仏ロワール地方のナチュール、その味は?
座るや否や、まずラーメンより一足先にワインがやってまいりました。しかもワインバーを思わせるような本格的なグラスで、女将のワインサーブもこれまたスマートで美しい…。
「本日の赤ワインは、フランス・ロワール地方のガメイ主体で造られたナチュールワインです」
ん? ここはホントにラーメン店なのか!? と疑っちゃうくらい綺麗で落ち着いた雰囲気の中、ワインを一口ゴクり…うまい♡
イチゴやラズベリーなど赤系果実のチャーミングな香りが中心で、豊かな酸味と穏やかな渋味が特徴のスムースな一杯です。
ちなみに「ナチュールワイン」とはブドウのポテンシャルを引き出す丁寧な栽培やきちんとバクテリアコントロールされた醸造をしつつ、地球環境にもやさしいワインのこと。
とっても軽くてキメ細かい飲み口なのでスイスイ飲めちゃうところですが、そこはラーメンが登場まで我慢我慢…笑。
食欲そそるスープの香りに包まれながら、ラーメンが出来上がりを待つ至福たるや…高揚感MAX状態です。
特製醤油、降臨!
ワインがサービスされてから、5分ちょっとでしょうか、キターーー!!!
なんて洗練されたビジュアルなんでしょう!!
透き通ったスープ、美しい麺、その他具材の配置もまさに”映え”…。
そしてその具材の多さにも歓喜! 鴨ロース、豚肩ロースの焼豚、ワンタン、味卵、小松菜、メンマ、白髪葱とスペシャル感がすんごい!
ってことで、まずは、丹波黒どり、シジミ、羅臼昆布、純米酒などから丁寧にお出汁をとった和風醤油スープから…。めちゃくちゃ沁みる! うますぎる!!
しっかり舌の上でコクを主張しつつも奥深くやさし~い味わい。
そして麺をチュルっと…うーん、悶絶。笑
レアの鴨ロースに赤ワインを一口…
唇をなめらかに通り抜けていくツルツル感、噛んだ瞬間の弾力、そして小麦粉本来の旨味。この悶絶級においしい麺は京都の有名老舗製麺所「棣鄂」から取り寄せたもの。なんでも、小麦の種類や切り方など試行錯誤しながら、出汁であるシジミの味を一番持ち上げてくれるこちらの麺に辿り着いたそうです。
レアの鴨ロースをパクリ。噛むほどに上品な脂がジュワ~っと広がり…ここで赤ワインを一口。
「完っ璧!!!」
醤油スープが染み込んだ鴨の豊かな旨味と脂がワインとおいしく重なり、目を閉じて味わいたくなるほど♡
「ラーメン×ワイン」は大アリでした!
もちろん柔らか~いレア焼豚にもトロットロのワンタンにも、言わずもがな感動するほど旨味のある麺自体にも醤油スープにもワインがやさしく寄り添い、決して出しゃばることなく各々の素材の良さをさらに引き立ててくれる最高のペアリングに。
五臓六腑に沁みわたる「ラーメン×ワイン」の“2杯”にすっかりハマった私。当店女将お勧めの「特製煮干×ピノ・ノワール」のペアリングも、近日中に試さずにはいられない私なのでした♪
「RAMEN MATSUI」
address:東京都新宿区四谷4-25-10 ダイアパレス御苑前B-2
定休日や営業時間等はお店のInstagramで確認を。
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