「良好だけど円満ではない」冷え切っていても妻を抱く48歳男の虚無感

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-03-02 06:00
投稿日:2024-03-02 06:00
冷酷と激情のあいだvol.184〜女性編〜」では、結婚8年目を迎えた夫が「40代の女性は性欲が旺盛」と思い込んでいることに悩み続ける妻・由香さん(43歳・仮名)の苦悩をお届けしました。すでに由香さんは、今の夫婦関係に嫌悪感を抱いていて、離婚も視野に入れ始めています。
 では、由香さんの夫であるハルアキさん(48歳・仮名)は、夫婦関係についてどんな考えをもっているのでしょうか。

48歳夫、妻を誉めているやら見下してるやら

「由香はトシをとって、最近は少しオバサンっぽくなったところもありますが、本人なりには容姿にも気を遣っているようで、そこそこ若くも見えるかな。

 まぁまぁいいカミさんをもらったと思っていますよ」

 開口一番、誉めているのか見下しているのかよくわからない言葉で妻の話を始めたハルアキさん。しかしこのまま妻の話題を続けることなく、なぜか自分の仕事の話へと脱線していきます。

秘密の風俗通いが何よりの楽しみだったけど

「仕事がね〜、面白くないんですよ、今。どんなに働いても働いても給料が上がらないから、憂さ晴らしに風俗に遊びにいくこともできないんですよね。

 若い頃は、恋人に内緒で風俗に行って遊ぶのが、何よりの楽しみだったんですけどね、結婚してからはそういう遊びもやめちゃって、今はお金も思うように稼げないから、特に楽しみもない毎日です。

 仕事が楽しければ、毎日に張り合いが出るんでしょうけど、俺は社内の若い人の言っていることはあまり理解できないし、会社の業績もあまり良くないんでね。

仕事にやりがいを感じられない

 50歳近くなって、自分の能力の限界を感じちゃったってとこかな。やりがいを感じられないんです、仕事に。けっこう情けないんですけど、最近はこんなことばっかり考えているんですよね。

 だから俺は何事にも前向きな気持ちになれないで、毎日がグレーカラーですよ」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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