女性に著しい「未婚」と「非婚」って何?

コクハク編集部
更新日:2024-05-05 06:00
投稿日:2024-05-05 06:00
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
 毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。

【今回の女ことば】未婚と非婚

『知っているようで意外と知らない「ことば」』を本コラムでは取り上げています。日常生活で何げなく使っているけど意外と知らないことばって、ほんとうにたくさんありますよね。

「未婚」と「非婚」もあてはまるのではないでしょうか。

「未婚」と「非婚」の違いは?

 国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、日本人の生涯未婚率(※)は年々増加しており、1970年には男性1.7%、女性3.3%だったのに対して、半世紀後の2020年には男性28.3%、女性17.8%まで増加。2035年には、男性30%、女性20%と推計されているそうです。


(※)生涯未婚率とは…50歳になるまで一度も結婚せず独身のままでいる人の割合

男女ともに用いられるが、女性に著しい?

 身近な用語の中から、使い方が紛らわしく、間違いやすいものを集めた「日常の類似語使い分け辞典(第1版)」によると、

【未婚】
 結婚適齢期にありながら、まだ結婚していない男女。男女とも晩婚化傾向にあり、特に女性に著しい。早婚や晩婚か極端な傾向にあるともいえる。

 また、離婚率も増えているから、その結果として独身者も増えている。

【非婚】
 シングル(single)と同義語である。一般に未婚が、結婚する意志や願望は秘めているのに対して、非婚は本人の意志として主体的に選びとったもうひとつの生き方としての未婚をいう。

 男女ともに用いられるが、ここでも女性の非婚が目立っている。働く機会が増えたことなどによる精神的な自立がその主な要因。

  ◇  ◇  ◇

 数年前に某結婚情報誌のCMで流れたキャッチコピーが話題になりました。

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

 非婚派を否定することなく、多くの人々の心に響いた名コピー。改めて思う今日この頃です。

(日刊現代校閲/タダ美)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


種類豊富で美容と健康の味方! 絶品の台湾フルーツをご紹介
 台湾フルーツといえば、マンゴーと答える方が多くいらっしゃると思いますが、実はマンゴー以外にも日本ではあまり見かけない、...
来年のアナタの幸福は年始の玄関がキメ手「門松」と神のお話
 毎年年末になると、門松を納めさせていただく某旅館がございます。  東京に住む友人とのたわいない話で「そういえば斑...
とにかく安く旅行したい! 3つの節約アイデアで思い出作りを
 日々のストレスから「こんな現実、忘れたい!」「刺激的な体験をしたい!」と思うことはありませんか? そんな日常に贅沢を与...
喧嘩ごっこは立派な学び!やんちゃ盛りの兄弟“にゃんたま”
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!  日々、動体視力を鍛えている猫フェチカメラマンの芳澤です。  今回は...
年末年始の帰省で見抜いてあげたい 老親の秘めた5つのSOS
 お正月というと豪勢な料理が並び、久々に会う親族との談笑が弾む楽しい時間。いつもは仕事が忙しい人でも、年末年始にはまとま...
レンタル彼氏に聞いた 「またか」と思うデートパターンとは
 先日とあるレンタル彼氏(出張ホスト)と話をしました。彼はそれなりに人気があり、指名客も多いのですが、彼が言うには、お客...
ウトウト“にゃんたま”はお日様パワーでエネルギーチャージ
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  寒いきょうは、日向ぼっこで体を温めてエネルギーチャージするにゃんたまω様...
焦って付き合うのは危険!男性の猛烈アプローチの対処法とは
「クリボッチ(クリスマスにひとり)」なんて罪深い言葉、誰が作ったのでしょうか?  相手がいなくてもそんなに気にしなくて...
不妊治療の話は聞くけれど…卵子凍結が日本で広まらない理由
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。不妊治療の話題がたびたび上がるようになり...
小籔千豊さん「人生会議」は炎上も…家族のためにできること
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。今回は、ちょっと重いテーマかもしれませんが、「もしものとき」について考えてみ...
来年の幸せを呼ぶ 聖域と現世の境界線「しめ飾り」の作り方
 さぶ店長率いる我がお花屋さんのこの時期は、お歳暮とクリスマスとお正月が乱れ打ちで、足の踏み場を探すほど。  もう...
サボりがちなジム通い…やる気を継続させるための4つの工夫
 美容と健康のためにジムに入会している人は多いですが、ジム通いが習慣づいている人は意外と少ないですよね。 「行かな...
新宿で一目惚れ♡洲本発絶品厚焼き玉子サンドはいかがです?
 デパコスの聖地・伊勢丹で新色リップを試した後にZARAで掘り出し物を物色♡といった具合に、コスメもファッションも大好き...
黒くてまん丸…黒猫“にゃんたま”はまるで「あんこ玉」のよう
 白黒猫のにゃんたまωは哲学的なマーブル模様、キジトラは美しいグラデーション。  茶トラは美味しそうな鈴カステラの...
ママ友が面倒くさい! 快適な保護者生活を送るための秘策4つ
 良くも悪くも「ママ友」には、すごくお世話になりますよね。ママ友問題と無縁の夫たちは「そんなの一時の話だろう」と、まとも...
運動量の減少も…介護士が暴露する介護施設のデメリット3つ
 介護士をしていた筆者は、基本的に介護施設に入ることを肯定的に捉えています。介護施設には介護士はもちろん、理学療法士や作...