避妊具なんて要らない!内縁妻「感涙の初SEX」で芽ぐむ本妻への妬み #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-05-31 14:10
投稿日:2024-05-24 06:00

略奪婚のためなら…

 心からそう思ったものです。ただ、やはり悲しい事実も待っていました。

――そろそろ帰らなくちゃ。

 日付が変わるころ、彼がシャワーを浴びにいくと言い出したんです。

――泊っていくことは、無理?

――そうだね。どんなに遅くなっても、外泊はしないようにするよ。

 離婚をする際、不利にならないためにも『出張以外の外泊はしない』と決めているようです。

――わかった。無理は言わないから。

 私は素直に受け入れました。目標はただひとつ、略奪婚です。その為にはどんな苦難も乗り越えてみせる。彼と体の関係になり、その愛情と決意が揺るぎないものになっていくのを確信しました」

京都の縁切り寺へ

――親密な関係なったからこその決断ですね。続けてください。

「この日を境に、私は新しいスマホを購入して連絡先を変えました。化粧品会社時代の仲間や、大学時代の友人との連絡もすべて連絡を絶つことを決めたんです。

 SNSのアカウントも削除。両親だけには新しい電話番号を伝えましたが、転職や引っ越し件は内緒です。プライベートな情報はいっさい漏れないよう、細心の注意を払ったんです。

 そしてもうひとつ、『悪縁を切って良縁を結ぶ』ことで有名な、京都の有名な縁切り神社に行くことを決めました。

 彼に言えない奥様への憎しみを、存分にしたためようと思って」

 続きは次回

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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