲情は肥え太る一方です。

――ああっ、いいっ!

 私は歓喜の声を上げ、彼の二の腕に爪を立てました」

彼が射精しない!

――続けてください。

「異常を感じたのは、挿入から20分も経った頃でしょうか。いっこうに彼が射精しないんです。潤滑ゼリーは塗っているものの、さすがに乾いて膣に激しい痛みを感じました。それも、かなりの苦痛を伴って。

――純也さん…もうダメ…限界!

 私は叫びました。あえて『絶頂が迫って限界』だと強調したんです。

 しかし、正常位で腰を振る彼は息を荒らげるばかりで…。この時初めて、彼の『ナマじゃないと感じないんだ』という言葉を思い出したんです。

 痛みがあるけれど、それをストレートに告げられない…私は窮地に追い込まれました。

 ズブッ、ズブズブ…ッ!

――くうっ、純也さん…ああっ!

 もはや愉悦の喘ぎとは程遠い、苦悶の悲鳴を上げました。膣肉に焼けた火箸を刺されたような痛みが立て続けに起こって…。それに、体力を使ったせいか、急激に息切れが起こりました。

――ま、待って…これ以上は…。

 私は苦渋の思いで、彼の腰の動きをストップさせたんです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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