NHK朝ドラ「虎に翼」~第5週「朝雨は女の腕まくり?」#25
昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。
寅子(伊藤沙莉)とはる(石田ゆり子)は傍聴席から直言を見守り、法廷の外では優三(仲野太賀)やよね(土居志央梨)たちが待っていた。
裁判長の武井(平田広明)が言い渡した判決は――。判決後、穂高(小林薫)は桂場(松山ケンイチ)と酒を酌み交わし、判決文に込められた思いを絶賛する。
【本日のツボ】
桂場、ついにお団子を食べる、の巻
※※以下、ネタバレあります※※
「16名全員無罪」――ついに判決が言い渡されました。
「検察側が提示する証拠は、自白を含め、どれも信憑性に乏しく、本件において、検察側が主張するままに事件の背景を組み立てんとしたことは『あたかも水中に月影をすくい上げようするかの如し』。すなわち、検察側の主張は証拠不十分によるものではなく、犯罪の事実そのものが存在しないと認めるものである」
武井裁判長が判決文を読み上げます。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウなどジョニー・デップの吹き替えや、アニメ「ワンピース」のサンジの声優です。法廷内に朗々と響き渡るイケボ、さすがです。
猪爪家では祝いを。そこに、笹山(田中要次)が寿司を届けに来ます。そうでしたそうでした。笹山はただの傍聴マニアではなく、笹寿司の主人だったのでした。
裁判所近くの笹寿司から猪爪家までどのくらいの距離があるのかわかりませんが、わざわざ届けてくれる心意気が嬉しいですね。
そして、法曹会館のラウンジ。穂高と桂場が祝杯をあげています。「それにしても名判決文だった。…君の中のロマンチシズムが、怒りがよーく表われているじゃないか」と桂場を褒めたたえる穂高。
竹もとを出たあとの桂場の表情
年が明けて、甘味処・竹もと。桂場が店に入るとそこには寅子がお礼を言うために待ちぶせしていました。
「勘違いするな。誰のためでもない。私は法を司る裁判官として当然のことをした。それだけだ」と相変わらずクールな桂場。ここで、ついに桂場が団子を口にしました。
そんな桂場を前に、自分なりに思う「法とは何か」を語る寅子。店を出たあとの桂場の表情が寅子を認めたと物語っていたような。
憲法記念日にこの回が放送されたのは偶然ではないのでは。100年前のことを描いているようで、現在を生きる私たちへの警鐘にも思えるところが深いですね。
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