インフルエンサー退職願望のアラフォー、“発信=スキル”なる大きな勘違い

内藤みか 作家
更新日:2024-07-11 06:00
投稿日:2024-07-11 06:00

インフルエンサーは簡単に稼げる世界ではない

 Kさんのように、才能で稼いで会社員を退職したがる女性が急増しています。しかし簡単そうに見えても、インフルエンサーとしてお金を稼ぐためには相当な努力や時間が必要です。

 筆者もインスタのフォロワーが1万を超えていますが、そうなるには何年もかかりましたし、インスタライブは行わず、PR案件も受けないので、発信で稼げているわけでもありません。

 インフルエンサーを目指す人の多くは、ネタが続かず途中で挫折していきます。発信を続けるためには、同じ世界観でしょっちゅう投稿する必要があるのです。

 たとえばカフェのアカウントなら、カフェの画像をどんどん発信したほうがいいのですが、そこまでカフェが好きでなかったら、途中で飽きてしまい続きません。

 結局Kさんは、発信したいことすら見つからないまま、今も会社員を続けています。

まずは自分の「好き」を探すことから

 自分に足りないものはインフルエンサーのスキルではなく、「ハマっていて皆に伝えたいこと」だと気づいたのですが、好きなことがすぐに見つかりそうにありません。

 Kさんは、まずはどんなにマイナーなネタでもいいので「このことだったら何時間でも語れる」というものを見つけることが必要です。

 たとえばクリームパンが大好きで色々なパン屋さんのものを食べ歩いている人は、それがコンテンツとなり副収入を得る可能性もあるのです。語れるわけですから、メディア出演だってできるかもしれません。

 誰かのマネをしても、そこには自分の熱い思いが入っていないので、盛り上がりに欠けてしまい、アカウントも伸びません。

 自分は子どもの頃に何が好きだったのか、今はどんなことに興味を持っているか、まずは自分を知ることこそが、自分の中の才能に気づく第一歩なのです。

 時間はかかるかもしれませんが、焦らず根気強く自分と向き合うことが大切です。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


最近の台風は凶暴さがレベチ! 最低限備えておきたい7つの備えと対策
 異常気象が相次ぐ昨今、大型台風で大きな被害に遭う地域は少なくありませんよね。大切なのは、事前に台風への備えに関する知識...
10%オフの【無印良品週間】戦利必需品6点、使えるモノしか買わねえ!SALE品もさらにお得で小躍り
 よっ待ってました! 無印良品メンバーは全品10%オフになる無印良品週間。舞台を観に行った足で銀座店に立ちより、生活必需...
そうだ熱海だ!女子温泉旅、全員ペーパーでも『大江戸温泉物語Premium あたみ』は駅から徒歩圏で心配無用
「週末、どこか行かない?」  そんな気軽な女子旅にピッタリなのが、人気再燃中の熱海エリア。東京だけでなく大阪方面からも...
40代子持ち主婦がフルタイムの営業職に転職! が、20時すぎの帰宅も増え、厳しい現実と理想に悩む
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  この度、フリー...
踊り子の実態。温厚な私が苛々するのはなぜ?
 踊り子稼業は、仕事も休みも10日単位。まだお客さんだった頃の私は、盆暮れ正月でもないのに10日もオフがあったら、定年退...
高い所での爪とぎは力の証! 講習中のチビ“たまたま”をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
宝物の小さな記憶
 夏の思い出を振り返る。  季節の移ろいと共に、宝物も、思い出も、色合いが変わっていくんだね。
ほっこり癒し漫画/第84回「迷いインコ歌をうたう 後編」
【連載第84回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
衆院選で話題を呼んだ「鞍替え出馬」。そもそも「鞍替え」の語源は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
介護に遺産…しんどい大人の悩み、相談に「ちょうどいい」相手の見つけ方
 大人こそ行きつけのスナックを見つけて欲しいと言いまくってきた私ですが、このあいだその気持ちに拍車をかける出来事がありま...
えっ、ダイソーで「優秀クッションファンデ」が買えちゃうの? 古いメイク→流行り顔へのアプデにベストかも
 IDATE(アイデイト)は、あの有名ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」とダイソーがコラボして生...
オトナの余裕にキュン! どこまでもついて行きたいダンディ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
花業界の革命児「雑草」に注目! 秋冬の散歩で見つけたい“おしゃれ雑草”テッパン6種
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は神奈川の片田舎にありますが、夜はいよいよ暖房のシーズンに(我が家のニャンズは皆20歳近...
更年期は洗濯物が増える!「汗とともに去りたい」と心がチクチクしたら…
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
オカモト「まるでこたつ おやすみスイッチ」は40女の睡眠を守れるか
 早いもので10月ももう後半。金木犀の甘い香りが心地よい季節になりました。秋が深まるにつれ、筆者を苦しめるのが足の冷え。...
若手社員のスピード離職を防ぐ3つの対策。これ以上人が減ったら回らない
 近年、多くの会社で「スピード離職」が問題になっています。せっかく優秀な社員が入社しても、数週間から数カ月の間に退職して...