ついていけない!男が悲鳴をあげた“体育会系女子”とのデート

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-07-30 06:00
投稿日:2019-07-30 06:00
 うまくいくカップルの秘訣として、「味覚が合う人がいい」とか「笑いのツボが一緒」なんてことがよく言われますが、もしかすると「体力」も同じくらいあった方が良いかも……?
 今回は、合コンで出会って「私たち価値観が合うね♡」と意気投合した男女が、初デートをした時に起こった #ザン恋 エピソードをご紹介します。これは、男性にとっても女性にとってもザンネンな恋の一言に尽きる……。

一般的には「タイプの違う2人」

同じお酒を頼むところに親近感を…(写真:iStock)
同じお酒を頼むところに親近感を… (写真:iStock)

 ガチで恋人がいない男女が集まった、ごくごく健全な合コンで出会ったケン(28歳♂)とサキ(27歳♀)。最初の席が真向かいで話しやすく、一杯目からお互いレモンサワーを頼むあたりで波長が合って、そのまま二次会でも隣に座って仲良くなりました。

 ケンは理系大出身の研究職、一方のサキは体育大学出身の営業職で、職業的に見るとタイプが真逆な2人ですが、話していると心地よい空気が流れるから価値観が合うのでしょう。恋愛において“自分にないものを持っている人に惹かれる”というのも、よくある話ですね!

 合コン後、LINEですぐにデートに行くことになりました。

初デートは朝からスケジュールぎっしり

「黙って私についてきて」タイプ(写真:iStock)
「黙って私についてきて」タイプ (写真:iStock)

 体育会系のサキは恋愛においても「自分から好きな人にグイグイ攻めていくタイプ」、一方の理系男子ケンは「受け身タイプ」なので、今回の初デートももちろんサキから誘い、「私がデートプラン考えるから一日空けておいてね」と言って主導していました。

 デート当日、ケンが指定されたのは<朝8時@新宿駅>。

 休みの日はゆっくり起きるタイプのケンは「集合早いな……」と内心思いつつ、寝ぼけ眼でどうにか到着しました。

 すると向こうから「ケンちゃ〜ん!」と大きな声で駆け寄ってくる女性……サキが、なぜか両手に大荷物を抱えてやってきました。

 ケンは《え、日帰りだよね? すごい大荷物……》と内心思いつつ、サキはテンション高めで「今日は箱根に行くよ♡レッツゴー!」とロマンスカーに乗り込みます。

 席に着くと、「朝ゴハンまだでしょ? 駅弁買ってきたから食べよう」と、お弁当を2つ取り出してケンに選ばせてくれます。

《なんて気の利く子なんだろう、いい子だなぁ》とケンは惚れ惚れ。

 そのお弁当を美味しく食べ終えたので、箱根のパンフレットでも見ようかとしていたケンに、「ちょっと待って!」と言ってサキは大きなバックからゴソゴソと何かを取り出すのです。

 出てきた白い箱を開けると、そこには誕生日ケーキが!

「ケンちゃん、来週誕生日だよね? ちょっと早めのお祝いだよー♡」と、サキは満面の笑みでバースデーソングを歌ってくれました。

 ケンは喜ぶと同時に時計をチラリと見て《まだ朝の8時半……いつもだったらまだ寝てる時間だぜ、サキちゃんのポテンシャル半端ないな》と、驚きを隠せません。

 その後も、車内で写真をバシャバシャ撮ったり、窓から見える景色を「見てみてー!」と言うハイテンションなサキに圧倒されていたら、あっという間に箱根に到着しました。

彼女のアクティブさに、ついていくのが精一杯!

明日は筋肉痛確定…(写真:iStock)
明日は筋肉痛確定… (写真:iStock)

 箱根に降り立つと「行くところは私が決めてあるから、ついてきてね♡」とサキ。

 ケンは旅行の計画が苦手なので、正直“助かるな”と思いました。

 最初に着いたのは「足湯」。お互いの足にお湯をかけあったりして、なんだかラブラブな雰囲気!

 続いて、サキが一押しだというかまぼこ屋さんへ。

「鈴廣のかまぼこ、美味しいんだよね~。晩酌のお供にもいいよ」と言われ、アレコレとお土産を買って、館内のかまぼこ造り工場の見学も少しして、昼食へ。
 
 ランチは海鮮丼のお店を、サキが予約しておいてくれました。

 とにかく段取りがいい! 一杯だけお酒も飲んじゃおうとなり、レモンサワーで乾杯! 昼から飲むお酒は最高だね〜、なんて話をしながら、ケンはイイ感じの疲れ具合とお酒で、気持ちよくなっていました。

《もうこのまま帰ってもいいくらい満足だ〜》なんて思っていたケンでしたが、時計を見るとまだお昼の12時半を過ぎたところ。

 サキは「じゃ、次はいよいよ本日のメインに行くよ〜!」と今日一番のテンションで張り切っているではないか! まぁ、まだお昼だしな……とサキについていくと、そこはフォレストアドベンチャーという、大人向けのアスレチックでした。

「ここ、大学時代の友達からオススメされてて、ずっと来てみたかったんだ♡」とサキはワクワクの最高潮になっている。

 ケンは、子供の時以来のアスレチックで、日頃から運動不足気味の体で挑んでみると、想像以上に壮絶だった……「これ、リポビタンDのCMみたいじゃない?」と、本気で思ったのでした(笑)明日から筋肉痛確定です。

 その後も、日帰り温泉へ入りに行って、インスタ映えするというカフェに行ってコーヒーを飲み、やっとこさ帰りのロマンスカーに乗車。

《長い一日だった……》と、ケンは帰りの電車で一眠りしようとしたら、サキがニッコニコの笑顔で「これやらない?」と、トランプを出してきたのだ。まさかの休ませてもらえない帰路にケンは愕然としましたが、最後の力を振り絞って「お、おう」と応戦。トランプが白熱する中、新宿に到着しました。

「これで解散か?」と思われましたが、ちょうど夕飯時でお腹もすいていたので、ゴハンを食べにいくことに。

日帰り旅行の話で盛り上がるも……

またハードなデートだったらどうしよう…(写真:iStock)
またハードなデートだったらどうしよう… (写真:iStock)

 その時のディナーは、今日一日の箱根ツアーの振り返りをして盛り上がりました。お酒もすすんで、ケンはやり切った感!

 一通り食べて飲んで、そろそろ21時という頃にお店を出ました。

「じゃ、今日は色々ありがとね。お疲れさま!」とケンが帰ろうとすると、「えっもう帰っちゃうの? 私テンション上がっちゃって、このままじゃ帰れない〜。カラオケ行かない?」とサキが言うのです。

 正直、かなり疲れていたケンですが、今日の箱根ツアーを計画してくれた恩義もあるので、二次会に行くことに。

 そして、カラオケでさらに盛り上がって、サキの強い希望で三次会のバーまで行くことに。

 そこでナント、サキからケンに「好きです、付き合って」と告白があったのです……!

 ケンは体力の限界を越えていて、まともに考えられない状態でした。

《え? 今このタイミングで告白? サキちゃん嫌いじゃないんだけど、タフすぎる……》そこでケンから出た言葉は「ちょっと、ついていけない」の一言でした。

 丸一日を一緒に過ごして、てっきりイイ感じだと思っていたサキは、その言葉がショックで意気消沈。2人は即解散となりました。

 後日、ケンからLINEをしてみようとは思うものの「果たしてサキはどんなデートプランなら満足するのか」「もしまたハードなデートになったら今度こそ体力持たないかも」と思うと勇気が出ず、サキからも連絡は来ることなく、そのまま2人の関係は発展せずに終わってしまったそうです。

 会話した感じからは惹かれ合っていたものの、どうやら行動するペースや体力が違い過ぎて、カップルとはいかなかった2人。なんだかザンネンですが……これって付き合ったり結婚した後も、休日を一緒に過ごす際にネックになってくる問題だと思うので、早めに分かって良かったのかもしれません。

 筆者も、ずっと文化部でやってきたタイプで体力がないので、サキのデートプランを聞いているだけでヘトヘトになってしまいました(笑)。

【今日の一言メモ】体育会系の人へ「初デートの盛り込み過ぎに要注意!」

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに!

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


幸せにはなれないかも…体だけの「割り切った関係」を望む男たちの事情
「セックスする仲でも付き合うのは無理」と、割り切った関係を望む男性は一定数いるもの。そんな彼に悩んでいる女性もいるでしょ...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
コスパもタイパもいいかも♡奢られ上手の女性がデートで実践するテク3選
 奢られ上手な女性は、本当に嫌味なく気持ちよく奢られていますよね。反対に奢られるのが苦手な人は、オドオドしたり、レジ前で...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
隙あらば会話泥棒! すぐ「俺も」としゃしゃり出る“自分語り”男の心理
 会話中、すぐに「俺もさ〜」と自分語りに話を持っていく男性ってかなり多いですよね。  女性からすると「いや、聞いてない...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
恋愛するとなぜかメンヘラ化…“病まない方法”を学んで幸せになりたいな
「恋愛になるとメンヘラになる」と自覚している女性もいるのではないでしょうか? 普段サッパリした性格であっても、好きな人が...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
ラブorマネー…男性がカネより愛を選ぶ時はあるのか?
「愛かお金か」究極の選択を強いる恋愛リアリティー番組『LOVE CATCHER Japan』が話題です。  出演者は「...
内藤みか 2024-02-15 06:00 ラブ
20代という若さを失った…30歳でマッチングアプリを始めるのは遅い?
 女性にとって「20代という若さを失った…」と焦る年齢、30歳。でも、30歳からだって恋愛はしたい…!  今回は、「...
恋バナ調査隊 2024-02-15 06:00 ラブ
生き別れの妹?無理ありすぎ! 妻が呆れ果てた不倫のありえない言い訳
 妻から不倫を疑われて「してるよ!」と正直に話す夫はいませんよね。咄嗟に嘘をついたりごまかしたりと言い訳するでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-14 06:00 ラブ
職場バレンタインは面倒です!ばらまく?廃止?賢い乗り切り方とNG行動
 いよいよ、バレンタイン。好きな相手を想ってチョコレートを準備するのは楽しい一方で、職場でのバレンタインはぶっちゃけめん...
恋バナ調査隊 2024-02-13 17:10 ラブ
堕ちる前に知っておきたい 既婚男性が結婚指輪をしない“多角的”な理由
 気になる彼が既婚者かどうかは、結婚指輪をチェックするのがド定番。  ただ、意図的に指輪を外す男性もいるため、指輪の有...
恋バナ調査隊 2024-02-13 06:00 ラブ
共働きの育児にモヤっ 妻と夫では家事と子育ての見え方がなぜ違う
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  家事や子育て...
まめ 2024-02-13 06:00 ラブ
男性は母親に似てる女性を好きになる? 脈あり判断方法とは
 恋愛においてよく言われるのが「男性は、母親に似てる人を好きになる」という説です。実際にはどうなのでしょうか?  ま...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
カトちゃん夫婦は特例? 10歳以上の歳の差恋愛がうまくいく人の特徴6つ
 もし好きになった人が、あなたよりも10歳以上も歳の差のある人だったらどうしますか?  芸能人では、45歳差で結婚し...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
夫の浮気疑惑助けて…!ラブホのライターは修羅場案件でも言い訳に納得
 夫が浮気をしているかもしれないけど決定的証拠や確信がない、そんな状況が続いたらつい誰かに助けを求めたくなりますよね。 ...
2024-02-11 06:00 ラブ
友達の彼氏と禁断のキス…今だから言える私のワンナイト物語
 一夜限りの体の関係を持つ“ワンナイト”。あなたには経験があるでしょうか? 「今だから言える」と、ワンナイトの経緯...
恋バナ調査隊 2024-02-10 06:00 ラブ
仕事で失敗した41歳独男 ホストにもなれず、元カノに金をせびる大転落。
「冷酷と激情のあいだvol.181〜女性編〜」では、半年ほど親密だけど曖昧な関係にあった男性・シンイチさん(41歳・仮名...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ
42歳バツ1独女、昔の男が連絡してきた。セフレでもいないよりマシかも?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ