資産家と結婚したのに倹約生活。ケチケチ夫の銀座ホステス“貢ぎ不倫”が発覚 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-03 13:56
投稿日:2024-08-09 06:00

釣った魚には餌をやらない典型例

――大変な人生を歩まれてきたのですね。話せる範囲でお聞かせください。

「あ…本題からそれてしまって申し訳ありません。『サレ妻』の話ですよね。結婚が決まった途端、夫は予想外のことを言ってきたんです。『僕は金のかかる女は嫌いなんだ。最低限の生活費は渡すけど、服や化粧品などのぜいたく品は、自分で稼いでほしい』って…。

 そう言えば、夫も衣服などはリーズナブルな通販で買っています。車はありませんし、外食もほとんどしません。昼間はマンション管理の仕事を終えると、子供時代から交流のある『セレブなお坊ちゃん仲間』の家に集まっているみたいですね。

 資産運用の真面目な情報交換もしているようですが、酒も飲まない、ゴルフもしない、大した趣味のない夫は、ひたすら資産を守ることを念頭に暮らしていました。だから、資産家であってもアラフォーまで独身でいたのかな、なんて思ってしまって…。

 私はこれまでの貯金を切り崩し、なおかつ節約生活を強いられたんです。まさに資産家あるあるですよね。釣った魚には餌をやらない典型例です。

まさかの浮気!

 そんな彼に異変が起こったのは、2年前。急に衣服や持ち物にお金をかけるようになったんです。そのうえ、夜に出かけることが増え、スポーツクラブに通い出して…。大学時代の女友達に相談すると『旦那さん、浮気しているんじゃない?』と開口一番に言われました。

 本当はやってはいけないんですが、彼がお風呂に入っている時、洗面台にあるスマホをこっそり盗み見たんです。そこには浮気の証拠がこれでもか! と残っていました。

――郁夫さん、昨日はありがとう。売り上げに困っていたから、すごく感謝してる。大好きよ♡

 どうやら、相手は水商売の女性のようです。そういえば、夫は義父が引退を口に出してから、不動産関係者に飲みに誘われるようになっていました。

――真由子のためなら、どうってことないよ。再来週は23歳のバースデーだね。パーティでは何をしたらいいかな? 今まで高級クラブになんて行ったことがないから、正直、銀座のしきたりが分からなくてね。良かったら、教えてくれないか?

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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