あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-08-14 06:00
投稿日:2024-08-14 06:00

季節外れに花が咲く

 テレビ画面に映し出される南海トラフの「巨大地震注意」の文字…。不安で心が押しつぶされそうになりますな。ワタクシが生まれ育った神奈川は関東大震災の震源地付近なので、“大地震は必ず来る!”などと幼少期より教えられ、地震に関しては大変に敏感でございます。

 同居していた祖父から関東大震災時の津波や教訓、漠然と事前に感じていた「予感」の話は子供心に響きましたが、今回のテーマはこちら。「植物たちも感じるの? 地震の前触れは植物もわかるかも」です。

【読まれています】2月相次ぐ地震で“南海トラフ”がトレンド入り 専門家の警戒する地震は?

祖父が教えてくれたこと

 明治生まれだった祖父は関東大震災を経験しており、地震の揺れ方、我が家の目の前まで到達した津波の話をよくしてくれました。

 あまりに孫娘(ワタクシ)が怖がったからか、「津波でいろんなものが流れてきてよ~タライで行水をしてた素っ裸の女性も流れてきたよ~」などと場を和ませようと冗談のつもりで言った話すら笑えず、ただただ恐ろしいかった記憶が…。

 祖父の話には植物も出てきて「季節はずれの夏に春の花が咲いたり、普段よりも花がバカみたいにたくさん咲いた年だった」という逸話も、ワタクシの記憶に刷り込まれています。

 魚や鳥、動物などの自然界の生き物の事前兆候は理解できる気がしますが、植物の事前兆候(?)は一体…。

 今年のアジサイ、咲きすぎじゃね? や、春先に咲く桜やミモザのつぼみが“非常識”な時期になぜ? 気のせいだー! と自分に言い聞かせながらの日々。ですが2024年は、数十年に一度しか咲かない「リュウゼツラン」の花が各地で見られ、ニュースにもなりました。祖父の話が記憶にある身としては末恐ろしい…。

芥川龍之介も怯えた自然界の異変

 かの文豪「芥川龍之介」は関東大震災が起こる少し前に植物の異変を感じ、天変地異の漠然とした不安を訴えていた一人だったという話は有名です。

 関東大震災が起きる直前の8月末、訪れた鎌倉で見かけたのは季節外れの藤の花。春の山吹や菖蒲の花が夏の花と混在して咲いており、自然の発狂を感じた…と随筆の中で残していますが、その異様な光景は「あーキレイだね」とは言い難かったのでしょう。

 近年の異常気象では市場のお花事情も様変わりし、季節の需要に合わせた供給が思うようにいかず、異常な気候に翻弄されています。生産者もお花屋も季節行事に合わせた花の調達が難しくなる一方。自然の中の植物の“発狂”は、近年も続く恐ろしい現象なのだと実感しています

地震予知ができる?な植物

 地震予知をしているかも? といわれる植物が「ネムノキ」です。

 ネムノキは、地震の2日あたり前にはかなりの確率で、幹に生体電位の変化が見られることが実験結果でわかっています。

 目に見える反応は、日中に葉がところどころ閉じていたり、反対に夜間に葉が開いていたり…。ただの水切れかもしれませんがね。必ずしも目に見えた形で反応するわけではないでしょうが、ひょっとしたらひょっとするかも?

「エバーフレッシュ」の知る人ぞ知る副反応に期待

 観葉植物として人気の「エバーフレッシュ」はネムノキの一種です。見た目のフォルムは涼しげ、知る人ぞ知る「おまけ」みたいな副反応を期待してアナタの家にお迎えしても良いかも…。お試しあれ。

 大地震は来るものとして正しく恐れて準備する。自然相手ではこれしかできませんわよ、と観念し、楽しく過ごすワタクシでございます。

 なんとかなるもんです。今までだってどんなことが起きたって皆さん力を合わせてなんとかしてきたじゃないですか。きっとなんとかなりますよ。

 アナタがどうか穏やかな気持ちで日々お過ごししてくださることを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


都会男子にスナックがブーム?おしゃれな20代男子が集うワケ
 スナックといえば従来は、場末な雰囲気でおじさんが多くて、煙たいイメージが強かったかもしれません。しかし、今そんなスナッ...
レディーファーストは常識!成熟“にゃんたま”デートに密着
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、にゃんたまωデートを後ろから大接近!  猫の写真週刊誌が...
なぜ内縁の夫や再婚夫はシングルマザーの連れ子を虐待する?
 女性の連れ子を虐待する内縁の夫や再婚夫の事件があとを絶ちません。一体どうしたら彼らの凶行を防げるのでしょうか。虐待する...
「親族が認知症かも?」と思ったらチェックすべき5つのこと
 自分の親や親戚が“高齢者”と呼ばれる年齢になると、些細なもの忘れに「認知症かも?」と思うことはありませんか。どんな人も...
子宮全摘手術からパン食まで回復も「腸閉塞」疑惑がぼっ発
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
ホストクラブではどんな時にシャンパンコールを行うのか?
 ホストクラブで夜な夜な飛び交うシャンパンコール。大勢のホストに囲まれてワッショイされるなんて、女子にとって夢のような時...
恋愛を求めるなら…あえて「出会いに行かない」を選択せよ
 さて10月に入り、いつに間にか秋めいて来ましたね。秋が終わると……いよいよクリスマス。できれば今くらいの時期にお相手を...
そっとシャッターを…木漏れ日を浴びてお昼寝中“にゃんたま”
 木漏れ日を浴びて、お昼寝タイムが心地よい季節になりました。  にゃんたま君はどんな夢を見て眠っているのでしょう。...
卵子凍結だけで入院騒ぎに…思い通りにならない採卵への道
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
新卒くんが使う「若者コトバ」 あなたはいくつ分かる?
 学生時代はあんなに率先して身内ノリな言葉を使っていたのに、友人グループで会う機会が減ったり、広い交友関係を持たなくなる...
絶対安心の贈答花…幸せを呼ぶ「胡蝶蘭」の置き場所は?
 神奈川でも屈指の老舗旅館の店内装飾を担当させていただいおりますワタクシですが、こちらの旅館では胡蝶蘭と観葉植物など生き...
物欲が止まらない! 部屋に物を散乱させないためのルール4つ
 社会人の楽しみといえば、自由にお金を使えること。  ということで、学生時代より財布の紐が緩み、ついつい「これ可愛...
子宝・安産祈願にご利益? 梅宮大社の有難い“にゃんたま”様
 京都市右京区にある「梅宮大社」で、有難いにゃんたまω様に出逢いました。  こちらの神社、冬は見事な梅が咲き、春は...
子どもの嘔吐処理の方法! 間違えると感染源が広がる恐れも
 夏も終わり、季節も移りゆくこのごろ。子どもたちの間ではノロウィルスやRSウィルスなど感染病が流行ってきています。感染病...
助けになりたい! 認知症の初期対応で気を付けるべきこと3つ
 親や身近な人が認知症だと診断されたら、多くの人が戸惑うでしょう。人によっては「本当に認知症なの?」と、疑いたくなるほど...
昭和のアッシーの令和版「ウーバーおじさん」の生態とは?
 古き良き昭和の時代、アッシーと呼ばれる種族が存在していました。  アッシーとは女性が移動手段=足として利用する男...